子どもの私に対するイメージ
今から数ヶ月前。今の職場での初出勤の日のこと。私はボス的存在の子どもに対して、「私は君よりエライし強いのよ」という態度を示した。子どもの想像以上の言葉遣いの悪さ、態度の悪さに、内心「うわー」と思いながらも、最初が肝心だと思って、弱さを見せるわけにはいかなかった。
それから数ヶ月経った今。子どもたちとは信頼関係が築けてきていると思う。やんちゃなので手は掛かるが、可愛いやつめ、と思える瞬間もある。たまに。
それはいいのだが、子どもたちの私に対するイメージは初出勤の日から変わっていないようで…。
「先生、もし道を歩いていてヤンキーに絡まれたらどうする?」と聞かれたときに、「逃げる」と答えたら、
「えーどうしてそんなに強いのに戦わないの?」
と言われたりとか。
付近で不審者情報が流れ、子どもたちに注意を呼びかけたときも、
「先生がやっつければいいじゃん」
と言われたりとか。
「先生って元ヤンなの?」
「ヤンクミとどっちが強いかな?」
と言われたりとか。
何かの蓋が開かないとときは他の先生がいるにもかかわらず私のところに必ず「開けて」と持ってくるとか。
子どもたちは私をヤンクミと同じ部類の人間だとでも思っているのか。
子どもたちは私のことを物凄い馬力の持ち主だと思っているようだが、例えばヤンクミのように運動神経の良さや強さなど、そういう場面を見せ付けたこともない。
私は足だけは速く、子どもと鬼ごっこ系の遊びをするときは獲物を狙うライオンのように全力でしつこく追い掛け回し、たまに本気で怖がられることがあるが、思い当たるのはこれくらいのことである。
あとは叱るときに迫力が増すくらい。これがそんなイメージを生むいちばんの原因かもしれない。
実際の私はか弱き乙女である。
子どもは正直だから、身だしなみに気を遣うぜ
仕事先にて。
とある子ども(2年生男子)に、
「先生、ミルクの匂いがする」
と言われた。
赤ちゃん臭いってことか?
また別の子ども(3年生女子)に、
「先生、幽霊臭い。香水付けてる?」
と言われた。
まったく意味が分からなかった。
「幽霊の匂い嗅いだことあるわけ?」と聞くと、「ナイ!」と答えていた。
でも香水付けてる?って聞くくらいだから嫌な匂いを漂わせていたわけではない…よ、ね…。ということにしておこう。
ちなみに私は香水はつけない派。匂いに酔って気持ち悪くなるのだ。その代わりボディローションやクリームは香り重視で選んで塗りたくっている。