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山種美術館問題

山種美術館は、1966年、山種証券の創業者山崎種二のコレクションをもとに、東京、日本橋の山種ビル内に開設された。山種ビルを所有する山崎誠三(種二の三男)と山種美術館館長である山崎富治(種二の次男)の間の兄弟内紛から、1998年1月、家賃の値上げと施設の老朽化を理由に、山種美術館が山種ビルから縮小移転することに決定。この決定に対し、同美術館の職員6名は、仮移転先の実質床面積がこれまでの5分の1になること、空調などの施設データが不明であることを理由に反対したが、7月、移転が行なわれ、8月には、反対運動の中心であった企画・普及課長の草薙奈津子、美術・資料課長の川口直宜の両学芸員が解雇された。山種美術館は、重要文化財を含む近現代の日本画を約1800点を所蔵し、移転以前は年間10万人の来館者があった。この問題は、美術作品のコレクションの公共性、および研究者としての側面ももつ学芸員の独立性が確立していないことを示している。
http://www.dnp.co.jp/artscape/reference/artwords/u_z/yamatane.html

美術界では有名な話なんでしょうなあ。全然知らなかった。たしかに、今の山種美術館は面積は狭いし、設備も心許無いし、1800点ものコレクションを誇る美術館には到底見えない。今回の展覧会でも、展示されていた作品は50点にも満たないのではなかろうか。コレクションは有効に活用されているのだろうか。