トビケラの類。ハエの類。ズキンヨコバイ。クモの類。クロカワゲラ。
休日なんて許されないので高校生たちの準備運動を体育館の床に呆然とへたり込んでただ眺めていた。外の気候は久しぶりに暖かい。
準備運動それ自体が楽しいものなら,わざわざ集まってこうして大勢でやる必要はないわけで,これは相互監視システムなのだろう。世界はどこまでも不幸である。
1時間半ほどの苦行の後,彼らが球を打ち始める。ちょっと失礼させてもらうよ。
カメラを下げての日曜の朝は体育館の周囲の壁をぐるり。気温は10℃弱。薄日が柔らかい。
第1昆虫。眼視では何だか分からない。
8mmのトビケラ。
カワゲラがあれほどいてトビケラのいない理屈がない。
季節は遅い啓蟄らしい。
働きアリがもう出てきているんだ。へえ。
ズキンヨコバイ。8mm。この日もう1頭。
昼間撮りに慣れていないので,どの画像も露出オーバーで,補正もうまく効かない。
昔の子供向け雑誌のイラストみたいな,のっぺりした色合い。
小型のカを捕食しているクモ。同定なんてとても。
雪はまだまだ残っていて,壁にはクロカワゲラが相変わらずはい上っている。
撮る方向が逆なので,交尾の特徴が写っていない。上になった♂は腹端を曲げて横から♀の翅の下にねじ込む。
♂♀じゃないよね。カワゲラは雌雄でサイズが極端には違わないの思うのだが。大きい方がちょうど1cm。別種だと思う。
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体育館に戻ってロビーの自販機で買ったお茶を飲んでいると,非常口の表示に蛾。
もう死んでいる。
フタスジコヤガの死骸。10mm。昨年は初夏の頃に多く見かけた蛾だから,もうここでずいぶんになるだろう。
次来るときはこんな場所から下ろして,窓を開けてどこか地面に放り投げてやろう。目ざといアリが見つけて地面の下へ連れて行くだろう。