モクメヨトウ.ヤママユガ.チャイロクチブトカメムシ.【写真日記虫】
昨夜の成果が今一つだったので,朝5時に再出撃.
眠りこけている(に違いない)モンキチョウ(右上画像).まずまずの環状紋である.
やっと初物の蛾.
モクメヨトウ.前翅長は17mm.木の木っ端擬態である.
分類上の位置が未確定な蛾らしい.ヨトウガ亜科としてあるが、大図鑑ではカラスヨトウ亜科になっている。モンヤガ亜科とする人もいるようで、ちょっとミステリアスな種。(「みんな蛾」)
食草もイネ科以外の雑草なら大抵食べる模様.どうにもよく分からない,隙間的な存在の蛾らしい.
宿舎の前に小さな商店があって,例によって自販機が並んでいる.昨夜はここも不作.でも行ってみる.
( ゚д゚)ビンゴー.キタコレ.
ヤママユガ.前翅長5cmほど.思わぬ収穫である.他所の掲示板ではヤママユがどんどん貼られているので,うらやましかったのである.
もう頭の中は,「虫我像掲示板」で推奨されている「ヤママユの歌」(もとはマヨネーズ系CMソング)やっままゆまゆやままゆ♪
やっままゆまゆ〜〜♪♪♪
朝食を食べて,また仕事の世界へ.場所はアエル.隙を見つけては虫探し.
テンクロアツバ多し.不明ヤガ,未同定(´ー`)/~~.
クロモンアオシャクもよく見かける.旬認定.
いつものとぼけた奴.泣き目のエゾアオカメムシと違って愛嬌がある.
チャイロクチブトカメムシの幼虫.何しろ毛虫なら幾らでも歩いている.獲物にブスリとやる瞬間を見たいものである(飼育すれば簡単じゃん,というのはなし.あくまでも自然の中で).
仕事は思わぬ急展開.浦河2泊の予定が1泊になった.
またまたバス中の人に.窓から見えるは牧場と馬の尾.カーテンを閉めて寝てしまう.冷房の3時間半.
夕方には苫小牧に戻っていた.
さあ,これから夜の部の虫撮りが充実を極めるのだが,もう記事を書くのがしんどいのである.(8/28記)
−−−−−−−−−− 夜の部へ続く −−−−−−−−−−−
ノンネマイマイ.マルモンキノコヨトウ.カラスヨトウ.ハネナガマキバサシガメ.ミヤマクワガタ.クロスジカギバ.
さて,苫小牧に戻ってくればこっちのものである.定点観測.まして,明日は休日確定.
【温泉看板】
ノンネマイマイがいるが,感じが違う.純正マイマイガのようなたたずまいだ.大きめで翅が長い.♀かもしれない.とりあえず撮り.
左は8月6日撮影のもの.前翅長22mm.右が今夜のもので前翅長30mm.サイズからも,「♀は♂にくらべて翅が細長い(『昆虫大図鑑Ⅰ』,p.169)」ことからも左♂・右♀とみなしていいと思う.
とにかく,蛾はしばしば♀がはっきり大きい.別種かと思うほどのこともある.
ツノアオカメムシが下の方でうろうろ.とにかく美しいし,大きさも申し分ないのだが今日はネタが多いので割愛.
初物.腎状紋が分割されていて,四ツ目の家紋のように見える.
マルモンキノコヨトウ.前翅長8mm.キノコヨトウの例に漏れず,未研究の蛾らしい.
『蛾類大図鑑』.(…)分類上の位置もさらに検討を要する.幼生期は全く不明.地衣を食うものと推定する根拠はない.(p.683)
最後の断定にどのようなニュアンスがあるのかは分からないが,何かありげである.
もっと大きければなあ,という私的結論.
【馬場駐車場】
枯葉が沢山落ちている.秋が近い.
初物のオオアヤシャク発見〜♪.これもぜひ見たかった蛾.画像は「小特集」に乞うご期待.
これも初物.真っ黒けに見えたが,フラッシュに青みを帯びて光る.
カラスヨトウ.前翅長20mm.なるほど「カラス」とはぴったりの命名である.
これぐらいカラスだと学名はどうなっているんだろう."Amphipyra livida corvina".亜種名までついてる.「2つの火+暗青色の+カラスの」で,属名は例によってだが,種名はピッタシカンカンである.
もちろん普通種.幼虫は雑食性が強いという.
アオシャクと,茶色い不明シャクガ.擦れひどい.
ハネナガマキバサシガメ.今シーズン2回目.
1cmほど.画像では強そうに写っているが,実物はペラペラで風が吹けば飛ばされそうな手合いである.
もうクワガタは採り尽くされてしまったかと思っていた.
ミヤマクワガタの,もちろん♀.体長はノギスを見ると45mmあるが大きすぎるような気もする.クワガタはわたしにとっては,釣り用語でいう外道なので適当.
落ち葉に混じって「落ち蛾」.
クロスジカギバ.前翅長23mm.あまり特記事項のない蛾である.実は撮っている時はオビカギバだと思いこんでいた.
カギバガも種類が結構そろってきたなあ.
テンクロアツバは幾分減ってきたように感じる.ドクガはいない.キドクガがちらほら.