zames_makiのブログ

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「オバマで“パレスチナ”はどうなるのか」と「ガザ緊急報告」

土井敏邦 パレスチナ記録映像4部作完成記念シンポジウム
プログラム・第一部
■ 映画上映:『パレスチナ・届かぬ声』(4部作ダイジェスト版)
第1部『ガザ ─「和平合意」はなぜ崩壊したのか─』
第2部『侵蝕 ─イスラエル化されるパレスチナ─』
第3部『2つの“平和” ─自爆と対話─』
第4部『沈黙を破る』(第4部『沈黙を破る』は、5月から劇場公開予定の映画作品。2002年春のイスラエル軍のバラータ、ジェニン侵攻と、元イスラエル軍将兵の“占領”の証言)
■ 評論『この記録映像をどう見るか』 臼杵陽(日本女子大学教授)、川上泰徳(『朝日新聞編集委員/元中東総局長)[予定]、ジャン・ユンカーマン映画作家
プログラム・第二部
■ ガザ緊急報告(土井敏邦
■ シンポジウム「オバマで“パレスチナ”はどうなるのか」 、臼杵陽、川上泰徳(予定)、土井敏邦
【日時】2009年2月28日(土)午後1時から午後5時まで
【場所】明治大学 駿河台キャンパス リバティータワー(地下1F 1001教室)JR御茶ノ水駅徒歩3分
【参加費】1000円
【共催】土井敏邦 パレスチナ記録の会、現代史研究会
皮肉にもこの暗澹とした時期に、土井敏邦のドキュメンタリー映像シリーズ『パレスチナ・届かぬ声』(仮題)(4部作)が3年の月日を経て2009年3月に完成します。1993年秋から2007年秋までの15年間、パレスチナイスラエル双方を追い続け、“占領の構造”を描こうとした作品です。ちなみにこの第1作目は「ガザ─『和平合意』はなぜ崩壊したのか─」で、1993年秋のオスロ合意以後、6年間にわたりジャバリア難民キャンプのある家族を追いながら、オスロ合意がパレスチナ人に何をもたらしたかを追ったドキュメンタリーです。

本作品の完成の直前に、そのダイジェスト版の上映と共に、1月8日よりパレスチナの現地で取材を続けている土井敏邦の「ガザ緊急報告」、さらに「1月のオバマ米大統領の誕生、2月のイスラエル新首相の登場によって、パレスチナをめぐる情勢はどうなるのか」を、研究者やジャーナリストらによるシンポジウムを通して探っていきます。

連続セミナー<ナクバ60年を問う>第五回「ポスト・アパルトヘイトの経験とイスラエル/パレスチナ」

講師:峯陽一(アフリカ地域研究/大阪大学人間科学研究科准教授)
鵜飼哲(フランス文学・思想/一橋大学言語社会研究科教授)
日時:2月28日(土)18時開場・18時15分開始(21時終了予定)
場所:文京シビックセンター 区民会議室4階ホール
イスラエルによるアパルトヘイト(人種隔離)政策は、現在ヨルダン川西岸地区を縦横に分断する隔離壁の建設以前から、占領地に、そしてイスラエル国家内部に厳然と存在していた。隔離を支える思想、移民から成る支配者の文化、周辺地域との関係を含め、かつての南アフリカアパルトヘイトとの共通性をもつ半面、解消へと至る道は南ア以上に困難であろうということが、多くの専門家によって指摘されている。では「ポスト・アパルトヘイト」に向けて、学び得るものは何も残されていないのだろうか。現在の南アにおける歴史教育や「和解」の問題についても参照項としながら、なお可能性を検討する。

いのちの戦場-アルジェリア1959-(2007)

L'ENNEMI INTIME
112分 フランス 公開情報 劇場公開(ツイン) 初公開年月 2009/02/28 、渋谷シアターTSUTAYA新宿武蔵野館ほか
監督: フローラン・エミリオ・シリ 脚本: パトリック・ロットマン
撮影: ジョヴァンニ・フィオーレ・コルテラッチ 音楽: アレクサンドル・デスプラ
出演: ブノワ・マジメルアルベール・デュポンテル、 モハメッド・フラッグ
オフィシャル・サイト http://www.1959.jp/

記事(朝日新聞2009年2月20日

■仏のタブーに挑む 立案・主演、俳優マジメル34歳
 フランスで長年タブーとされてきたアルジェリア独立戦争の実態を描いた「いのちの戦場――アルジェリア1959」が28日から公開される。立案したのは主演の仏俳優ブノワ・マジメル(34)。戦争を知らない世代なのになぜ、このような作品に挑んだのか。マジメルに聞いた。
■「ゲームと現実、違う」
 舞台は、戦争が泥沼化した59年、アルジェリアカビリア地方の山岳地帯。若きテリアン中尉(マジメル)が前線基地に赴任する。理想に燃え、捕虜の処刑を拒否し、拷問を制止、仏からの独立を目指すアルジェリア大義があると公言する。しかし、仏軍とアルジェリア民族解放戦線(FLN)双方が暴力を尽くすゲリラ戦の現実は、中尉を次第にむしばんでいく。

 アルジェリア戦争はその賛否を巡って仏国内が割れ、仏内政にも大きく影響。そのトラウマから仏では口にすることもはばかられてきた。マジメル自身、歴史の授業でも戦争についてほとんど学ばなかった。「フランスに最も深い傷を負わせた戦争なのに、最も語られない戦争。だからこそ人々の意識を喚起したいと考えた。テレビやゲームの中の戦争と実際の戦争がどう違うかを示したかった」

 マジメルはこのアイデアを、たまたま休暇先が同じだった知人の歴史家P・ロットマンに相談。2人の間で構想が一気に具体化し、ロットマンが脚本を執筆した。

 仏軍が村人を皆殺しにしたり、兵士をナパーム弾で焼き尽くしたりと、残酷なシーンも少なくない。「知性と人間性あふれる人がいかに残虐になれるか、戦争の何が人を変えるのかを浮き彫りにしたかった」

 アルジェリアは遠い国。日本の観客にとって、戦争の背景を理解するのは容易でないかも知れない。「ただ、戦争による人間の変容は普遍的な問題。アルジェリアでは、何に対して戦っているのかわからないまま、若い兵士らが自らを見失ってしまった。それは今、アフガニスタンイラクで起きていることと同じなのです」

 マジメルは社会性の強い作品にもしばしば出演。最新作はボスニア内戦でのスレブレニツァ虐殺をテーマにしたテレビドラマだ。「事実を人々に知らせることは映画の重要な役割。個人的にも、その役目を担いたいと思う」と話す。(パリ=国末憲人)

オーストラリア(2008)AUSTRALIA

165分 製作国:オーストラリア 劇場公開(FOX) 公開年月 2009/02/28
監督: バズ・ラーマン
原案: バズ・ラーマン 脚本: バズ・ラーマン ・スチュアート・ビーティー
出演: ニコール・キッドマン ヒュー・ジャックマン デヴィッド・ウェンハム
=オーストラリアに夫を探しに来た英国女性は、力強いオーストラリア男性と恋に落ち、アボリジニとかの混乱を経て、真珠湾攻撃で日本軍の攻撃にさらされるも、力強く生きる。「風と共に去りぬ」「地上より永遠に」のオーストラリア版。

オフィシャル・サイト:http://www.australiamovie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト:http://movies.foxjapan.com/australia/

スペシャルドラマ『白洲次郎』NHK

http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/
第1回…2009年2月28日(土)総合 午後9時〜10時29分
第2回…2009年3月7日(土)総合 午後9時〜10時29分
第3回…2009年4月以降
演出:大友啓史、東山充裕 脚本:近衛はな 原案:『白洲次郎占領を背負った男』(北康利著)、『次郎と正子〜娘が語る素顔の白洲家』(牧山桂子著)
出演:伊勢谷友介(白洲次郎) 中谷美紀白洲正子=女優)、原田芳雄吉田茂)、
奥田瑛二 原田美枝子 高良健吾 塩見三省 草村礼子 石丸幹二
主なロケ地:イギリス・ケンブリッジ茨城県つくばみらい市 愛知県犬山市明治村東京都町田市ほか
 激動の昭和史を駆け抜けた一人の「侍」がいた―白洲次郎・伝説の生涯を初ドラマ化!
■ドラマのみどころ:英国仕込みの紳士道をプリンシプルと呼び、日本で初めてジーンズを履き、近年「日本一カッコいい男」と呼ばれ、注目を浴びている真のリベラリスト白洲次郎。戦前は近衛文麿首相のブレーン、戦後は吉田茂首相の側近となって政治の中枢にいた、昭和史の鍵を握る人物であるにも関わらず、その生涯は歴史の闇の中に埋もれています。

 今回、白洲家の全面的な協力を元に、イギリスロケを含む壮大なスケールと知られざるエピソード満載で、白洲次郎の生涯を初めて映像化します。ドラマの進行役は、生涯の伴侶である白洲正子。『かくれ里』、『西行』、『両性具有の美』などを著し、能・骨董・きものなど日本伝統の美を追求した稀代の目利きと言われています。

 「生き方の指針」として現代にも十分に通じる、白洲次郎の骨太なダンディズム。己の良心のみを信じ、輝かしい未来を夢見て、「敗戦」「占領」から「独立」へ激動の昭和史を生きた一人の侍のジェントルマン道を描いていきます。