モクメヨトウ.ヤママユガ.チャイロクチブトカメムシ.【写真日記虫】

yyzz22006-08-26

 昨夜の成果が今一つだったので,朝5時に再出撃.


 眠りこけている(に違いない)モンキチョウ(右上画像).まずまずの環状紋である.

 やっと初物の蛾.

 モクメヨトウ.前翅長は17mm.木の木っ端擬態である.
 分類上の位置が未確定な蛾らしい.

ヨトウガ亜科としてあるが、大図鑑ではカラスヨトウ亜科になっている。モンヤガ亜科とする人もいるようで、ちょっとミステリアスな種。(「みんな蛾」)

 食草もイネ科以外の雑草なら大抵食べる模様.どうにもよく分からない,隙間的な存在の蛾らしい.


 宿舎の前に小さな商店があって,例によって自販機が並んでいる.昨夜はここも不作.でも行ってみる.

 ( ゚д゚)ビンゴー.キタコレ.

 ヤママユガ.前翅長5cmほど.思わぬ収穫である.他所の掲示板ではヤママユがどんどん貼られているので,うらやましかったのである.
 もう頭の中は,「虫我像掲示板」で推奨されている「ヤママユの歌」(もとはマヨネーズ系CMソング)

やっままゆまゆやままゆ♪
やっままゆまゆ〜〜♪♪♪

でパンパン.

 それにしても眼状紋が見事に透かしになっている.


 朝食を食べて,また仕事の世界へ.場所はアエル.隙を見つけては虫探し.


 テンクロアツバ多し.不明ヤガ,未同定(´ー`)/~~.
 クロモンアオシャクもよく見かける.旬認定.

 いつものとぼけた奴.泣き目のエゾアオカメムシと違って愛嬌がある.

 チャイロクチブトカメムシの幼虫.何しろ毛虫なら幾らでも歩いている.獲物にブスリとやる瞬間を見たいものである(飼育すれば簡単じゃん,というのはなし.あくまでも自然の中で).


 仕事は思わぬ急展開.浦河2泊の予定が1泊になった.
 またまたバス中の人に.窓から見えるは牧場と馬の尾.カーテンを閉めて寝てしまう.冷房の3時間半.
 夕方には苫小牧に戻っていた.


 さあ,これから夜の部の虫撮りが充実を極めるのだが,もう記事を書くのがしんどいのである.(8/28記)
 −−−−−−−−−− 夜の部へ続く −−−−−−−−−−−

ノンネマイマイ.マルモンキノコヨトウ.カラスヨトウ.ハネナガマキバサシガメ.ミヤマクワガタ.クロスジカギバ.

 さて,苫小牧に戻ってくればこっちのものである.定点観測.まして,明日は休日確定.


【温泉看板】

 ノンネマイマイがいるが,感じが違う.純正マイマイガのようなたたずまいだ.大きめで翅が長い.♀かもしれない.とりあえず撮り.

 左は8月6日撮影のもの.前翅長22mm.右が今夜のもので前翅長30mm.サイズからも,「♀は♂にくらべて翅が細長い(『昆虫大図鑑Ⅰ』,p.169)」ことからも左♂・右♀とみなしていいと思う.
 とにかく,蛾はしばしば♀がはっきり大きい.別種かと思うほどのこともある.


 ツノアオカメムシが下の方でうろうろ.とにかく美しいし,大きさも申し分ないのだが今日はネタが多いので割愛.

 初物.腎状紋が分割されていて,四ツ目の家紋のように見える.

 マルモンキノコヨトウ.前翅長8mm.キノコヨトウの例に漏れず,未研究の蛾らしい.
 『蛾類大図鑑』.

(…)分類上の位置もさらに検討を要する.幼生期は全く不明.地衣を食うものと推定する根拠はない.(p.683)

 最後の断定にどのようなニュアンスがあるのかは分からないが,何かありげである.
 もっと大きければなあ,という私的結論.


【馬場駐車場】
 枯葉が沢山落ちている.秋が近い.
 初物のオオアヤシャク発見〜♪.これもぜひ見たかった蛾.画像は「小特集」に乞うご期待.

 これも初物.真っ黒けに見えたが,フラッシュに青みを帯びて光る.

 カラスヨトウ.前翅長20mm.なるほど「カラス」とはぴったりの命名である.
 これぐらいカラスだと学名はどうなっているんだろう."Amphipyra livida corvina".亜種名までついてる.「2つの火+暗青色の+カラスの」で,属名は例によってだが,種名はピッタシカンカンである.
 もちろん普通種.幼虫は雑食性が強いという.


 アオシャクと,茶色い不明シャクガ.擦れひどい.

 ハネナガマキバサシガメ.今シーズン2回目.

 1cmほど.画像では強そうに写っているが,実物はペラペラで風が吹けば飛ばされそうな手合いである.

 もうクワガタは採り尽くされてしまったかと思っていた.

 ミヤマクワガタの,もちろん♀.体長はノギスを見ると45mmあるが大きすぎるような気もする.クワガタはわたしにとっては,釣り用語でいう外道なので適当.

 春先に見ているから,これは2化組だろう.

 ヤスジシャチホコ.模様が美しい.

 落ち葉に混じって「落ち蛾」.

 クロスジカギバ.前翅長23mm.あまり特記事項のない蛾である.実は撮っている時はオビカギバだと思いこんでいた.
 カギバガも種類が結構そろってきたなあ.


 テンクロアツバは幾分減ってきたように感じる.ドクガはいない.キドクガがちらほら.