視覚が色を作った 


視覚が色を作った
(色の範囲)
 これまで、「何故色が見えるか?」について、新たな(解剖医学)からのレポートなど・・・を受けて、新たな(物理的な視点 ← 電波・光学)から「光と色」の(本質を見直す)ことになりました。
 これまでの「色」は、三種の(色素)が(光や物に付着し)て広がったモノで、(配分比率で色は決まる)でした。 人や生物は、夫々が独自の(色センサー)を準備し、(夫々の色世界は違う)と考えてきました。
 地球に住む生物にとって、太陽光は(絶対の光源)です、水中の生物が赤から赤外線域(屈折・散乱せず水中に入る)の世界で、われわれ陸上の生物は、(緑を中心に、青から赤域まで)を(可視光線域)としたのは、必然の結果だったと思われます。
(人の視覚)
 人の視覚については、明暗に関して(昼の目と夜の目)の二段構造と見られます(明暗順応から) 明るい晴天の昼間(直接太陽は見ない)(10∧5乗Lx)から、暗所視(星明かり)(10∧-3乗Lx)の広範囲に及びます。
 昼の目(明所視)は、物の色と形がハキリと判る範囲で、10Lx以上ぐらいでしょうか・・明るいときは目を覆い、瞳を絞って光量を調整をするので・・色の識別範囲は、実際にはかなり狭いものと思われます。
(視覚の主力は明暗)
 色は光の豊富な昼間に限られます。 色は(キレイ・オイシイ?・・など選択型の)やや贅沢な情緒的な感覚で、危険察知・食料確保など、・・やはり情報収集の主力は(明暗)だった、のでしょう。
 棹体センサーは、非常に感度が高く(←光の粒が数えられるほど)、分解能も高く精密です。(偏光や干渉などの光学現象のキャッチ・輪郭・形状・ステレオ感・・など、解明されていない部分が殆どです)
(錐体センサー)
 直接色に繋がるものとして、(L・M・S)の3種のセンサーが考えられています。
 これまでの解析から、Lセンサーは(赤から赤外域の光の分布)、Mセンサーが中間の(緑域)、Sセンサーが短波長の(青域)に関連するだろうことは、違わない所でしょうが、・・LSについては(さらに検討)、としておきましょう。
(色軸について)
 これまでの、歴史的な経過から、多くの提案が出され種類を挙げれば(キリがない)状況ですが・・現在の色彩学では、*6色の色相環(RGBCMY)に白黒軸を加えたもので(地球儀型・ソロバン玉)・・が主力で、(日本の標準はPCCS(心理4原色を基本に明暗なども、より実体に近く修正した、イビツな瓢箪型です)
(4軸色立方体)
 模型は(考え方を判り易く示すためものなので・・その形や物に囚われないコト)、軸や配置・性質を重視して下さい
 ←(円環状の並びは1次の配列なので、旧色彩はみんな2次元です、私達の新しい色彩は3次元立体配置なので、(色の規模や考え方)が根本的に違っているのです)
 まだ完全な式は出していませんが、3種のセンサー出力はお互いに独立である(何時の要素が他を制限しない)として、この3つ(原色ではナイ、色のための素子とします)を、直交3軸に配置することにします。
 ← これまでは、色を物質的に考えたため、一つの色(概念)を出すと・・直ちに物理的な(光や色素)条件や色彩条件が直結してきたので、(三原色をはじめ)これが何色と決められなかった。