「漫画」ロワイヨテの感想

ホームページ更新しました。あと、この場面とガウェインとの対決シーンを残すのみ。

さて、本題入りまして、月刊ジャンプで、騎士道ロマンス漫画『ロワイヨテ』がやっているというので読む。
…いや、月刊ジャンプっていう雑誌がこの世に存在しないではないか。
正しくは、『ジャンプスクエア・セカンド』。ジャンプスクエアの増刊号とのこと。とりあえず画像はっておくので参考にしてください。

ジャンプ SQ. (スクエア) セカンド 2010年 01月号 [雑誌]

ジャンプ SQ. (スクエア) セカンド 2010年 01月号 [雑誌]

さて、本題の『ロワイヨテ』だ。

武原旬さん、ググッても出てこないのだから、新人の漫画家さんなのだろう。
内容ですが、決闘裁判をテーマにした話。
ヒロインを未亡人に設定するあたり、作者は騎士道ロマンスというものをよくわかっている。
はじめ、主人公(写真参照)を見たとき、なんとも頼りない感じに見えたのだけれども、だが、それがいい
うまく説明できないけど、亡き主君のために忠誠心を維持するなどという不器用な生き方を選ぶ男なのだ、それくらいでいいと思う。
実際、騎士は普通に2人以上主君を持つのが普通だったらしいから、アランみたいな鉄の忠誠心を持っているのはそういないだろうけれど。実際、ベルトラン・デュ・ゲクランなんぞフランス王とブロワ伯の両方に仕えてたし、ウィリアム・マーシャルも確か2君に仕えてなかったか。
ハッピーエンドと言うか、ツンツンしてた未亡人が少しづつ感情を変えていくのもいい。

ただ…、突っ込みどころはないわけじゃない。
いや、私自身、あんま騎士道の何たるかかは知らないけれど、決闘シーンが馬でなくて徒歩で戦ってた。
で、調べてみた。ウィキペディアを見たところ、どうやら徒歩で戦う形式もあったっぽい(trail by combat)。
この決闘裁判というやつ、以前から興味はあったので、今度もっと詳しく調べてみよう。
だけど、馬が出てこないと騎士らしくはないかな。

あと気になったのは、主人公の職業は「決闘士」なのだが、「騎士」とかなんとかいわれてるシーンがあった。
「武士」とか「サムライ」と違って、「騎士」ってのは貴族の一種なので、身分はかなり高いのだ。
そのへんは、説明するのが大変なのであえて騎士ということにしたのかも。

あと、最後に1個。
未亡人がヒロインでも、いや、仮にヒロインが人妻であったとしても私はなんとも思わない。むしろ、向こうのモラルだと、人妻こそ騎士の恋愛対象にふさわしい。だが、一般人日本人はどうなのかなぁ、連載したときとか、困らないのかなぁ、と思った。わりと難しい問題だ。