yyzz2;虫撮記【虫画像・他】

昨年までは虫撮りの記録および虫の話題です。

苫小牧から転勤して,現在は遠軽町で活動……していません。

HPはhttp://yyzz2.sakura.ne.jp/。Twitterは更新連絡と愚痴。https://twitter.com/yyzz22

現在,心ならずも完全不定期に陥っています。

17-09-29(金)

[]HPの記事書き直し中。 HPの記事書き直し中。を含むブックマーク HPの記事書き直し中。のブックマークコメント

 ご無沙汰でした。

 考査期間になると機能が停止して,復旧までしばらくかかる。現役時代に自分が試験を受けるのはまったく平気だったのだが(午前で終わるので嬉しかった),試験対策をやって打ち合わせをして試験問題を作って印刷して試験監督をやって採点して返却・解答して素点を道教委のシステムに入力して成績をつけて票帳類の点検でサービス残業してという顛末でわたしはほとほと疲弊しきるのだった。

 

 ※ 教員の過重労働が一部で話題になっているが,わたしがしんどいのは日頃怠けている(血糖値と自律神経の機嫌が悪いので集中して頑張れない。頑張るときっと死ぬ)報いでしかない。

 

 現在,仕事で濁りきった頭のリハビリ中。

 

 というわけで,HPの更新というよりも,以前の記事の書き直しに取りかかっている。

  1. 各ページに仕込んでいた「はてなカウンター」が停止になったのでスクリプトを削除。
  2. 原記載を確認して(すると8年前には分からなかったことが続々と明らかになったりする),記載文データをタグ「!-- 」でソースに忍び込ませる。
  3. 「由来」で検索してくる奇特な御仁がいるらしいので,記事中に「由来」の語を無理に入れる。
  4. 一部,画像の差し替え。

 かくして,ナミシャクは半分くらい行ったところでまたしばらくお休みになりそう。

 

[]Clostera命名者のSamouelleについて。シャチホコ書き直し中。 Clostera命名者のSamouelleについて。シャチホコ書き直し中。を含むブックマーク Clostera命名者のSamouelleについて。シャチホコ書き直し中。のブックマークコメント

 シャチホコガ科の幾つかを修正してうpし直し。

Clostera属について,その属名命名者のGeorge Samouelleの記事が英独をはじめとして5カ国語のウィキペディアに載っている。日本版はこういう分野では全然ダメ。

 誰も翻訳しないのはいかがなものなのかはともあれ,検索で物事を調べる覚悟があるなら英独仏ぐらいは読めないとお話にならないとも思う。わたしは独語がアウトなのでお話にならない組である。

 仕方なくグーグルで翻訳するのだが,「独→英」は比較的まともな翻訳をしてくれる。おかげでますます独語はマスターできないでいる。

 

 それで話は戻って,ジョージ・サムエルである。以下はウィキペディアの,から。(  )内はyyzz2による付け足し。

 彼はもともとが虫マニアの本屋で,昆虫や甲殻類の関係の本を出した縁で(Clostraの報告はこの頃のものである),1821年から大英博物館の自然誌部門で学芸員として働くことになる。彼はそれほど有能なスタッフではなかったらしい(たとえば博物館の一般公開などには熱心だったという彼は,最も重要な職務であるところのひたすら単調な標本整理には耐えられなかったのだろうと思う)。

 

 できの悪い学芸員なんて珍しくないだろう。世の中は玉石混淆でナンボである。ところがサムエルはどうにもただ者ではなかった。Michael A. Salmonの『The Aurelian Legacy: British Butterflies and their Collectors』, 2000 では次のように述べられる。

 しかし,二十年後,彼はさまざまな不品行によって馘首された。「彼は酒に手を出し,仕事をさぼり,先輩に侮辱の言葉をあびせ,同僚アダム・ホワイト(Adam White)に嫌がらせをした……標本の整理番号をわざと消して,大混乱を引き起こしたのである!」

 英語Wikiでは端的に「ラベルを取り除いて」となっている。「番号だけラベル」だったのかもしれない。いずれにせよ,分類学の命は標本で,標本の本質(≒エイドス)はラベルだから,ラベルに手を出せばクビになるに決まっている。おそらく病的な状態だったのだと思う。

 EOLで検索してみると,高次分類やシノニムを含めて119件ヒットする。このClosteraを含め,ほとんどが学芸員勤務以前の1819年の業績である。彼がプロになったのは不幸なことだったのかもしれない(でも,誰にとって?)。

 サムエルの献名を受けた昆虫としては,Heteronemia samouelleiがいる。ナナフシである。

 

 その他の修正。

  • Ellida属
    • シロテンシャチホコの解釈を訂正。緑なのは後翅後角。
  • Odontosia属
    • 原記載情報追加。
  • Cutuza属
    • キシャチホコの種小名の解釈確認。
  • Cerura属
    • モクメシャチホコの“felina”がおそらく「シロテン(白貂)」を意図して命名されたであろうこと。
  • Ptilodon属
  • Uropyia属
    • ムラサキシャチホコの画像差し替え。遠軽で何枚か撮影していたのだが,心身の不調で過去のブログにあげていなかったもの。

 

 原記載を調べ直すと次々と新しいことが驚くほど出てくる。切りがないが,人生は短い。

 

 今回は画像なし。次回(10/2)は神奈川のケイさんのメール添付画像と,彼の新しいブログ紹介。

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17-05-20(土)

[][]Hastina属更新。平嶋義宏『学名の知識とその作り方』と「Schulz氏」。 Hastina属更新。平嶋義宏『学名の知識とその作り方』と「Schulz氏」。を含むブックマーク Hastina属更新。平嶋義宏『学名の知識とその作り方』と「Schulz氏」。のブックマークコメント

Hastina属更新。

  • Hastina属
    • 結構古い蛾なのだが図版が見つからない。ヒュブナーとザイツを除いて,ドイツ系はあまり図版に力を入れていない印象がある。

 

平嶋義宏『学名の知識とその作り方』と「Schulz氏」。

 月刊「むし」5月号の「蛾界」を見ていて,平嶋義宏新刊学名本『学名の知識とその作り方』が出ていたのを遅ればせながら知った。

学名の知識とその作り方

学名の知識とその作り方

 平嶋氏は「蛾類の学名の研究」(『学名の話』収載)にはじまる諸著作を読む範囲では,学名について,命名規約とラテン語の遵守派である(本来はそれが当然なのだが)。わたしがさんざん悩まされている,今回の『標準図鑑』でのジェンダーの取扱いについて,何か触れているかもしれない。

 

 急ぎ読んだ範囲での感想。

 すでに『蝶の学名』・『学名の話』・『生物学名命名法辞典』(これは必読書だとわたしは思っている)・『生物学名辞典』のすべてを読んでいる人はあらためて購入する必要はない。今回は,上記の著作とりわけ後ろ2冊の良いところを上手くダイジェストしたものであって,『生物学名辞典』が Amazonで高騰している現在では十二分に有益なものだと考えられる。

 平嶋学名本の多くは「学名を作る側の立場」の著作であって,「学名を解釈する側」のそれではないということを置いておいても,この『学名の知識とその作り方』はまだ平嶋学名本を持っていない人なら必ず購入すべき。

 

 そのかわり目立つ新味はない。わたしが密かに期待していた蛾類学会(?)への苦言(?)もなく,そこら辺はスルーという状況である。

 

 「むし」誌では,同書で「ヒメハマキ」の学名読解がなされているとの紹介があった。

 わたしが大家の営為のうしろを追いかけて調べ直す必要もその意図も全然ないのだが,たまたま目に付いた箇所。18ページ1行目,Olethreutes schulziana について,

Shulz氏に因む。詳しいことは不明。

とあったので探してみる。問題の種小名はファブリキウス(リンネの高弟。大物)の命名。原記載は「Lepindex」→「BHL」ですぐに見つかる。

 Fabr., 1777, Gen. Ins.: 293

分布はドイツ Dr. Schulz ハンブルク。

 この人はファブリキウスに沢山の標本を提供しているようで,幾つもの箇所に「Dr. Schulz」は出てくる。『学名の……』の「Shulz」は誤植だと思う。綴り変える理由がない。(出版社にメールしておいたが音沙汰がないのでブログにしてしまう)。

 もしフルネームが分かれば,たいていはググって何とかなるのだがこれでは情報不足。仕方なくBHLでファブリキウスの他のめぼしい本のOCRを検索する。案外すぐに見つかった。

 Fabr., 1794, Ent. Syst. 3(2): 280

 Schulz,ハンブルクの医学博士。親友にして並外れた博物学コレクター。ハンブルクで胆汁熱〔yyzz2註: 当時用いられた病名「febris biliosa」。嘔吐をともなう熱病を広く指す〕によって死ぬ。

 とある。アマチュア収集家。ファブリキウスがわざわざ説明する程度の知名度と見なしてよいだろう。これ以上のデータは今のところ見つかりそうもない。とりあえず調査完了。

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17-05-17(水)

[][]ケイさんからのメール。ヒメウラナミジャノメ。Gymnoscelis属更新。 ケイさんからのメール。ヒメウラナミジャノメ。Gymnoscelis属更新。を含むブックマーク ケイさんからのメール。ヒメウラナミジャノメ。Gymnoscelis属更新。のブックマークコメント

すっかりご無沙汰していた神奈川のケイさんからメールが来た。

 数少ない貴重な読者であり支援者であって,絶滅危惧種である。保護の必要があるに違いないが,わたしにNPOを作ったりする力は皆無である。

 教員は大変そうだと心配してくれているが,わたしが30年以上続いているのだからきっと世間並みでは楽な仕事なのに違いない。わたしの能力が著しく劣っているだけであるようだ。というわけできっと大丈夫です。

 というわけで,写真を送ってくれる。19世紀文献のPDFばかり読んでいるわたしには「目の保養」である。

f:id:yyzz2:20170517193220j:image

 ヒメウラナミジャノメだと思う(蝶になるととたんに弱気である)。小さく元気な良い蝶だと思っている。寿命がこの画像のおかげで30分ぐらい延びたような気がする。

 今後ともよろしくお願いします。遠軽はちょうど雨で咲いたばかりのサクラがみんな散って,チューリップの旬です。

 

HP更新。

 週末から来週いっぱい「高体連大会の当番校役員」なので,それはそれはひどいのである。更新できる時に更新したい。カバナミシャクが終わっているのが救いである。

  • Gymnoscelis属
    • 北海道にはケブカチビナミシャクしかいないが,日本の暖かい地方には何種もいるようだ。
    • ケブカチビナミシャクの使える画像がないので,ヒュブナーのタイプ種の画像。

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Gymnoscelis rufifasciata(Geometra pumilata)

 なんだか立派な蛾だなあ。本当にこれでいいのかな。

ケイケイ 2017/05/18 03:59 元気に花を飛び回っていました!
掲載ありがとうございます^^

yyzz2yyzz2 2017/05/20 19:44 きれいな写真ありがとうございます。
はんぱなトリミングをかけて申し訳ない。
今後も気が向いた時にはよろしくお願いします。当ブログの華となっています。

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