30、散乱光が見える


散乱光が見える

 地球上の生命は、すべて太陽からの光を受けて生活をしてをり・・、また私達は、生活に於ける必要情報の殆ど総べてを(視覚)によって得ていると言われています。
 ここまで(色の原因)は、←(目が光の「波長分布の違い」を感じ取り)これを色と見た、モノのですが・・、これまでの可視光域の3分割(三原色光)は間違いで、実際の分布域は(紫外線〜赤外線)域にまで拡がるモノでした。
 これからは、この広大な(波長分布の違いが、なぜ色になる(認識される)のかを見て行くコトにしましょう。

(色の違いは何故?)
 どの書物も、第1章は「光と色」で・・ニュートンの分光実験から(三原色光説)の説明がされます。 
「太陽からの色光を物体表面が反射して、それが目に入り(色)が見える」との説明で・・、結局は「色(素)光が見えた」と言うだけで、「どのように色が見え、なぜ色分布に違いが出来たのか?」・・などの説明はありません。

(見える光と見えない光)
 まず(当然の話)ですが、私達は物質表面の(散乱光)が(目に入る)のを見て居ます。 空を飛び交う光や(太陽光源)を見るのではありません
 ← 空中や水中などを(過過)した光や、辺りの景色が光を反射しても、目に(向かって)入らない限り見るコトは出来ません。 例えば(鏡面では(太陽が反射した1方向だけが眩しく)他の場所は関係ありません。
 光源光は、その発生源で、全色を持っていても、個々の色(種)を決めるのは「物の表面(状態)です・・、これから、物質表面での(光と色の関係)を詳しく見るコトにしましょう

(散乱)
 物体表面で見えた光はすべて(散乱光)です。 物体表面で(特定の色が反射した)とする従来の説明は不正確です。
 屈折率の異なる物質表面(界面と言う)に入った光は、物質の分子に当たってお互いに(電磁力学的に)干渉し、その進路を変更します)。この分子レベルの衝突の個々の(状態や方向)は偶発的(ランダム)で決まって居ません。
 物理説明の(屈折反射の図面)は原理です。 実際には何度も衝突を繰返し、一部は入射面に舞戻り、一部はエネルギを奪われて消滅するものや、減衰しながらも更に奥へ侵入するモノなどがあり・・、全方向に散乱すると考えます。
 ← 光りの進行は、全方向に散乱し  ←(ここが拡散減衰の始点になります)
 ← 散乱したから、どこからでも見える。反射なら特定の方向のみで他からは見えナイ。