今年読んだ本

今年は、読んだ本の事もなかなか書けなかったので、メモしておいたぶんを整理して、とりあえず残しておきたいと思います!

・「なんとなく就活している君へ」小布施典孝
色々、どうなるだろうなあ、って思っていた時に、とりあえず、本でも読んでみるか、と思って、図書館で目についた本を読みました。
普通はこんな感じでするんだなあ、って思いながら読んだんですけど、自分のモチベーションの源になるものは何か、とか、就活とは関係なく考えるのも、ちょっと面白いかもなあ、っていうことも多かったです。達成感を感じた事、とか。そういえば、私、達成感って感じたことないかもなあ。大会とか、部活とかが近いのかもしれないんですけど、解放感のほうが大きかった気がします。

・「隅の風景」恩田陸
恩田さんのエッセイを久しぶりに読みました。
法隆寺夢殿についてが好きだったなあ。その周りを歩いて周っていると、懐かしい死者が反対を周っているような気がする。
会えないけれど、そこにいるような気がする。というものだったんですけど、恩田さんのこういう感覚が凄く好きです。
これは別に、ホラーとかではないんですよね。怖いことではなくて、それこそ、恩田さんの作品説明で言われる、ノスタルジー、というものなんだろうと思います。

・「あなたとあなたの人生を美しく、強くする筋トレのはじめ方」吉川朋孝
これはなんで読んだんだったかなあ(笑)
格闘技用じゃない、普
通の筋トレが出来るようになりたい、と思ったんだったような気がします。
最後の三回が勝負、とか、何百回も出来るのは、楽なフォームを身につけただけだとか、身体の限界は心の限界の先にある、とか、確かに、と思うことも多くて、意外と楽しく読みました(笑)

・「ブラジル蝶の謎」有栖川有栖
この短編集、好きでした。最後の短編は、特に。
希望には、こんな形もあるのか、と思って。唯の感傷にはしたくないよな、って。
『神がどんな無慈悲な仕打ちを行おうとも、どこかで蝶々ははばたくのだ、と私は思いたかった。
嵐が吹き荒れてしまったのなら、せめてせめて、蝶々が羽ばたくがいい。』

・「ダリの繭」有栖川有栖
発想が面白かったです。出てくる、水に浮かぶような機械に入ってみたくなりました。

・「はつものがたり」宮部みゆき
流石の宮部さんで、安心して読めました。
それぞれのキャラクターも分かりやすくて。料理が関わる作品はやっぱり良いな、と思います。

・「あなたを変える枕草子」清川妙
イギリス一人旅の清川さんの作品を読んでみました。
清川さんの、清少納言への親しみが感じられてほのぼのとしたのですが、私はやっぱり気質的に、清少納言に親しみは覚えても、心惹かれるのは紫式部なんだなあ、って感じます。

・「あと少し、もう少し」瀬尾まいこ
途中まで、凄く面白く読みました!中学生の駅伝のお話しなんですが、やっぱりスポーツ物には、独特の魅力がありますね。
最後がちょっと拍子抜けというか、そこまでの人物描写がそれぞれに深かった分、期待しすぎたかなあ、と感じました。

・「明日は、いずこの空の下」上橋菜穂子
上橋さんのエッセイは初めて読んだのですが、読みやすく、ああ、こんなにチャーミングな方だから、あんなに素敵な物語を書けるのかなあ、って感じました。物語とエッセイが地続き、というか、その方の個性がどちらにも凄く出る作家さんもいらっしゃいますが、上橋さんの場合は、物語とエッセイの雰囲気が少し違って、ファンタジーを書かれる方だからこそなのかな、って面白かったです。

・「甘いもんでもおひとつ」田牧大和
初めて読んだ作家さんでした。時代物、和菓子物ということで、楽しく読みました。
今年は、今までで一番、和菓子を食べた年でもありました。
出来る限り、毎月、近くの和菓子屋さんで、一つ、美味しい上生菓子を買って。

・「酔ひもせず 其角と一蝶」田牧大和
「甘いもんでもおひとつ」が良かったので読んでみたのですが、登場人物も魅力的で、読みやすくて、ミステリ要素もしっかりしていて、良い作家さんだなあ、と思いました。最後はちょっと切なくもあって。
人の気持ちって、楽しいだけでは変えられないこともありますよね。

・「東雲の途」あさのあつこ
江戸時代のシリーズ物の続編だったのですが、凄く良かったです。好きでした。
このシリーズ、やっぱり好きだなあ、って思ったし、つい最近、次も出ていたと思うので、それも早く読みたいな、と思います。

・「もう一枝あれかし」あさのあつこ
これも江戸時代の、こちらは短編集だったのですが、とっても良くて驚きました。
どこから目線だ、という感じですが、あさのさん、時代物の短編も、ここにきて、また一つ段階を超えて、さらに良くなったな!!って思って。
どれも、書きすぎず、余白が多すぎず、凄く好きでした。
あさのさんの、時代物を本当に愛おしんでらっしゃるお気持ちや、敬愛されるお気持ちが伝わってくるようで。
これからのあさのさんの作品も楽しみだな、って心から感じました。
こうやって好きな作家さんの作品を追えるのも、凄く幸せです。

・「狂骨の夢京極夏彦
久しぶりに京極さんを読みましたが、相変わらず濃いですね、全てが。
私は、自分が小さい頃にそれに近いことをされたことがあるからだと思うんですけど、人を分析したり、考察したり、ということが「自分には出来ている」という意識を持つことに、ちょっと抵抗感があるんですよね。なので、この作品は、ちょっと胸がすくというか、そんな感覚になりました。
自分自身も、こうやってこちらに文章を書く時も、自分はそう感じるだけ、正しいことなんてない、人を分析するなんて烏滸がましいことはしない、そもそも出来ない、ということを常に忘れないでいたいな、って思います。

・「残穢小野不由美
物凄く怖かったです。これも、ふと図書館で手に持ってみた作品なんですが、ドキュメンタリーホラー、という感じで、なんだろうなあ、日本らしい怖さというか、悲鳴を上げたくなる、というよりは、じわじわと怖くなってくる、という種類の怖さがありました。
穢れは残っていくし、移動していく、という、感覚的に凄く共感できてしまうテーマで、物凄く怖くなって、読み終わってすぐ、図書館に返しました(笑)
小野さんの作品は『十二国記』しか読んだことが無かったこともあって、新鮮でもありました。
淡々と調べていく、それだけなのに、こんなに怖くなるのか、という恐怖があって。
しかも、これ、映画化されているみたいなので、凄く怖い作品になってるんじゃないかなあ、って思います。

・「ブラックベルベット」恩田陸
久しぶりに恩田さんのこの系統の作品を読めたのですが、凄く面白くて、楽しかったです!
恩田さんの作品を読むと、物語の醍醐味ってこれだよなあ!!って感じるくらい、胸が躍るし、引き込まれるし、のめり込んで読んでしまうんですよね。賢くてかっこいい登場人物も多くて、私の「かっこいい」の基準の一つは、間違いなく恩田さんに作られているなあ、って感じます。

・「みんな邪魔」真梨幸子
ふと手に取ったこれが、今年最後に読んだ作品になってしまったのですが、いやあ、もう。
生々しくて、ゾッとするくらい、人の、あるいは女の嫌なところがえぐいくらいに描かれていて、凄かったです。
物凄くエグミがあって、決して、読んで楽しい、とか、気持ちいい、とかっていうことが無いのに、それでも読まされてしまう上手さ、筆力もありました。真梨さんの作品を読んだのは二作目なのですが、前回の読後感も強烈だったんですよねー。
凄い作家さんだなあ、と思います。頻繁には読めないけど、ふと、手が伸びてしまう作家さんになりそうです。

・「大切にしたいにほんのたしなみ」広田千悦子
絵もほのぼのとしていて読みやすくて、ちょっと手元に欲しいな、と思える作品でした。
今年は、この系統の、生活関係とか、食事関係の本に手が伸びる年でした。
癒されたかったのかな(笑)
それと、前半は、今でも少ない物を、さらに少なくしたい衝動にかられていました(笑)
後半は、その気持ちも落ち着いたなあ。

・「気分転換&リラックスのコツ81」栗飯原理咲 中小路ムツヨ
・「家じかんを楽しむ65のヒント」伊能勢敦子
・「ごきげん朝ごはん「そうだ、あれ食べよう!」は最高のめざまし」山崎佳
・「朝時間.jp わくわく朝ごはん」
・「サルビア給食室のきちんと朝ごはん」ワタナベマキ
・「暮らし上手の朝ごはん」
・「わたしの献立日記」沢村貞子
・「家飯こそ、最高のごちそうである」佐々木俊尚
・「バタをひとさじ、卵を3コ」石井好子

・「パリのmatureな女たち」雨宮塔子
・「パリ、この愛しい人たち」雨宮塔子
雨宮塔子さん、今年前半に初めて読んだんですけど、あまり馴染みのないフランスの事を、読みやすい文章で書いてあって、なんとなく数冊読みました。色んな国で、色んな人が、色んな生き方をしているんだな、って。
・「サハラ砂漠の王子様」たかのてるこ
相変わらず、イキイキとしていて、楽しく読みました!(笑)

・「暮らし上手の工夫とヒント」夏川静子
・「本当に大切にしたい日本の暮らし」中川誼美
中川さんの作品は、他にも読んでみたいです。良かったんですよねー。
・「和のシンプル生活」森荷葉
・「定番といっしょに暮らす」小沢典代
・「森の国から届いたおばあちゃんの知恵」
・「気持ちいい暮らしの必需品」柳沢小実
・「暮らしは、ちいさく」大原照子
・「大原照子のシンプルライフ術 少ないモノで気持ちよく暮らす」大原照子
・「毎日が輝く、ものと私の″いい関係″」沖幸子
・「すっきり、ていねいに暮らすこと」渡辺有子

バッと感想を書きました!

今年はそこそこ読んだのかな、40冊くらいは読んだみたいですが、生活系とか、食事系とかは、かなり読みやすくて、さらさら、ちょこちょこ読めたので、トータルではそんなに読んでいないような気がします。
勉強の合間に、息抜きに少しずつ読んだのも多かったんですよね、生活系は。

そして、やっぱり前半に読んだ作品は記憶が薄れていて、そんなものだよな、と思いつつ、ちょっと残念です。
今年は、本を読むことを目標の一つにしていたので、とりあえず、そこそこは達成出来て良かったです。
来年も、読みたい本を読む時間を作ることが出来ますように!
そして、読んですぐ感想を書けますように!