うつ病の、データ、回復、完治、治療方法などの概念、アプローチ ーうつ病ドリル、NHK番組などー

自分が少しでもうつ病の症状が回復すると、
病気の渦中の時の、
自分ががんばっているときのことを忘れます。


これは、よくない。


この仕事をしていて、
2〜3年は馬鹿みたいに仕事を覚える時期がある、
と、いわれて、
それは大変だな、僕にもできるかな?
とも思った。


けど、病気になって最初の3年間に比べたら、
屁がでるほどたやすいことに思う。


それくらい、
うつ病に代表される精神疾患は大変だと思う。


基本的にうつ病になった人は、
藁にもすがる気持ちになる。
特に、症状が辛い人こそ、
その傾向がある。


なんでも回復すると聞けば試さずにはいられないし、
ためしたいと思う。


電気痙攣療法、
けい頭蓋磁気刺激療法、
サプリメント療法、
などのリスクのあるものから、
お金のかかる効果があるか具体的とはいいがたい民間療法まで、
手をだしたいと本気で思う。



また、
症状が辛い人こそ、
データを信じる。


8か月までに半分が治る、
とか、再発率がどうのとかの話だ。


これは参考程度にすぎない。


つまり、
良くなるかは確立の問題にすぎず、
例えば、うつ病患者を100人トレースしてデータを出したとしても、
うつ病患者の場合は100人居れば100人、
症状の程度も種類も違うから、
仮に全体の半分が回復しても、
あくまで参考程度にすぎない。


症状が辛い患者こそ、
この8か月で半分なおるんだから、
自分も治るのではないかと期待する。
でも、
その期待が大きいほど、
患者の絶望は大きい。


そういった絶望は、
経験上何度も体験して、
そのたびに、とても疲弊する。


また、
昨今のテレビ番組の構成もひっかかる。


あたかも、
完全に治るような言いぶりの番組構成が気になるのだ。


基本的に、
本格的にうつ病になった人にとっては、
完治という概念よりは、
良くなる、とか、改善するという概念のほうがピンとくる。



NHKでもそうだ。
例えば、
日常生活をうつ病回復に適合したように変えると、
病気が治ったと伝える(本日のNHKの番組)。


たしかに、うつ病には有効かと思うけど、
それで完治するような言い方はやめてもらいたい。


たしかに、こういう例があるから参考程度に、
という番組構成が、ほんらいはいい。


本日のNHKの番組内では、
日常生活を変えた人が出てきて、
七年間薬を飲んでいた患者が、
日常生活を改善したことで1年間で薬を飲まなくてよくなったと言った。


だが、日常生活の改善で治ったのは、
その番組の人であって、
自分が本当に治るか(改善するか)はわからないので、
誰しも治るような番組の言い方はよくない。


あくまで参考程度なのだ。
藁をもつかむ辛い症状の人は、
それが良い方法で、それにより完治するとおもうと、
それを必ず試すので、
それがうまくいかなかったら、
そのたびに絶望的な気分になる。


あくまで参考程度だということをわすれてはいけない。


あとは、
僕も症状が辛い時は読んだこともありましたが、
けっこう疑問が多いと思ったのが、
うつ病ドリル」です。


たしかにうつ病を知るにはいいサイトかもしれませんが、
表現が気になるときがあります。


うつ病ドリル
http://u-drill.jp/


うつ病ドリルでは、
メキメキ治った、
とか、
整体でうつ病を治す、
とかが、うつ病ドリルでは見受けられ、
確かに良くなるツールもあるかもしれないけど、
だからといって、
藁にもすがりたい人にとって、
絶対に試したくなるような方法がおおいけど、
本当に治るかはわからないのに、
「治る」という言葉を聞くと、
この病気が長いと警戒せざるを得ません。


本当かよ?
って思ってしまう。


どれも試したので言えることです。
嘘ではないかもしれないけど、
だいたいは回復には関係がほとんどなかったです。


このことは、参考程度に・・・
と、いうよりは実際に回復に大きく寄与しないことのほうが多かったです。
ただし、
治療方法について知るにはいいかもしれませんね。
参考程度にして。


例えば、冬に毎年うつ病が辛くなる人が、
光治療を行って回復するように、
薬以外での回復方法を見出したりします。
(これは医学的にエビデンスがあり、
多くの精神科医が推奨していることです。
専門医が推奨する治療方法であれば信憑性が高いです。
サプリメントや整体は、僕には知覚できるような効果がありませんでした)


ひさしぶりに、
病気のことを考えなおすきっかけがあったので、
自分の経験を生かした記事を書きたかったので、
今回はこのような内容になりました。


このブログを書き始めたころの自分は、
いまよりもかなり体調が悪かったのを思い出しました。


うつ病の回復には近道は多くはないです。


基本的には、
休息をとる、
時間がかかるので時間を使う、
あんしんできる環境をととのええる、
の、3つが一番の早道かと思います。


明日もぼちぼちマイペースがいいですね。