ヒメセスジノメイガ.ホソオビツチイロノメイガ.ウスムラサキノメイガ.キハダケンモン.クロフケンモン.キシタケンモン.クビグロクチバ.アヤトガリバ.ヨツボシホソバ.クロフタオ.ベニスジヒメシャク.シロスジコガネ.オオハエトリ.
北海道もようやく夏休みに入って,最初の土日.さすがにアルテン界隈はにぎわっている.例の甲虫採りの親子連れは3組と行き交う.
足元に気をつけろ! 蛾を踏むな!.
今回は場所別ではなく,種類別で整理.
まずノメイガ3種.ノメイガはあまり撮ってこなかったのでどれも初物.
ヒメセスジノメイガ.測定前逃亡.小振りのアツバ並のサイズ.
外横線の走り方でセスジノメイガと区別され,寒冷地仕様であるという.
同定に自信がないが,おそらくホソオビツチイロノメイガ.これも未測定.とにかく逃げるのである.
オオツチではないと思うのだが….
これも… 怪しい.ウスムラサキノメイガ? 前翅長10mm.
美しい模様のメイガなのだが,クロウスムラサキノメイガとの判別の決め手に欠く.
だからノメイガは… ヽ(`Д´)ノ! でもマダラメイガはもっと分からない.ハマキガも分からない.
次.ケンモンヤガ3種.
おそらくキハダケンモン.19mm.この夜2頭.
リンゴ,オオホソバと類似,というよりはほとんど同じに見える.
残り2種は大丈夫.
クロフケンモン.16mm.
この蛾の模様について,講談社『大図鑑』では,前翅の斑紋には地理的に多少の変異が認められ,北海道および本州の高標高地の標本では中央の暗色部を除いて白色鱗片を混じ,内横線の内側に接して小白点を表すが,本州の低標高地は標本は亜外線部白色部を除いて強く暗色をおびる.この両者の関係についてはなお検討を要する.(p.681)
北の蛾はしばしば白っぽい.適応上の理由はきっとないだろうな.
初見.キシタケンモン.24mm.
下翅が鮮やかな黄色なのだが,撮影時にはそんなことは知らない.こんな画像しか残っていない.
昨夜あたりからクビグロクチバが姿を見せ始めた.この夜3頭.
前翅長は30mmプラスマイナス.
額が黒いのがポイント.写真写りがなかなかよい.
これは美しいトガリバ.
アヤトガリバ.21mm.
横線の歯形模様の最も洗練された形態.
シーズン初物.早めに貼っておかないと,どんど後回しにされる恐れ.
ヨツボシホソバ♀.19mm.
奇妙な味のあるシンプルな模様.気味悪さのようなものも感じる.
初見.
クロフタオ.前翅長9mm.
ヤママユぐらいの大きさがあればさぞかし見事だろうと思う.でも差し渡し2cmなので白黒の汚れにしか見えない.もちろん鳥糞に適したサイズなのだろうけど.
○小振りなシャクガ類スルー.
○今夜もエゾシモフリスズメ・クルマスズメ沢山(4頭以上).
●ウチスズメ(×).画像割愛.
●アオウスモンコヤガ(×,擦れ).フタオビキヨトウ(踏まれていた).
●ホシムラサキアツバ(15).ハガタアオヨトウ(17).リンゴツマキリアツバ(14).
●テングアツバ(×).割愛.イラガ類は写りが良いように思う.
●ハスオビマドガ(11).
●ウチキシャチホコ(高所×).
●不明ハマキガ(1cmほど).なんとかなりそうなのでHP掲示板へ後日.
●エゾカタビロオサムシ(×).
スジコガネだらけで立錐の余地もない状況.そんな中に少し大きめのコガネムシが裏返っている.
なかなか起きられない.しかも周囲のスジコガネが何を考えているのか次々タックルをかけてくる.仕方ないので起こしてやる.キイキイ鳴き声をあげたが,とにかく落ち着いた.
シロスジコガネ.周囲のスジコガネに比べて格が違うというほどでもない.
スジコガネを「カナブン」とよぶ(北海道ではそうなのかもしれないが,よくは知らない)甲虫採りの子供が,彼を見つけたらしく「新種」だと言っている.足元を全然気にしないコガネムシや蛾踏み放題の子供だったので,啓蒙しないことにする.君は虫にこれ以上興味を持たなくていいからね.学校の勉強に集中してください.
久しぶりのクモ画像.
オオハエトリ.見覚えがある.ずいぶん大きくなった.
春に見かけた大きめの個体はさっぱり見かけない.餌場としては最高だと思うのだが.死んだか,他所に行ったか.