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2009-07-06

ロシアは鉛筆を使った的思考

アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、

無重力状態ではボールペンで文字を書くことができないのを発見した。

これではボールペンを持って行っても役に立たない!

NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。

その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、

どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!!

一方、ソ連は鉛筆を使った。

http://www.lizard-tail.com/isana/review/view.php?search_id=20060631164916

大好きなブログ:レジデント初期研修用資料さん経由で知った。定番の科学ジョークらしい。

しかし、この話しから得られる教訓は重要で、常日頃、自分も戒めなければと思ってしまう。

      • 以下は、自分の知識による、勝手な妄想です。

ロシアは高速脱水機を使った

  • 前回の日記でも書いた通り、洗濯物の雨の日の生乾きとその臭いが悩みの種だった。
  • 最新の洗濯+乾燥機には、高度な乾燥機能(ヒートポンプとか)が付いている。
  • しかし、高度な機能ゆえ、価格もそれなりに高価になってしまう。
  • それに、使ってみると、洗濯乾燥の全行程が終了するまで相当な時間もかかるらしい。(3時間弱)
  • 電気代もかさむ。(省エネ、エコとは対極)
  • 一方、ロシアは高速脱水機を使った。
  • シンプルに高速回転で絞れるだけ絞り、それを部屋干しする。
  • たった10分の高速脱水で、400ccの水が流れ出し、自然乾燥の時間は半分以下になる。
  • 電気代も微々たるもの。
  • もっと言えば、ロシアは二槽式洗濯機も使っているかもしれない。

ロシアは太陽熱温水器を使った

  • 補助金制度や売電契約もお得になり、最近、何かと注目を集める太陽光発電
  • 電気は、最も制御し易い便利なエネルギーで、それが太陽の光から生まれるのは魅力的だけど、問題はやはり初期投資の大きさ。
  • 変換効率もあまり良くない。一般的な太陽電池パネルでは20%に満たないらしい。
  • 一方、ロシアは太陽熱温水器を使った。
  • 屋根の上のタンクに水を上げておくだけで、それがお湯になる。
  • そのエネルギー利用効率は50%以上と言われている。
  • 日本のように、湯船に浸かる習慣のある文化なら、CO2削減効果は絶大。
  • おそらく、家庭のエネルギーの半分近くは、風呂を沸かす&シャワーで消費されているのではないだろうか。
  • 本気でCO2の15%削減を目指すなら、各家庭の屋根に太陽熱温水器を設置すれば、かなり近づけるんじゃないだろうか。(高速道路1000円均一とか、やってる場合じゃない。)
  • もっと言えば、真夏の晴天なら、子供用ビニールプールに水を溜めておくだけで、十分、入浴できる温度になる。
  • ロシアはもしや、子供用ビニールプールを使うかもしれない。

ロシアは軽自動車を使った

  • インサイトやプリウスが超人気らしい。
  • 確かに、燃費38km/lとか見ると、凄いインパクトがある。
  • 走行時の燃費計とか、モーターとエンジンの状況とか、刻々と変化する状況が見られるのは楽しい。
  • そんなのを見せられると、何だか燃費が良いと、エコロジーであると、説得されてしまう。
  • 一方、ロシアは軽自動車を使った。
  • ハイブリットカーのカタログ上の数値は確かに凄いが、実際にはどうなんだろうか。
  • 日本の独自規格である軽自動車も、かなり頑張っているんじゃないだろうか。
  • 購入初期投資、自動車税、高速料金などを考えると、総合的には軽自動車の経済性は相当高い。
  • 燃費計とかは、あっても無くても、実際の燃費には無関係。
  • でも、そんなのが付いていると、エコな車に感じてしまう。
  • ハイブリットカーは燃費が良いから売れるんじゃない、エコな車と納得させる情報があって売れているのかもしれない。*1
  • もっと言えば、燃費性能だけ追求するなら、ロシアはロードバイク(ロードレーサー)を使うだろう。
  • スーパーカブ
    • 30km/h定地走行燃費:146km/lは驚異的。
    • 実燃費も、60km/lくらい出るらしい。
  • 電動アシスト自転車
    • 上り坂でのペダルの負荷を電気モーターで補助する。
    • 最近は、回生ブレーキまで付いて、バッテリーが長持ちするようになっているらしい。
  • しかし、世界で最も高効率な動力源は、数十億年の進化を遂げた人間の筋肉なのかもしれない。
    • だからダイエットは難しい?燃費は食費のみ。そんなのルール違反?
  • 子供を二人乗せて3人乗りするんだとか、重い荷物を運ばなくちゃ行けないとか、ロードバイクには対応できない状況も多々あるが...
  • 人間一人、リュック一つで遠くに運ぶ目的には、ロードバイクは世界で最も効率的なのだ。*2

ロシアは蛍光灯を使った

  • LEDは効率よく光る。しかも、長寿命。(蛍光灯比較:消費電力1/2、寿命10倍)
  • しかし、枯れてない技術で発展途上。
  • メーカーごとの性能に差がある。
  • 改良された最新の製品は、より高価になる傾向がある。
  • 一方、ロシアは蛍光灯を使った。
  • 技術的にかなり成熟して、一般家庭で広く使われている。
  • 一般的には寿命が6000時間と言われている蛍光灯だが、実は15000時間に改善されている製品もある。
    • LED比較では6000時間と比較していることが多い。
    • LEDの寿命は60000時間とか、80000時間と謳う製品もあるが、実際にそれくらい使った人のレポートを見てみたい。
  • 確かに、消費電力は1/2かもしれないが、一般家庭では消費電力に占める照明の割合はそれほど多くなさそう。
    • おそらく、冷暖房に相当な電力がかかっている。

      • ブックマークコメントより
      • > 家庭での消費電力割合は、冷暖房29%。冷蔵庫など台所が18%、照明が16%
      • 意外と照明の割合は多いのでした。(情報、ありがとうございます!)

ロシア的思考

目的の本質を理解して、それを実現する方法の中で、ハイテクより、ローテクを選択するべきなのだ。ハイテク、ローテクの定義が曖昧だが、以下のようなことだと思う。

  • 電子制御より、機械制御(電気が無くても実現可能な技術がいざという時、強そう)
  • 複雑高度な仕組みより、単純明快な仕組み
  • 最新の技術より、枯れた技術

そして上記の選択は、経済的に安価で、故障しない信頼性が高く、故障した時も簡単に修理できる可能性をもたらす。

  • モーター一つ高速に回す脱水機なんて、早々、壊れそうにない。
  • 普通の軽自動車ならどこの修理工場でも対応できそう。部品もその他の車種の部品が流用できそう。
  • LEDは高い、蛍光灯は安い、白熱電球なんて安過ぎ(寿命は短いけど)

      • 一言で言えば、車輪の再発明をしてはいないか?*3なのだけど、上記は勝手に拡大解釈している...。

ロシア的思考で考えて、常日頃、賢い選択をしていきたいものだ。情報に踊らされず、本質を見極めていきたい。


自分に対する教訓

  • コンピューターに頼って、目先の業務改善をして、喜んでいないだろうか?
  • 仕組みの根本を見直せば、その業務自体が不要になってしまうのではないだろうか?
  • システム化とは、コンピューターを動かすソフトウェアを作成する事ではない。
    • 最終目的を達成する為の効率的なプロセスを見つけ出すこと。
    • その過程で、業務を効率的に処理するソフトウェアを開発することもあるのだ。
  • ただし、理想ばかりでは現実は改善されない。時には妥協も必要。
  • 現時点で実現可能な技術や考え方で最善を尽くすべき。

*1:購入時の選択要素は、燃費以外にも、衝突安全性や快適性など、様々な要素が関係しているので、一つの理由だけに決めることはできないが。

*2:真面目に作られたロードバイクなら、激安のママチャリとは比較にならない感動がある。電動アシストなんか無くても、上り坂でもぐいぐい上る。

*3:すでにある技術で対応できるのに、考え方を変えれば不要にさえなるのに、もう一度1から無駄なものを作り直してはいないか?物事を複雑にしてはいないか?

medtoolzmedtoolz 2009/07/08 13:20 はじめまして。
「ロシアは軽自動車を…」の下り、最近見たBBCのTopGear という自動車番組の中で、ゲストとして招かれたデザイナーと、司会のジェレミーとが、「プリウスはエコじゃない」なんて会話をしていた。番組で「これこそがエコカー」と一致していたのは、たしかマセラティの宝石みたいなクーペ。高馬力だけれど、まじめにアクセル踏んだら、たぶんリッター5kmも行かないような車。

* 数千万円もするマセラッティのクーペは、排気量も巨大で、燃費も極悪だろうけれど、そんなにアクセル踏まなくても、乗っているだけで幸福感がある
* マセラティはおまけに、小さな工場で、職人が群がって、高価な車を少量作るから、車1台分の資源で、多くの人が、そこから幸福というか、賃金を得られる
* マセラティの車は、買った瞬間博物館入りするような稀少品だから、そもそも乗らないし、乗らないから壊れない。古くなってもかっこいいから、10年後でも、20年後でも、持っている人は、そこから幸福を得られる

* プリウスは逆に、技術的にははるか先を行っている車だけれど、作るのに稀少金属、具体的にはニッケルが大量に必要で、その割に、価格がぎりぎりまで抑えられていて、生産にかかわる人手も、合理化されて削られている
* あの車はだから、技術的には優れていても、車が1台作られることによって、生み出される幸福量、工場の人が得られる賃金みたいなものは、マセラッティ1台よりも少ない。裏を返せば、燃費が悪い
* 燃費はすばらしくいいプリウスだけれど、プリウスは技術の固まりであるがゆえに、走らせないと、幸福感が得られない。幸福感を得るためには、ガソリンを消費しないといけない
* 測定も、比較もできないけれど、プリウスを買った人が幸福感を得るのに必要なガソリン量と、マセラッティのそれとは、どっちが多いのか、案外分からない
* プリウスの幸福感は、技術それ自体から発生するから、時代とともに陳腐化してしまう。新しいバージョンのプリウスが発売されたら、ユーザーはもしかしたら、買い換えないと、その車からの幸福感は、継続して得られないかもしれない

zariganitoshzariganitosh 2009/07/08 16:02 はじめまして、medtoolzさん。
面白いですね!
社会や産業の構造、さらには人間の幸福感まで視野に入れて、その価値を判定する、素晴らしい考察です。
また一つ、新たな視点で物事を見る目を養えました。ありがとうございました!
ps
そもそも公害や環境破壊も、そのような直接的には経済価値に変換できないことを見落としていた為に発生してしまっているのです。
二酸化炭素の発生が問題であると認識し始めたのは前進なのですが、それを削減する為のエコカー減税やエコポイントは本当にエコなのか?
何だか特定の企業を優先する政策で、それによって削減目標を認めてもらう取引のような気もします。

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