■エリトラ自然観察会
自然解説員になって何が良かったと言えば、知り合いの環が広がったことであろう。それが、行動範囲を広げてくれたり、豊かな人生に結び付くと考えている。
今日もそうした中でのお誘いであった。エリトラとは何か?一言でいえば『甲虫類の、かたい前翅(まえばね)。』とwebには書いてある。まあ、平たく言えば昆虫の好きな方たちの集まりといったところである。ここで、映画祭が行われるということであった。
場所が、なんとも趣向に凝っている。会員のHさんの別邸である。ただの別邸ではない。山中の一軒家を入手されて手入れをされている。なんと、夫婦山、祖父岳の近くであった。
さっそく、驚かされた。室内にある昔ながらの設備に温かいものを感じた。
全員が集まったところで、主催されているMさんが撮り溜めてこられた映像を鑑賞する。鑑賞の光景である。(顔がでていますので、ぼかしてあります。)
驚くことばかりであった。最初にキツネ、熊の親子、テンの映像が流れる。アオダイショウがモリアオガエルの卵を狙っている動画が続く。そんな中で、サクラの開花の様子、カリウドバチの巣作り、セミの羽化などの映像(抜粋)があるが、それは、5分ごとのインターバル撮影をされたのを編集されたということである。力作である。こういう映像が、なんと23種類もあり、私はただポカ〜ンと口を開けていたようだった。
文字を入力すればナレーションをやってくれるソフトの存在も教えていただいた。
中でも驚いたのは、アリとアブラムシという映像である。アブラムシはテントウムシに襲われないようにアリに甘い汁を与えて守ってもらっているという。映像では、アリがアブラムシのお尻を突っついてせかしているようであった。
蛾の映像もあった。クスサン、ヤママユガの巣作りである。番外編でススメガの鳴き声を紹介された。蛾が鳴くことなんか初めて知った。怪獣モスラも声を出していたが、あれは事実に基づいていたのだと納得であった。
そして、終了後は歓談であった。私は初参加であるので、黙って聞いていた。中には、キレンジャクの額入りの写真を持って来られている方もおられ、層の厚さを感じた。
昼食は各自持参した弁当を食べるのであるが。Hさんより、近くで採れた山菜料理を振るまってくださった。事前にジャガイモとトウモロコシのふかしたのが提供された。
シイタケ(自家製)、ゼンマイ、ススタケと山菜はたくさんあるということであった。
最後に出されたのが、ウワバミソウ(ヨシナ)の昆布締めである。凝っているね。
自宅の前には大きなクリの木が実を付けている。熊との取り合いになるとか。そして、裏庭には、はちみつをとるための養蜂箱があり多くのミツバチが出入りしている。
変わったカエデがあるというので、撮影した。さっと図鑑でしらべたが載っていないので園芸種ではないかと思う。
ここは野鳥も豊富で、すぐ前の樹木に停まる。アカショウビンやサンコウチョウも来たという。
多くの方とも知り合いになり、有意義な一日であった。