狼と香辛料 2/支倉凍砂

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)


前作を読んだのは一体どのくらい前のことでしょうか。とんとん拍子に巻数を重ね、もう十巻なのですね。アニメを見て「楽しそうだなぁ」と思ったので、再度読むのを開始です。



正直、今回の話はアニメで見ていたので過度な期待はしていなかったのですが、十分楽しかったです。話は前回うまいこと手に入れた胡椒を売り、賢狼「ホロ」の機転で新たに武具を手に入れたところからスタートします。相変わらず、主人公とホロの掛け合いが最高です。甘々ではなく適度の緊張感がありつつ、にやりとできる。主人公「ロレンス」が窮地に陥いり、それを克服していくのが今回の話なのですが、何がいいって、二人の関係が不安定なところっ。いい。んー、続きが読みたいな。二人が一緒に旅をしているのが、もっともっと見たい。ものの見事にアニメで見ていて「あぁ……」と思ったところで、同じく「あぁ……」とため息をもらしました。切ないよ。ロレンスのお人好しっぷりが…っ! 大事なことは云わない。絶対に一緒にいると約束したわけでもない。そんな不安定な状況な二人がすごくいい。ライトノベルの中ではどちらかというと硬い文章なのも雰囲気にあってて作者さんの策略にはまった気がします。アニメでわからなかった二人の心境もよくわかって満足。複雑な商売用語も少なくて、読みやすかったです。
続きが読みたいっ。素直にそう思える作品でした。