村松英和デザインのBLOG

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ウサギノネドコ 本棚



京都のウサギノネドコのミセ内、本棚を作らせていただきました。

ウサギノネドコさんとはこれまで、お隣のウサギノネドコ カフェとオフィスを設計をはじめ、国内外の見本市の展示空間、奈良の保育園施設内の小さな博物スペースの計画にも携わってきました。ミセに関しては、レジ後ろの木箱ディスプレイのDIYにてお手伝いやマジックミラーを仕込んだ什器の助言もさせていただいておりましたが、最初から最後まで携わったのは今回の本棚が初めてとなります。

他の仕事も含めこれまでの仕事はこちらをアップしております。ただWEBの知識ゼロのため、説明等のテキストが全くない不親切なホームページですみません。。
http://hidekazumuramatsudesign.tumblr.com/

さて、話を戻しまして、今回本棚ですが、ただ本のみを並べるのではなく、本とリンクした自然の造形物やプロダクトも並列して陳列される什器になっております。

ミセの雰囲気と世間的な流行からラフな作りや、エイジングした什器とはせず、ラワンを染色したキレイな箱什器としました。これはコスト的にも有効だったりします。写真を見ていただいても、違和感ないのはわかっていただけると思います。以前にもこのblogで書いたことはあると思いますが、僕自身、古いものがとても好きです。それと同じくらい新しいものも好きなんです。

素材自体がフェイクでなければ(ここ重要です!)、時間を経て、人の手に触れることで自ずと「あじ」や「きず」は出るものと考えています。ですので、出来上がった時点で既に50年くらい経っているような空間は良いとは思っていません。

度がすぎる効率重視と時間を短縮しようという昨今、ものづくりの世界でも手っ取り早く求められるままに「あじ」や「ラフさ」を提供することはしてはいけないと、僕は思いますし、そういう空間なりものに何となく違和感を感じる方も少なからずいらっしゃると思います。

ただDIYでしたら話はガラッと変わって、素人がどんなにキレイに仕上げようとしてもキレイにできない「あじ」や「ラフさ」は手を動かした人の気持ちの入ったものになりますし、プロの職人さんすごいっ!となるのです。実際僕も自宅をDIYで改装した際に身に染みました。。

久々のアップなので、また大きく脱線してしまいました。
もう一度話を戻します。

素材はラワン材という極々入手しやすい板材で構成していますが、商品の背面部分は「密かに」ゴールドの塗装を施しています。馴染みすぎるくらいが「ん?なんかいい感じ」と思っていただければ意図通りです。仕込んだ間接照明の効果と相まって、いい風合いの商品背景になったと思っています。

近くに来られた際にはぜひ足を運んでくださいね。

現在ミセとカフェ両方にて、2019年2月27日(水)まで「隠花植物」展を開催されています。
キノコやコケなど好きな方は要チェックですよ。


ウサギノネドコ
https://usaginonedoko.net/