カンファレンスチャンピオンシップ

どちらの試合もかなり差がついた試合になり,4Qに入る前に大勢は決していた.大きな試合になればなるほど,1Qの出来が重要になるのかもしれない.プロレベルになるとほんの小さな差が最終的な結果に繋がる.とは以前,棋士の羽生さんの本で読んだ.つまり,レベルが高ければ,差がついてしまうと,負けている方は選ぶことのできる手が少なくなってしまうため,わずかな差でも圧倒的に不利になるという.
NFLでも同じで,差がついてくると,ゆっくり攻められなくなるため,どうしても攻撃が単調になり,ハイリスクな攻撃に迫られる.そのため,一方的な展開になりやすい.
さらにいえば,1回負ければ終わりのポストシーズンではなおさらだろう.
また,アメリカではNFLよりもカレッジやハイスクールのフットボールの方が熱中する度合いが高いというのも,プロよりも大逆転が起きやすく,劇的な試合が多い,ということなのかもしれない.
これは日本の高校野球が人気のある理由の一つでもあるだろう.

倒置

いま卒論そっちのけではまっているのが,NHKの「ハートで感じる英文法」という番組.ただ,覚えるというのが嫌だった私には本当に納得のできる内容で,いつも楽しみにしている.
今回は,倒置.倒置というと英文法の中でも一番訳がわからなくて困った内容だという印象がある.しかし,実はものすごく基礎的なことであり,何も難しいことでなかった.
例えば,

Am I glad to see you!

という文は倒置だという.しかし,この形は動詞と主語が入れ替わった,いわば疑問文と同じ形である.そこで,この番組では,こう説明していた.

倒置文の集合⊃疑問文の集合

つまり,疑問文も実は倒置文の一つにすぎないという.

Never have I heard such a boring lecture.

Where are you from?

上の文は,こんな退屈な授業聞いたことないよ!という意味だ.この文は一般的によく倒置として紹介される典型的な文の一つである.下は通常の疑問文である.構造は結局,強調したい言葉+倒置した形,で同じだ.
そもそも疑問文というが,べつに問い合わせをしたいだけなら,疑問形にすらする必要もないという.たんに平叙文でイントネーションの語尾を上げるだけでいい.わざわざ倒置形にしているのは,そうすることで「感情の高まり」を表すという.つまり,わかりきっていることや,常に起こっていることに対しては,感情は高まらないから,使わない,ということらしい.そうすると,付加疑問文というのも,ようするに感情の高まり具合が弱い疑問ということがわかる.

ただ,感嘆文は感情が高まっているわりに,S+Vなので倒置ではないような.

How long you are!

ただ,Sの前に形容詞が来ているので一種の倒置なのかもしれない.

また,調べると以下の文も倒置らしい

There is a pen.

このThere is ...に使えるのは何かわからないものしか使えないから,theで始まる単語や固有名詞は駄目らしい.というのも,先ほどの倒置の意味を知ると素直に理解できる.