風がっぱり散

おばあさんの口から誰かに、彼の両親の口から誰かに、
やがて成長した本人に、「そういえば、小学校に入学したばかりの頃の??は、」と笑いながら話してきかせると、いずれは本人が「俺は覚えてないんだけど、実は小学校に入ったばかりの時……」と、自ら笑い話にすることがあるかもしれない。

あるいは少しも「意外」ではなく、「いかにも??らしいエピソード」になるかもしれないけれど、とにかく孫くんの人生はまだまだこれからであり、今現在わかるのは、おばあさんがただ、ぐったりと疲れていること。
マーガレットの一種。何かかわいい名前があったのだけど、名札をなくしてしまった。
キク科のものは放っておくとどんどん逞しい木になってしまうので、挿し芽で増やしておいて、元の株は枯らしてしまった。

一昨日の夜、他人に向かってぎゃんぎゃん怒っている夢を見て、久々にカッカしている時の感覚を思い出した。
目が覚める直前まで強気でまくしたてていたから起きても生々しく覚えていたのに、はて、いったい誰に何に怒っていたのやら、気づけば思い出せなくなっている。

実際には他人に対してぎゃんぎゃん文句を言ったことなんてないし、言いたいこともないはずなんだけど、ひょっとしたら気づかないふりをしているだけなのかな。
の間が伸びてきて、もう葉牡丹の面影はほとんどない。
この花を切り戻したらまた新たな葉牡丹になるはずなんだけど、どうなることでしょう。

ところで、
やっとというかとうとうというか、最近、圧力鍋を買った。
むかしから音や仕組みが怖かったのと、収納場所に困るかもと迷ってはやめていたのだけど、たまたま朝日金属のサイトでゼロ活力なべの動画を観て、この音ならいいなと思ったのが購入のきっかけだ。(たまたま、だったので、他の圧力鍋のことはわからない)

届いてから10日あまり、毎日使っている。←新しもの好き。
サンマの筒切り煮、イワシの梅煮、サバの味噌煮(どれも骨まで柔らか)、定番の豚の角煮、鶏手羽元と根菜の煮もの、肉じゃが、豚汁、カレー、白花豆の甘煮、シンガポールチキンライス、参鶏湯風……

普通のお鍋でも調理できていたけれど、何より火を使うのがごく短時間で、あとは放置しておけばよくなったのが、うっかり者のわたしにはありがたい。さて、今夜は何にしよう。今日は朝から静かに雨が降続き、夜には音を立てて吹き始めた。
昨日まで満開だった桜も、明日になったらきれいさり去っていて、代わりに鮮やかな新緑を見ることができたらいいと思う。でも、そんな魔法のような一夜はありえない。