日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

『ウォーキングナビ東京 山手・下町散歩』改定出版求ム!

都内を歩き倒している私の、お散歩必携本がこの本

1/10,000の地図に、115コースのお散歩コースが紹介されているんですが、別にその通り歩く必要は無い。でも、散歩の途中で「歩くと面白そうな道」の目安になるんです。ポイントポイントの解説も書き込んであるし。坂の名前が書いてあるのも重要なポイント。
地図として色使いなども見やすくてよくできていて、お散歩時にちょっと気になるような名所史跡類が書き込んであって、博物館美術館、老舗名店、銭湯、あるいはコンビニやスーパーなどもきちんと押さえてある。地下鉄の出入り口も書いてある。
無骨な、道と建物の位置が分かればいい、というような地図ではない。しかしながら、過剰に親切、というか、親切にしようとして自発的散歩者的にとっては鬱陶しいだけの観光ガイドに成り下がっているわけでもない。自分の足で歩いていろいろな場所の魅力を発見しよう、という視点に寄り添って、きわめて良く作られた地図なんです。もう、自分の趣味嗜好から言うと、奇跡的なくらいに。
しかし、この本、2003年を最後に、改訂版が出ていない。だんだん情報が古くなっちゃっているので、是非、このあたりで改訂版の出版を望みたいところ。あんまり売れなかったんだろうかなあ、こんなにいい本なのに残念だ…
で、最近は本屋に行くたびに、代わりになりそうな地図を探すんだけれど、なかなか無い。とにかく、歩く感覚を大事にするならば、
1.駅周辺とか区単位のような切り方、縮尺の大きい小さいの混在は迷惑。
2.最新のお店の紹介とか、宣伝が入っているような観光ガイドはいらない。
3.どこか、散歩者の視点に立ったスパイスが欲しい。
4.持ち歩けるサイズ、厚さがいい。
などと考えると、なかなか見つからない。で、最近、いろいろと妥協した結果、これならどうかと。
ポケット版 東京超詳細地図

ポケット版 東京超詳細地図

大きさは小さくて、しかも840円と安い。1/12,500で統一され、等分割されている無骨さがいい。コンビニとバス停は書き込んである。これと言った味付けはあまりありませんが、とりあえず、用は足すかと。
しかしながら、やはり、冒頭に挙げた地図の、改訂版を出して欲しいなあ。