zames_makiのブログ

はてなダイアリーより移行

パレンバン奇襲作戦(1963)戦争を娯楽のネタにした珍しい日本映画

製作=東映(東京撮影所) 公開:1963.09.21 2,577m 白黒 シネマスコープ
監督:小林恒夫 脚本:棚田吾郎 
出演:
丹波哲郎 (砂見軍属)
江原真二郎 野尻中尉
織本順吉 武内軍曹
今井健二 並河兵長
山本麟一 村越伍長
潮健児 堀江上等兵
岡田眞澄 ケッスラー
佐藤慶 岸田中佐
神田隆 小畑中佐
梅宮辰夫 有光大尉
南廣 戸川中尉
岩城力也 憲兵
須賀不二男 操縦士
富士あけみ 部落の踊り娘
八方ゆり 看護婦
田川恒夫 通信兵

あらすじ(キネ旬

太平洋戦争初期。マレー半島スンゲイバタニ基地には敵の空軍基地と大油田を控えるパレンバンを陥落すべく、落下傘部隊が待機していた。本隊の降下を前に少人数に依る特攻作戦を決断、六人の隊員が選ばれた。それは攻撃を受けた敵が、油田を爆破する前に爆破装置を破壊することだ。本隊降下が三日後に決定した日、戦前パレンバン精油技師、砂見の土地カンを頼りに、輸送機で飛びたった。しかも、目的決行迄に八時間しかない。スマトラ上空で敵の高射砲の一斉射撃を受けた六人は、落下傘でジャングルへとび降りた。原地人の労働者に変装したが、オランダ兵に追跡されて機銃攻撃を受け、村越が犠牲になった。完全包囲の敵中を、なおも前進を続けるが、堀江を戦死させてしまう。迫り来る時巳に焦った一行は、ついに精油所に潜入するが、逮捕されてしまった。拷問を受ける一行を救ったのは、友軍機の大編隊だった。突然の空襲の混乱の中で、必死に爆破装置を探した。ここでまた並河が戦死。計画不成功か……そのとき、ジープが三人前を走り去り、第二制御室の前に止った。あそこだ!三人は突然駆け出した。十数名の兵相に軽機銃を乱射し自らも被弾した武内の壮烈な戦死が、野尻と砂見を地下室に走らせた。スイッチを入れられては最後である。そこに、将校と、かつて砂見と共に精油所で働き、現在の彼等の目的まで知っているケッスラーがいた。四人の銃弾の、乱射。将校達の死を確認した二人は夢中で爆破装置を破壊した。だが、表へ飛び出した時、砂見が直撃を受けた。茫然と立ち尽す野尻の眼に空から降る無数の白バラがまぶしかった……。

上映 ラピュタ阿佐ヶ谷

15:30

洪成潭「東アジアのヤスクニズム」展

日時:2015/08/05〜30
特別展示 洪成潭「東アジアのヤスクニズム」丸木美術館巡回展
場所:原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市
入場料:900円

開催概要

〈ヤスクニズム〉とは、ダグラス・ラミス氏(沖縄国際大学教員)が日本の保守派の軍国時代のロマンを「靖国(ヤスクニ)+イズム=ヤスクニズム」として、ドイツの「ナチズム」と比して皮肉った造語です。つまり、私たちの日常に潜む「国家主義、国家暴力」と言いかえることができるのです。
いま、日本のみならず、東アジアではこの〈ヤスクニズム〉が姿かたちを変え闊歩しようとしています。それは「3・11」後の日本、フクシマ、そして沖縄の基地問題等々にもつながっています。
今夏、〈ヤスクニズム〉に潜む美化の作用を、まさにその美によって見つめ直し、表現する展覧会を開催することになりました。10年をかけ完結した洪成潭の連作〈靖国の迷妄〉―その巨大な絵画ひしめく圧巻の展示を軸に、トーク、詩の朗読、パフォーマンス、映画上映等をおこないながら、東アジアの歴史的課題〈ヤスクニズム〉を浮き彫りにしていくプロジェクトです。芸術と運動があわせてその力を花開かせたとき、「靖国史観」を凌駕する「私たちの東アジアの歴史」が始まるのではないでしょうか。
みなさまのご支援・ご協力をお願いします。
           東アジアのYASUKUNISM 展実行委員会 共同代表 岡本有佳 小森明子 古川美佳

https://www.facebook.com/damten518

同時開催

特別展示 2015/06/3〜09/12 発掘!知られざる原爆の図

開催概要

一般に知られている15部連作以外の“番外編”とも言うべき《原爆の図》を長崎、大阪、高野山など各地からお借りしてきて特別展示する「被爆70年」夏の特別企画。ふだん公開されていない作品を見ることのできる貴重な機会です。