勇気をもらいました

草磲剛(くさなぎ・つよし)さんの逮捕・家宅捜索ですが、ひどいですね。もちろん警察が。令状を出した裁判所も。
警察発表の尻馬にのって、くさなぎさんをバッシングしている人、マスコミがひどいのはいうまでもありません。「逮捕は避けられなかった」とか言ってる読売のこれとかひどいですね。http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090425-OYT1T00066.htm?from=rss&ref=mixi
私のくさなぎさんに対するイメージは、ちょっと前まで少し悪くなっていました。というのも、地デジなんていう政府の御用CMのキャラクターなんぞをやっていたからです。
しかし、今回の件に関して知れば知るほど、くさなぎさんに対する印象は、どんどんよくなっています。
地デジなんて降板になってむしろよかったじゃないですか。つぎのキャラクターは、はとやまくにおがやればいいじゃないですか。くだらんもののCMをくだらんやつがやってたら、CM見ても、ああくだらないなあ、とむしろ平静でいられます。
くさなぎさんが警官に言った「裸で何が悪い!」とか、直前に飲食店の店員に言ったという「若者よ、我が道を行け」とか、なんてかっこいいせりふでしょうか。http://www.sanspo.com/geino/news/090425/gng0904250506009-n1.htm*1
というわけで、くさなぎさんに同情的な声もけっこうあるようなのですが、その中で、「反省しているんだし、あのぐらいの小さな失敗は大目に見てやればいいじゃないか」的な感じの意見は、ちょっと違和感を感じなくもないです。
そもそも、あれは「失敗」なんでしょうかね? むしろ、「大成功」「大金星」ではないですか? 「いい人」「おとなしい」というイメージのくさなぎさん、プレッシャーを受け続けてきたはずのくさなぎさんでさえ、あそこまでやってくれたのです。
ていうか、こういうときこそ、みんな大好きな「勇気をもらいました!」「元気をもらいました!」という言葉がふさわしいのではないですか?
くさなぎさん、勇気をもらいました!ありがとう!

*1:料理を食べた直後「あ、うまい!」と絶賛した、というところは、人柄のよさを感じさせますね。

コミー映画『ミルク』(追記あり)

映画『ミルク』を観てきました。お客さんはあんまり入ってませんでした。
(以下、ネタバレといえばネタバレなので未見の方はご注意を)


オフィシャル・サイト>http://milk-movie.jp/enter.html
google:images:トラメガがとてもかっこいいアイテムとして登場します。ハーヴィー・ミルクは何かあると愛用のトラメガをぱっとつかんで、街頭にとびだしていくんですね。このトラメガのいわくについても確か最後の方で出てきますがネタばれなのでやめときます。そして、シュプレヒコールを叫ぶ群集、ひるがえるプラカード、みたいな感じでデモがかっこよく描かれていて、ケーサツが悪く描かれている、というのは大変はよかったですね(笑)あと、基本的には「アメリカ独立宣言を真に受ける会」の映画、だったと思います。
数年前、1984年公開のドキュメンタリー映画ハーヴェイ・ミルクThe Times of Harvey Milk)』もDVDで観たのですが

ハーヴェイ・ミルク [DVD]

ハーヴェイ・ミルク [DVD]

また観なおしてみようとおもいます。
公式サイトでは「マイノリティのために戦った政治家」というキャッチフレーズが書かれています。今の日本でそういうキャッチフレーズで紹介されると、下手をすると橋下とか東国原とかのいっしょのくくりで理解されかねない雰囲気があるわけですが(いやシャレにならない)、しかし、上で書いたように、ミルクは、狭義の「政治家」である前は、そして「政治家」になってからも、トラメガを持ってデモ隊の前でアジ演説をするアクティビスト、活動家であったわけです。活動家と政治家のずれ、ということに関して映画の中でちょっと印象的だったシーンがあります。最初の方で、町で出会ったゲイの青年にミルクが選挙人登録を呼びかけると、彼は「選挙なんて中産階級のお遊びだ」みたいなことを言って拒否するのですね。もっともその青年クリーブ・ジョーンズは、その後結局政治家ミルクの側近になるのですが。それから、同性愛者の教師を解雇させる提案6号の反対運動をミルクがやるのですが、「この法案が可決してしまったら暴動が起こるかもしれない」と言う側近に、ミルクは「市政執行委員の立ち場ではそうはいえないが、そうなったら暴動が起こったほうがいいんだ」みたいなことを言います。結局提案6号は否決され、そのとき暴動は起こりません。暴動は、ミルクの死後、ミルクを殺したダン・ホワイト(ミルクと同じサンフランシスコ市政執行委員で、アイルランド系移民の多い地区を地盤としていた)を裁く裁判で、マイノリティを排除した陪審員によって、あまりに軽い判決が出たときに起こります(ホワイト・ナイトの暴動)。ただ、ドキュメンタリーでは描かれていたその暴動については、今回の『ミルク』ではまったく描かれていませんでした。そういう意味では、『ミルク』は、結局は「政治家」「偉人」ミルクの栄光と、道半ばに倒れた悲劇、というまとめ方になっていた、ともいえます。
ところで、ダン・ホワイトをかなり悪役で描いている1984年のドキュメンタリーについては、短い(かどうかは見方によりますが)刑期を終えてダンが出所した直後に(それにあわせて?)公開され、さらにその公開直後にダンが自殺した、という重苦しい事実があるそうです。今回観た『ミルク』は、最後のクレジットでこのドキュメンタリーに特別な感謝をささげているのですが、ダンの自殺の経緯については特に触れてはいませんでした。しかし、ミルクを殺す前のホワイトについては、かなり丁寧に描かれていました(ダン・ホワイト役の俳優は、本人とものすごく似ています)。
さて、観た後にパンフレットを買ったのですが、いくつか気になったことがあります。まず、表紙の裏に、主演のショーン・ペンアカデミー賞授賞式でやったスピーチの翻訳がのっています。

最初の一言が、訳文ではこうなっています。

受賞は予想外でした。みんなゲイが好きな、素敵なロクデナシだね?!

ぐぐったところ、これの原文は

You commie, homo-loving sons-of-guns

だ、そうなのです。「homo-loving」は、「ゲイが好きな」ですよね。で、「sons-of-guns」という言葉は知らなかったのですが、ネット辞書によると「(1) 君, お前 《★【用法】 親しみを表わす》.」ということなので、これが「素敵なロクデナシ」に対応するのでしょうね。……で、「commie」は?てことなんです。「commie」ってのは、コミュニストの蔑称ってことなのですよね?てことは、「共産主義者」とか、「アカ」とか「サヨク」とか(「ブサヨ」とか「はてサ」とか)いう言葉が入ってないと、おかしいような気がするのですが。もちろん、意訳してはいけないてことはないわけですが、「commie」をあえてはずした*1ということに、「なんとなく政治的なものを避けとこう」みたいな「配慮」があったとしたら(まあ無意識的なものかもしれませんが)、ちょっとがっかり、ていうか台無しのような気がします。最初に書いたように、この映画はどう考えても「コミー」の映画です。「サヨクの映画」というイメージじゃ余計観客が逃げていきそうだから、配給会社としては「コミー」の言葉を隠したかった…ていうのはかんぐりすぎでしょうかね(笑)それとも「commie」をそのまま訳さない何か他の理由があるのでしょうか?
パンフレットでは、他に、一箇所「性的『嗜好』」という言葉が使われているところもあって気になりました(「性的『指向』」になっているところもあるのですが)。それから、GLBTの「T」の訳語が「性転換者」となってましたが、これもどうなんでしょう。

*1:それとも「ロクデナシ」が「commie」にあたるとか?

(土)20:30〜 AU LAPIN AGILE(青葉台)

Yuki(vo), 永野潤(pf), 古川直(b),森学(sax)
Charge 1890円
AU LAPIN AGILE(オーラパンアジル)http://www.geocities.jp/aulapinagile1/
神奈川県横浜市青葉区青葉台2丁目19-8
045-982-8682
お洒落でゆったりとした雰囲気のジャズバーです。
青葉台AU LAPIN AGILE
20:30〜23:00(3 Stages)

Web評論誌「コーラ」07号

Web評論誌「コーラ」07号http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/index.html
に「吸血鬼はフランツ・ファノンの夢を見るか──「怪物」のユートピアと「人間」のナルシシズム──」という拙論が掲載されました。http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/rinri-7.html
本文中で引用させていただいた『手話でいこう―ろう者の言い分 聴者のホンネ』

手話でいこう―ろう者の言い分 聴者のホンネ

手話でいこう―ろう者の言い分 聴者のホンネ

の著者である亀井伸孝さんに、日記で紹介していただきました。なんだか恐縮です。ありがとうございました。
http://kamei.aacore.jp/diary200904-j.html#diary20090416

歯医者

町田でカオマンガイを食べたとき、ガリッ!と硬いものをかむ感覚があり、口から石のようなものが出てきました。ご飯に入ってたのかな?とそのまま食べつづけようとしたところ、今度は口の中に違和感が…。歯につめていた金属がとれたのでした。というわけで歯医者に言ってきたのですが、会計のとき、お金が足りなくて、受付の人にことわって待ってもらって、近くのコンビニに言ってお金をおろしてから払いました。この「会計の時に財布にお金がない」現象、なんか最近非常に多くて、恥ずかしいです。
……やっぱりこれでは、読む人は何が面白いのかわからないので、最近とった写真でものせます。

カオマンガイ

最近カオマンガイを作るのにはまっています。店でも食べてみようと思って、先日町田のタイ屋台料理の店で食べてみたところ
http://machida.keizai.biz/headline/334/
自分で作るのとあまりに同じなので自信をつけました!(タイで食べたことはないので、「本場」のがどうかは知りません。)
作り方はここを参考にしました。
http://allabout.co.jp/gourmet/asiagohan/closeup/CU20080609A/index2.htm
材料は、トリモモ肉と、ショウガと、東京ネギの青いとこ、あと、塩コショウ、そしてパクチー、それだけです。
ポイントは、上でも書いていますが、とり肉を水から煮て、スープに入れたまま完全に冷ます、ということです。それだけで、びっくりするぐらいやわらかくジューシーになります。煮る時間はてきとうで2〜30分です。
切るときは、さめた状態で切るとうまく切れます。食べる直前に電子レンジでちょっと温めなおすとよりやわらかくなります(後述しますが、加熱しすぎるとぱさぱさになるようです)。
ご飯は、トリ肉を煮たスープで、炊飯器で普通に米を炊くだけです。レシピでは炊く前に米を炒める、と書いていますが、めんどくさいときはそのまま炊いています。私はそんなに気にはなりません。
というわけで、かなり簡単なのです。
あと、タレの作り方もレシピではいろいろ書いていますが、めんどくさいときは市販のスイートチリソースをかけています。けっこうそれっぽくておいしいです。
パクチーは私的には必須!ですが、最近近所のスーパーでパクチーが売っているのいいです。きゅうりはつけようと思いつついつも忘れています。
それから、肉は大量に作って冷凍しておけばいいではないか!グッドアイデアだ、と思ったのですが……どうも、冷凍した肉を電子レンジで解凍・加熱した場合、ぱさぱさ感が出てしまうようです。なんとかうまいやり方はないかと模索中です。