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ザウエリズム 【Zawerhythm】 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2010-02-26-金

[]専門医商法 専門医商法を含むブックマーク 専門医商法のブックマークコメント

 水曜日の夜にいつもと違う眠剤を呑んだら変な効き方をしてしまい、若干朦朧とした状態で日記を書いたりtwitterで呟いたりしていて危なっかしいことこの上なかったです。水曜日の日記のおかしいところを若干は修正したのですが、スターも頂いたのであんまり原型留めないのも…と思い、まだ結構おかしな感じですがご容赦下さい。眠気というか朦朧とした感じはあるのに、その割にきちんとした眠りにつけず、それを朝まで引っ張ってしまったために、木曜の朝はすごぶる体調が悪く、お腹まで壊してしまい、いつもより若干遅めに家を出ました。つくづく良質な眠りというのは何物にも代え難い快楽だと思います。

 木曜の午前中は病棟の当番。午後は大腸カメラ。きちんと眠れていないのでやや体調がおかしかったものの、午後にはだいぶマシだったので、夜からは、僕の属する疾患チームによる大学の秘書さんたちの歓送迎会に予定通り参加しました。やはり体調が万全ではなかったのか、おかしな酔い方をしてしまったようです。前日のこともあるし、お酒も入っているので、その晩は眠剤を使わずにベッドにもぐったのですが、それはそれでやはりきちんとは眠れないようです。眠剤を使わずに眠ると、それは決まってもの凄く浅い眠りの状態で、非常に不快な悪夢をはっきりと見続けて、ぐったりと疲れ切った朝を迎えることになってしまうのです。

 そんなわけで、本日も若干フラフラしながら午前中は胃カメラ、午後大腸カメラ。夕方病棟の会議に参加した後帰宅しました。

 先週末には東京を二往復したし、お酒を呑む機会も多くて疲れがたまってしまったのかも知れません。今の病院は医局の関連病院の中で決して忙しい方には分類されていないと思うのですが、それでも働き続けることで疲れは蓄積してきます。奴隷自慢やスーパーマン医師との比較とかされても、やはり僕は過酷な労働条件のもとで働き続ける自信はありません。いつかは大学医局から離れて自分で働く場所を探すことになるのだろうと思って、いろいろ水面下で動いてみたりはするものの、いつか医局を辞めるということを決めてしまうと、その時期や方法についてかえって踏ん切りがつかなかったり。

 深層心理の上では医局や臨床の前線からは引き気味なのに、前にも書いたかも知れない僕なりの大学医局とのしたたかな関わり方というかなんというか、来年度の大学病院の臨床研修登録医の申請をしてみました。毎月数千円を払うことで大学での臨床などに参加できるけれども、臨床に参加しても一切の賃金は発生せず、賠償責任など生じた場合は個人で全て責任を持ちなさいという大変有り難い制度で、実際に医局の先輩たちが、大学に金を納めて大学の外来で働かせて頂くなんていうバカげたことをやってきました。

 しかしながら、医局員という目に見えない身分でなく、大学に公的な籍のようなものをおいておけるということが、「僕なりのしたたかな関わり」として何か意味を持つのではないかという思いがあったり、大学構内へ車を乗り入れるのに必要な入構券の発行や、大学図書館の利用といった実利もあるにはあります。今の勤務先には研究日などは無いので、とりあえず僕が大学で無償労働をする予定も無いのですが、いざというときに大学で診療ができることや、電子カルテへのアクセス権を持っておくということは、何かの役に立つような気もしたので、一年間試してみようというような心持ちです。あと、今年は二つほど専門医試験を受け、その他某学会の認定医の申請をする予定です。申請料、認定料、更新料、試験会場までの交通費、今後の学会参加費などを考えていくとホント壮大なる「専門医商法」に引っ掛かっているだけのような気もするのですが。

 ゆっくりお風呂に入って寝ます。

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2010-02-24-水

[]題名のない日記 題名のない日記を含むブックマーク 題名のない日記のブックマークコメント

 日曜日は後輩の結婚式。僕は二次会のみ参加したのですが、その後輩が呼びたい人を手当たり次第に呼んだらしく、あまり知り合いのいない状態でやって来た人が多数いた様子。僕自身も誰が参加するのかよく分からない状態で赴いてみると、予想通りというか最年長の参加。僕の卒業の年に入れ替わりで入学してきた新郎新婦、まあ、不思議な縁で仲良くしてもらっていたわけで、こうして呼んで頂けるのも幸せな話。ちょっと場の雰囲気も不明だったので、乾杯の挨拶を依頼されたんだけれども、あんまり実のあることも言えず。早めに終了したので、別の後輩と東京駅近辺で少し呑んでから帰宅。

 遠方から参加していた別の後輩からはつい最近の出産報告を受ける。なかなか行けない土地で働いているので、せめてお祝いくらい贈っておこうかとも思う。

 月曜日は午後手術が入っていなかったのでだいぶ楽だった。午前中胃カメラ。午後の大腸カメラは上司がやっていたので眺めていただけ。

 火曜日は回診。午後手術。夜からは他科の医師に誘われたので軽く呑んで帰宅。

 本日は外来。最近はなかなか外来が忙しい。僕の外来の回し方はまあ少々神経質すぎて時間がかかりすぎなのかも知れない。引っ掛かることがあるとかなりモヤモヤしてしまって、その気持ちの整理がつかないと次に進めない。ある意味では本当に仕事に関しては生真面目なんだとも思う、自分で言うのもなんだけれども。生真面目なプロ意識で仕事をこなした上で、言うべきことは主張して行きたい。

 午後は先輩の執刀で手術。今のボスは方針を相談したときに、それが妥当なのかどうかよくわからない答えのでにくい悩ましい判断であったにせよ、きちんと明確な方針を決めてくれる。正直それになんとなく納得できないこともあるのだけれども、とにかく、ボスの責任で具体的な方針を決めてくれるということには、別に媚びをうるわけではなく非常に好感を持っているし、尊敬もしている。

 明日は午前中回診、午後大腸カメラ。夜からは大学の秘書さんの送別会をチームの内輪でやるというのにご招待を受けているので参加するつもり。

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2010-02-20-土

[]雑記 雑記を含むブックマーク 雑記のブックマークコメント

 水曜日は外来に出ています。メインの手術日でもあって、正午には患者さんが手術室に入室してしまうので、初診が多かったりすると手術開始に間に合わなくなることも少なくありません。そういうときの焦りというのはろくなことにならないのだけれども、でもやっぱり焦ってしまいます。

 木曜日は午前中病棟の当番。内服薬の定期処方なども一通りチェックし、午後は大腸カメラ。夜からは大学のチームの後輩の学位審査終了のお祝いで呑みに行きました。

 金曜日は内視鏡室に籠もる日で、午前中胃カメラ、午後大腸カメラ。ポリープをたくさんとりましたが、一度にたくさん取っても保険点数は変わらないシステムです。夕方は早上がりして都内の某研究会へ。その臓器疾患を今の病院ではほとんど診ていないのですけれども、なんというか、僕なりの大学医局や疾患チームとのしたたかな関わり方の一つなのです。昨年まで研究会やら学会やら全額自費で参加しなくてはいけなかったのが、今年は出張扱いで参加することも可能ということも、正直なところ参加する強力な後押しになります。

 twitterのダイレクトメッセージでお誘いを受けたので、都内で少し呑み、その後帰宅しました。日曜日には後輩の結婚パーティーに参加するためにまた上京する予定なのだけれども、今日も仕事だったので、一度自宅へ戻りました。仕事変わってもらってもいいのだけれど、変わってもらうということは別のどこかで仕事することで、今の体制だとそれは週末続けて働くということになります。変わってもらう場合、上司に週末続けて働いて頂くということでもあります。上司は別に連続で働くことは苦にならないと言いますが、僕は思いきり苦痛なのでなるべく避けるようにしています。

 年明けからそれなりに手術が続いてそれなりに忙しかったのが一段落したのもあって、今日の仕事自体はすこぶる平和でした。午前中回診、書類仕事少しして、遅めの昼食をとってから鍼へ。文字通り頚が回らないような辛さが、指圧してもらっても今ひとつ良くならなかったのが、ようやく改善しました。完治はしないのですけれども。

 服を買いたい欲求もあるので、明日少し早く家を出て買い物してからパーティーへ、とも思うのですけれども、会場に大荷物持っていくのもなんだし、そもそも「目覚ましを全て切って、起きる時刻を気にせず眠る」という休日の醍醐味を失うのも嫌なので、結局パーティーの時間にあわせて出かけることになりそうです。

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2010-02-16-火

[]卒業 卒業を含むブックマーク 卒業のブックマークコメント

 昨日は、また一週間の仕事が始まってしまうんだなと毎度憂鬱な月曜日。午前中胃カメラ、午後小さな手術。夜は指圧をしてもらいに行きました。以前たまにバイトで行く病院の近くにある整体院にかかったことがあって、そこですすめられて回数券を買ったのだけれど、職場が変わって足が遠のいてしまっていました。回数券がまだ残っていたので、かなり久しぶりに行ってみたら経営が変わっていました。回数券は使えたので問題なかったのですけれども。

 今日は午前中回診、午後小さな手術。仕事後、大学時代に属していたジャズ研究会の部室にふと立ち寄ってみました。僕が学生の頃から、OBが自然に出入りしていたところで、それをいいことに僕もたまに学生に混じって楽器をいじったりしているのです。しばし部室でセッションを聴いたり、とりとめのない話をしたりして非日常空気に癒してもらうのです。

 昨日医師国家試験を終えたばかりの六年生が今の開放感ということを語っていたのですが、それに自分の大学卒業当時を重ね合わせて懐かしんだり。そう言えば僕、昨年六月付けで大学院を修了しているのですが、まだ正式な学位記を受け取っていません。かつては三ヶ月に一度学位授与式を行っていたのが、数年前から全て、年に一度、学部も含めた大学全体の三月の卒業式の時にのみ学位授与式が行われるということになったので、その六年生と同じ卒業式に出席することになるようです。

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2010-02-14-日

[]古いアルバム古いアルバムをを含むブックマーク 古いアルバムをのブックマークコメント

 金曜日は午前中胃カメラ、午後大腸カメラおよび胃カメラ。他科からコンサルトを受けていた患者さんの、決して緊急ではない内視鏡も、土日にずれ込むよりはと思って押し込んでこなしておきました。

 土曜日は回診当番。夜からはもともと先々週に予定されていた友人宅での会合。正月に弟が実家に持ってきたのを貰ってきた「禄乃越州」を持って遊びに行きました。後輩が五月に結婚式を挙げる際に使う写真を探すというので、みんなで古いアルバムをめくりました。何度か綴っているように、僕はなんやかんやで大学の近辺で働き続けているせいで、どうにも大学入学の時点からの時間の流れを正確に把握していないところがあります。でも、古い写真をみると、やはり確実に年が流れているのだと改めて気付かされます。自分自身には毎日向き合っているからなかなかその変化に気付くことができないのだけれども、やはり二十代の僕には二十代らしい何かがあったのだと思います。

 それぞれ知り合った時期は異なるのだけれども、しかしおおむね十年以上の長きに渡って、頻繁に集まって酒を酌み交わせる関係が維持されているということには心の底から感謝しています。

 夜遅く帰宅。今日はゆっくり起きて、魚が食べたかったので食事にでかけた他は自宅でゆっくり過ごしました。

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2010-02-11-木

[]シャバの空気を吸う シャバの空気を吸うを含むブックマーク シャバの空気を吸うのブックマークコメント

 久しぶりの休日。目覚ましを全て切って眠れるというのが僕にとっては何よりも嬉しいです。医師として働くうちに体内時計が狂いまくって割とひどい睡眠障害に陥っていて、常に不眠気味なのですが、逆にせっかく眠れている時間は、その欲求に身を任せたいと思うので、午前中から予定を入れてしまい、決まった時間に起きなくてはならないということになると、休日の醍醐味を大幅に失ってしまいます。

 二度寝だか三度寝だかよくわかりませんが、とにかくかなり遅い時間までベッドで過ごした後、やはり雨というか霙のようなものが落ちてくる空をみて若干憂鬱になりながらも、とにかく家を出ることにしました。外で食事をとり、ショッピングモールをふらふらとして、温泉につかってから帰宅。大したことはしていないのだけれども、やはり家や病院とは違う空気を吸うということが精神衛生上良いのだとは思います。

 かつて一年目の研修医だった頃、土日も含めてほとんど早朝から真夜中まで病院に拘束されていたのです。まさに病院の空気しか吸えないような生活を何ヶ月も続けていた頃、ある土曜日か日曜日の午前中の包交(ガーゼ交換)の後病院を抜け出して、同期と外で昼食をとって、その後書店に行ってしばしふらふらした時に、別に刑務所の中を知っているわけでもないのに、心の底から「久々にシャバの空気を吸った」というように感じたことを思い出しました。尤も、間もなく病院から電話がかかってきて呼び戻され、すぐ捕まった脱走犯のような気分も同時に味わったのですけれども。

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2010-02-10-水

[]休日は晴れたら嬉しい 休日は晴れたら嬉しいを含むブックマーク 休日は晴れたら嬉しいのブックマークコメント

 昨日は午前中回診し、午後に小さな手術一件。夜からは気付けば長いつきあいなのだけれども、いつからつきあいがあるのか定かではない方々と沖縄料理店で泡盛を呑みました。最近、酒の力を借りた眠りの間にみる夢が、なんとも言えない悪夢であることが多くて、今日も朝から疲れ切って出勤となりました。

 なんとか今日の外来と手術を終え、明日はほぼ3週間ぶりの休日です。明日の朝までオンコールなので、まだあんまり開放感は無いのですけれども。開放感が無いのはすっきりしない天気のせいかも知れません。たまには完全なる非日常の時間を過ごさないと思考もどんどん暗い方へ向いていきがちなので、明日はどんなに天気が悪かったとしてもとにかく家の外に出ようと思っているのですが、まあ、とりあえずは明日の朝まで電話が鳴らないことを祈りつつ、久々に目覚ましを全て切ってベッドに潜り込もうと思います。

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2010-02-08-月

[]手術以外の仕事 手術以外の仕事を含むブックマーク 手術以外の仕事のブックマークコメント

 午前中胃カメラ。ほぼ毎日日記をつけることを再開してみて、やはり僕は内視鏡を握っている時間が長いなあとつくづく思います。消化器内科医のいないこの病院では、自ら内視鏡を握らなければ、なかなか手術症例も見つからないのですけれども。

 午後は比較的小さな手術がありましたが、特に問題無く終了。夕方回診して書類仕事を少しこなして、今日の仕事はおおむね終わりです。

 外科病棟は、最近、緩和ケア病棟の様相を呈しています。外科医が手術はもちろん、抗癌剤治療もしてみたり、さらには癌の末期の患者さんにも関わるというのにはやはりたくさんの不備があるし、短期間の入院を前提に国に設定された「急性期病院」が、穏やかな最期を迎えるのに適した場所だとも思えません。せめて痛みや苦しみのないように、というのが精一杯のところで、自分らしい最期ということや、カウンセリング的な精神ケアというところまではとてもじゃないけれども手が回りません。

 僕らが癌の手術を行う多くの病院が、一方では「がん拠点病院」とか言いながら、もう一方では「急性期病院だから長期の入院は療養型の施設へ」と言う立場をとらされるジレンマを抱えています。しかしながら、急性期の医療を終えた後、自宅へ帰ることが困難な人々を受け入れる施設や人的・経済的な資源というのはほとんど用意されていません。僕は、「がん難民」などという言葉が叫ばれているのには異議があって、ある特定の施設での治療希望するということになればかなり待つことにもなるとは思うのですが、この日本において、急性期の治療を受けることができないということはまずないと思っています。しかしながら、急性期の治療を終えて、医療と介護・福祉の狭間に落ち込んでしまうと途端に難民となる恐れが出てきます。

 医療と言うよりも社会福祉の不備を、多くの場合急性期病院で治療に関わった「主治医」が抱え込まされます。こうした答えの出ないような問題に対しての折衝に当たらされるというのは、長時間の手術や当直よりもかえって大きなストレスとなりうるのです。

 世間一般では、外科医はおおむね手術だけしているのだろうと思っているのに違いありませんが、実のところ、手術以外のことに関わっている時間のほうがむしろ長いような気もします。

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2010-02-07-日

[]熱気に当てられて 熱気に当てられてを含むブックマーク 熱気に当てられてのブックマークコメント

 フットワーク軽く生きているつもりでいながら、所有物とか思い出とかしがらみとかに縛られているのかもしれません。少しずつ体にまとわりつく糸が増えてきて、藻掻くための力も年々確実に衰えているのを感じます。医者たちの集まりの毒気に当てられて、あるいは若い人々の熱気に当てられると、ひどくくたびれてしまうようです。もう2週間ばかり完全フリーの日が無いというのもあるのかも知れません。もう少し働けば休日が。待ち遠しい。

 昨日は2ヶ月に一度だけ訪れている長野県内の某病院でお仕事でした。大学の後輩がもともと地元でもあるその病院付近に住んでいて、その外勤に訪れる際に昼食を共にしています。今年はほぼ常勤の病院でしか働いていないため、雪深い地方バイトに頻繁に行かなくてはならなかった昨シーズンのように、冬用タイヤに履き替えていません。ここ最近、滅多に雪の降らない我が家の付近でも何度か少し積もるほどの雪が降ったことも踏まえ、その外勤にどうやって行こうかと思案していたのです。

 元来車の運転は好きではなくて、本当に生活の手段として嫌々乗っています。嫌々でも車を使わないと本当にどうしようもないところに生活の手段があるのです。昨年度仕事に行っていたような病院も、昨日赴いた病院も、公共交通機関を用いて行くのにはかなり不便なところにあるのです。田舎というのはそういうふうにできています。一応チェーンはトランクに積んであるのですが、着脱が面倒でほとんど使ったことがありません。とりあえず一昨日の時点では道路に雪は無さそうで、チェーン規制もかかっていないから車でなんとか行けないだろうか、でも基本凍りやすい土地だし…なんてネット情報みながら逡巡していたところへ、夜に先の後輩から「大雪だから気を付けて」のメールをもらったので、新幹線とローカル線を乗り継いでいくことに決定したのでした。

 そもそも我が家から駅へのアクセスも結構不便なので、とりあえず新幹線の発着駅まで車で向かい、そこから新幹線に乗りました。スキー客が楽しそうに朝からビール呑みながら盛り上がっているのを横目に車中を過ごし、その後30分ほど氷点下を雪が舞う駅で1時間に1本ほど発車するローカル線を待って乗り継ぎ、病院の最寄り駅からタクシー。午前中に数件の胃カメラをするためになんでこんな思いをしているのだろうとか思い、それなりの報酬と交通費を支払ってまで遠方から医者を呼ばないといけないのだろうかと思い、とりあえず僕が生きている間くらいは、外科医やめても内視鏡だけで食ってはいけるのかなと思ったりもするのでした。

 胃カメラをこなし、後輩に病院まで迎えに来てもらって昼食をとり、場所をかえて美味しいコーヒーを頂きました。iPhoneで天気情報をチェックすると、どうも長野だけでなく、我が家付近にも雪が降りそうな感じだったので、当初は昼酒も想定していたものの、早々と長野を後にすることにしました。夜から別の後輩の結婚パーティーに参加することになっていて、それは車をとめた駅のすぐそばだったので、せっかく電車で行った仕事、昼酒でもしてゆっくり戻って、パーティーの後は運転代行を利用して帰宅しようと考えていたのです。雪となると、ノーマルタイヤのままの客の代行をするのを避けるために、代行が営業をやめてしまったりするので、一度車を自宅へ持ってかえることにしました。結果としては代行も営業していたのですけれども、僕の家の周りにはそれなりに雪が降って、今朝は少し凍っていました。

 今回結婚パーティーを開いた新郎新婦の両者とも、大学の部活の後輩なのだけれども、学年的には在学がかぶっていない世代です。大学の近くに住み、働いているメリットを最大限いかしているというべきか、何度と無く書いているように、なかなか僕が「大学時代」という青春から意識の上で離脱できず、ネバーランドを彷徨っているというか、部活の行事などに割と積極的に顔を出し、学生たちと割と頻繁に呑んだりしているのもあって、よく知っているといえば知っているのです。当然彼らが招く世代というのはさらに若い世代も含むわけで、そういう若い人々がたくさん集まる場所で、僕はしばしばその熱気に酔ってしまいます。常日頃、僕が診る患者さんのほとんどは高齢者であり、大学から離れて今働いている病院の診療科で、僕は一番下っ端。仕事という、生活のかなりの時間を割いている場所で、自分より若い世代との接点というのがかなり少なくなっている中、僕は本能的に職場と利害の無い場所や、瑞々しい若い力を感じることを希求しているのです。

 若い熱気に当てられることは、僕にとっては非日常でもあり、その熱気に酔ってしまうことが少なくありません。昨日も主役以上にはしゃぎすぎてしまったような気もしますがごめんなさい。それでも2次会が終わる頃には翌日の仕事のことを考えはじめ、3次会は遠慮して帰路へ。

 今日はひどくくたびれた体を引きずって、常勤の病院へ向かって回診の後、やや気の重い説明を一件。しばらく休日が無いということもあり、その反作用で昨日のパーティーで気持ちが高揚し、さらにまたその熱気に当てられた後の反作用で、再び気持ちが沈むという日曜日でした。

 病棟がそれなりに平和なのは救いであって、たまっていた書類仕事を少し片づけて午後帰宅した後、特に呼ばれることもなく過ごしたのだけれども、やはり夕方寝てしまいました。浅い眠りだけれども、それでもだいぶ楽になりました。また明日からの一週間を頑張りましょう。今週末は休日もとれるはずです。

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2010-02-05-金

[]内視鏡を握る外科医 内視鏡を握る外科医を含むブックマーク 内視鏡を握る外科医のブックマークコメント

 午前中胃カメラ、午後大腸カメラ。学会や研究会に頻繁に出かけるようになる以前の僕は、ほぼこの地域での消化器外科医の仕事っぷりしか知らなかったので、毎日毎日内視鏡を握ることにさして疑問も抱かなかったのです。むしろ内視鏡なんかも手広くやっているのに惹かれて今の医局を選んだわけで、その思いは今でも変わりません。しかしそんなわけで、他の地域の外科医があんまり内視鏡をしていないという事実に気付くのにはちょっと時間がかかったのです。

 外科医が日常的に麻酔かけまくる地域もあるわけで、そういう意味では、お役人様の言う通り、医者は偏在しているのかも知れませんが、あんまり余っているという話はきかず、足りない場面しか目にしたことはありません。消化器内科医の足りないこの地域で僕らは手術の他、内視鏡にも従事するのだし、麻酔科の足りない地域では、外科医が麻酔科標榜医なんて取得して全身麻酔かけて硬膜外まで入れているのだと耳にします。その地域ごとに、特定の診療科の医師に求められるスキルは結構異なっているので、単純に医師の強制配置なんてしてみると、それだけでも大変なことになるだろうとは思います。

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2010-02-04-木

[]肩の力を抜いて 肩の力を抜いてを含むブックマーク 肩の力を抜いてのブックマークコメント

 午前中回診、午後は大腸カメラ。仕事自体は平穏に夕方終了したのですが、今日は夜から近隣の医師たちを招いての懇親会のような会があり、それに参加してから帰宅。よく患者さんのご紹介を頂く先生や医局の大先輩にご挨拶などしたのですが、やはりこういうのはひどく気疲れします。先週鍼に行ったばかりなのに、なんだかもう既に頚から肩まわりがガチガチです。そろそろ指圧や鍼に駆け込まないと辛いです。

 人事について、一応医局会では最終決定したはずなのですが、先日大学に行った際に、ある方に非公式になにやら言われたのです。しかし具体的にどうしたいとも言われず、「忘れてくれ」と言われた後何の音沙汰もないので、とりあえずもう一年は今の病院に勤務することになるのだとは思います。「忘れてくれ」と言うのだから素直に忘れればいいのかも知れませんが、僕、基本的に「スルー力」が限りなくゼロに近い人間なのです。

 周囲にはあまり物事に動じないタイプだと思われているようなのですが、自己分析はその真逆で、自分が見たり聞いたりしたことを一々受け止めて咀嚼しないと次へ進めない人間だと思っています。自分で納得して咀嚼することが必要なので、納得できないまま行動に移すことはおろか、そもそも受け流すことがなかなかできません。そういう感情に対処するのに、僕はしばしば、まずはそれを自分の言葉としてまとめて理解し、自分を落ち着かせるという行動をとります。こうやってウェブに言葉をだらだら綴るのも、そうした整理の一環としての意味が大きいのです。忘れろと言われたものの、大学で言われたことがずっと引っ掛かってはいるし、そのせいで仕事中のもろもろに敏感に反応してしまって妙に気疲れして肩も凝るわけですが、少しずつ文字通り肩の力を抜いていければとは思っています。

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2010-02-03-水

[]手術という肩の凝る所作 手術という肩の凝る所作を含むブックマーク 手術という肩の凝る所作のブックマークコメント

 予約が少なくて比較的楽なはずだった今日の外来も、新患が続けてやって来ると途端に終わらなくなります。水曜日は午前中外来をした後、正午には入室してしまう手術予定が入ることが多いので、遅い時間に飛び込みの患者さんとか来ると、手術の開始に間に合うのが難しくなります。繊細な仕事であるからこそ余裕を持ってゆったりとした時間の中を動きたいと思うのですが、そうも言ってられずに今日もろくに食事もできないまま手術室へ向かうのでした。

 手術というのもとにかく肩が凝る所作のような気がします。僕が未熟で余計な力が入ってしまうために肩が凝るというだけのことかも知れませんが、手術中にぎっくり腰になってそのまま入院した大先輩の話などをきくにつけても、外科医をやっている限りこの慢性的な酷い肩凝りから逃げ出せないのではないかとも思うのでした。

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2010-02-02-火

[]現実逃避 現実逃避を含むブックマーク 現実逃避のブックマークコメント

 午前中回診し、午後から比較的小さな手術。夕方また回診した後、毎週病棟ナースと行っている簡単なカンファレンス。長期入院となっている方の今後のことについてせっつかれたのだけれど、長期の入院となった一因が我々の手術にも確実にあるわけでなかなかデリケートな問題です(別に手術ミスとかそういうことでは無いのですが)。それでもまあ、確実に少しずつ方向が定まってきて、つい先日も家族を交えてお話ししたばかりでもあり、もう少し時間が欲しいと思うのですが。こういう医療と福祉と家庭の問題の隙間に落ち込んでしまったようなことについての折衝とか、本当に気疲れします。

 仕事後、たまには学生でも誘って酒でも呑みに行きたいなと思って、弓道場を覗いてみると、この寒い中何人かが自主練習をしていたのですが、きくところによると彼らは試験の直前、一部の学生は試験の真っ最中なのだそうです。そういえば、この週末はある後輩の結婚パーティーで、彼らとはその時一緒に呑むことになるということも思い出し、今日のところは酒に誘うのはやめておきました。

 僕もかつては、試験直前や試験期間中に現実逃避のように楽器を弾いたり弓を引いたりしていたものだなと、平成生まれを含む学生たちに当時の自分を重ねつつたわいのない話をしているつもりでした。しかし過去形ではなく、今日現在の僕が、病院という日常から離れた空気を枯渇して、半ば現実逃避としてたどり着いたのがこの弓道場であったわけで、卒業して丸九年近くたつのに成長しないものだなと思ったのでした。

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2010-02-01-月

[]緊急手術 緊急手術を含むブックマーク 緊急手術のブックマークコメント

 午前中胃カメラ、今日は胃瘻つくったりもしました。手術説明を数件。午後大腸カメラ。夕方から緊急手術一件をつつがなく終了。緊急手術というのは、かつては「緊急」という言葉が意味を失いそうになるくらい連日こなしていたような日常の出来事だったのだけれども、この病院においてはそれほど多くないので肉体的にも精神的にも助かっています。

 そもそも僕は大きく予定を狂わされる出来事というのがあまり得意では無い…というのは外科医という、いやそれ以前に医師という仕事自体に大きく適正を欠いているような気もするのですが、それに気付くのがちょっと遅すぎたのかも知れません。一応仕事に支障を来してはいないはずなのですけれども。

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