20130112 消えるな耳鳴り

私は高校生の時にフジファブリックに出会った。まだ音楽を聴き始めて間もない頃、YouTubeで聴いて、中でも 星降る夜になったら という曲が好きになって、それが収録されているアルバムを一枚借りた。初めて聴いたアルバムだった。

そこからどっぷりハマることもなく、いつの間にか大学生になっていた。偶然にも初めての夏フェスで初めてフジファブリックのライブを観る機会があった。ただ唯一聴いた一枚のアルバム以外、まともに聴いたことはなかった。

ストックホルムの空気がつまったアルバムがリリースされて、彼の日記が書籍化されたのをちょうどタワレコで知り、少し立ち読みをした。エレベーターに閉じ込められた話を読んで笑い堪え、肩を小刻みに震わせたのは良い思い出。

ライブで 星降る夜になったら を聴いてみたかった。過去のセトリを調べてみると、どうやら年末のフェスでやることが多いらしい。奇しくもフジファブリックが出る日に行く予定だったので諦め半分期待半分で挑むことにした。

その前にtacica主催の三大博物館@東京にフジファブリックTRICERATOPSがゲストで呼ばれていたので年末フェスの前にまたもや観る機会ができた。彼による和田さんの物真似が似ていて笑った。大きいポンポンのついたニット帽がずり落ちそうになっていて可愛らしかった。ライブも大盛り上がり。そんな12月13日。魅せてくれた最後の日。私はね、また、ずっと、これからも。そんな当たり前じゃないことを信じきってた。

楽器だけが置かれたステージを見つめていたとき、星降る夜になったらが流れ出したときの虚しさ。初めて聴いたときから私を離してくれない曲。ずっと聴きたかった。三度目の正直は一生こない。


あの歌と顔を思い浮かべて
さみしいと感じたらそれは
変わらず生きている証拠さ。