日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ZAGATSURVEY 2007

グルメガイド、『ZAGAT SURVEY 2007 TOKYO RESTRANTS』が届いた。届いた、というのは、アンケート調査に参加したから、御礼として届いた。アンケートはインターネットで回答できたのである。
ぱらぱらとめっくてみて、ええ?とちょっと驚く。点数が異様だ。ほとんどの店の点数に、20点以上がついている。インフレ状態。抑制が効いていない。料理の点数に、29点とか、よくわからない点数がついている。内装やサービスががイマイチの店には、極端に低い点が付いている。
つらつら考えてみるに、評価者間の採点基準のばらつきの大きさが歪に反映されているような気がする。常態として高級店に行きなれている人の基準点と、時々、それなりの価格帯の店に行く人の基準点の置き場所が、多分、明確に、違う。そして、採点している店のラインナップも、人それぞれで全然違う。その、3段階で付けられた得点を、平等に平均点にして出してしまっているからだろうか?超高級店と、それなりのお店が、ほぼ同じ点数で並ぶことになる。もしくは、値段とは関係なくつけられるはずの料理の点数が、『この値段でこの味の満足度は…』的に、高い店に低い点がつけられてしまう傾向、というのもあるか。
誰に向かって書かれている本なのか、ということを考えると、それが一概に間違っているとも言えないのだが、コメントなどは参考になる部分もありつつの、点数に限って言えば、ますます信用の置けない本になったなあ、と思う。そのコメントにしても、ネガティブなものはサービスに関する愚痴みたいなもんしかなくて、全体的に駄目。
自分も協力しておいてこういうことを言うのもアレであるけれど、インターネットで投票するシステムはどうなんだろうかしらん。大丈夫かザガットサーベイ

ザガットサーベイ東京のレストラン〈2007年版〉

ザガットサーベイ東京のレストラン〈2007年版〉

吉村順三記念ギャラリー『南台の家』

7時起床、昼前に出かけて目白まで。良い天気。駅近くの松屋でハッシュドビーフライスSと生野菜サラダ350円也。駅から歩いてすぐのところにある、吉村順三記念ギャラリーに行く。吉村順三の展覧会は前に行ったことがあるのですが
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20051218#1134914410
このギャラリーは、元吉村順三の設計事務所だったところで、しばらく閉鎖していたのが再開された。土日だけオープンしている。吉村順三にゆかりのある人が、いろいろと説明をしてくれる。
『南台の家』は、戦後すぐに、吉村順三が自宅兼事務所として購入した所で、狭い建売住宅を少しずつ、7回にも渡って増築していったところ。吉村順三の作る家は質素だけれども使いやすさがよくよく考えられていて、古びない感じがする。増築していく途中の図面や、最終形態の図面が多数展示されていて、興味深かった。
奥のほうにある応接室には青焼きの図面とか雑誌とかいろいろ置いてあって、椅子に座ってゆっくり読むことができる。ライトも吉村順三がデザインしたものなのですね。居心地の良さそうな応接室だった。
展示の解説は、聴けば親切にいくらでも説明してくれると思うので、お好きな方は土日にどうぞ。
http://udf.blog2.fc2.com/blog-entry-344.html
このギャラリーがある場所は、目白駅からすぐ近いのだが閑静な高級住宅街で、こんな

凄いお屋敷もあったりする。

師走の新宿を

目白から新宿へ。東口に出て、混雑する中を、洋服屋など見ながらぶらついて、伊勢丹へ。地下で、毎年恒例の、菊水酒造が樽出しの濁り酒『五郎八』を売っていたので正月用に2本購入。世界堂に寄って額縁を眺めたり。
そのまま四谷方面に歩いて、外苑西通りに出てバスに乗って、千駄ヶ谷大江戸線の人となり、六本木。ここも酷く混んでいる。ちと、森美術館のカタログを色々と受け取ったりして、美術館に入ってビル・ヴィオラの『ミレニアムの五天使』をぼんやりと眺めていた。それにしても美術館も大層な混雑で、賛否はあるだろうけれど、展望台のついでとは言え、わけのわからん現代美術を大勢の人間に見せようとする森ビルの魂胆は割と誉められるものだと思う。嫌いじゃない。


バスで渋谷に出て、東横のれん街のブールミッシュで行列してケーキを買い、帰宅する。