「地域歴史資料国際シンポジウム」のご案内(12/1 大阪市にて)

神戸大学の板垣貴志さんから、下記シンポジウムのご案内を頂きました。
大阪での開催ですので、ご参加はなかなか難しいかもしれませんが、
それぞれの地域で資料を残すことを重ねることで、世界につながっていることを
皆さんとぜひ共有できればと存じます。
勿論、ご参加いただければ幸いです!


*板垣さんから、チラシのPDFデータも送っていただいていますが、本ブログは添付ができません。
同じデータがwebサイトにアップされている、歴史資料ネットワークさんのURLにリンクを張り、
ご案内いたします。ご承知置きください。
https://docs.google.com/file/d/0B6X_HbEm_8EBeVREVFNESDZ0RjA/edit?pli=1
お問い合わせ先は上記URLをご覧ください。

以下、板垣さんからのメールを転載いたします。

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科研基盤研究S 地域歴史資料国際シンポジウム

地域の歴史資料をとりまく世界の諸相
−史料保存を中心に考える−


【日程】:2013年12月1日(日)

 
【会場】:神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ(参加無料)
大阪市北区鶴野町梅田ゲートタワー8階


【趣旨文】
日本の地域社会には、多様な歴史資料が質量ともに極めて豊富に残されており、
世界的にみても希有な地域といわれる。しかも、その多くが個人の住宅に現在も
残されており、かならずしも自治体資料館や博物館に集約されていないことが特
徴となっている。
このような地域社会に残存する歴史資料は、当然ながら地域の人々が次世代に引
き継いでいかなくてはならないと意識しなければ残らないものであった。しかし
ながら、これまで歴史学では、地域で歴史資料を残し続けてきた人々の姿を十分
に視野に入れてこなかったように思う。どのようなものが地域に残すべき歴史資
料と認識され、また、誰によって保存されてきたのか。歴史資料はあるものでは
なく、それを大切に守り伝えようとする人々がいてはじめて、歴史資料になるも
のともいえる。この国際シンポジウムでは、歴史資料を地域で残し続けてきた
人々に焦点をあて、その意義や課題を議論することで今後を展望する場としたい。
日本の地方都市や農村について、その存続の危機が唱えられて久しい。地域で歴
史資料を残していくための世界共通の課題とは何か。未来へと続く持続的な地域
社会をつくっていくために歴史文化に今求められていることとは何か。また、そ
れらは未来にどう引き継がれていくのか。国内外の研究者を交え活発な議論を展
開したい。


【主催】:科学研究費補助金基盤研究(S)「大規模自然災害時の史料保全論を
基礎とした地域歴史資料学の構築」研究グループ
【共催】:東北大学災害科学国際研究所、神戸大学大学院人文学研究科


【タイムテーブル】12月1日(日)9:30〜17:00
9:30〜10:15
奥村弘氏(神戸大学
 「地域歴史資料学の構築とシンポジウムの趣旨」
10:15〜11:45
佐藤大介氏(東北大学
 「宮城での史料保全の歩み−「ふるさとの歴史」を守り伝えるために−」
檜山幸夫氏(中京大学
 「台湾における歴史資料の保存について―日本統治期公文書史料群を中心に―」
金荽榮氏(韓国国史編纂委員会)
 「朝鮮時代の実録と歴史資料の保存」


11:45〜12:45  昼休憩


12:45〜14:15
劉暁峰氏(清華大学
 「収集と保存−中国の古文書事情−」
真下裕之氏(神戸大学
 「インドにおけるイスラーム関連資料の現状について」
井上周平氏ボン大学
 「ドイツにおける史資料保全と文書館のあり方−ケルン市歴史文書館倒壊の事例か
ら−」


14:15〜14:30 休憩


14:30〜15:00 コメント
M.ウィリアム スティール氏(国際基督教大学


15:00〜16:30 討論
司会:市沢哲 板垣貴志

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