御前山

■御前山
 タイトルは小佐波御前山敗退や撤退とすべきかとも思ったが、微妙なところだ。この山は、猿倉山、御前山、小佐波御前山と3座連なっており、普通は最高峰の小佐波御前山へ向かう。しかし、昨日の今日で途中の御前山で止めた。目的は、山でマルバマンサクを見ることと、フキノトウでも成っておれば採ってきたいということであった。
 猿倉山展望台から見たところであるが、雪は全くない。

 あんた、タラけ!

 野鳥も啼いている。ヤマガラが目の前に飛んで来た。歓迎のつもりだろうが、近すぎてうまく撮れない。

 お目当てのマルバマンサクが到る所で咲いている。まだ、咲いたばかりの枝もある。今日の目的の一つは達成である。

 針葉樹が育っている。この木は、面白い。徒長枝だろうが、十字互生の葉である。先端の葉の枝が緑色なのでカヤの仲間である。そして、先端が痛いのでカヤである。痛くなければイヌガヤとなる。

 遊歩道は残雪はなかった。一部、日陰の部分は残雪はあった。御前山に近づくにつれて残雪状態になった。ここは、片足の幅しかトレースがない。バランスを崩してズボンのポケットから手を出してしまった。滑落したらどうなるか。転々と転がるように思えるが、自分の場合は違うだろう。砂場に投げた砲丸投げの砲丸のように、直ぐ近くでズボッ!になるのであまり心配いらないかもしれない。ここは危なかったね。

 御前山のトイレが見えて来た。残雪の量は少ない。もう4月になろうとしているので当然か。

 ここから、御前山頂上を案内する標識が新しく付けられている。トレースがあったので頂上に向かう。まったく、変わっていないなあ。

 通常ならここから小佐波御前山に向かう。2km弱なので1時間程度だろう。しかし、ここで止めてしまった。まだ、体調がベストではない。方向だけ撮った。

 登り始めた時は曇り空であったが、下山を始めると日差しが出て来た。このような、早春の山歩きは気持ちがいい。早く着いてしまわないように、敢えてゆっくり目で歩く。

 ホオジロが盛んに啼いているので、撮った。そのほか、シジュウカラカワラヒワがいた。アオゲラアカゲラが啼いており、待っていると飛んだが目視では見えるが撮影はかなわなかった。幹の裏に止まったので識別ができなかったが、啼き声でアオゲラだろうと思っている。

 昼近くになったので、帰路に着く。途中、林道にカモシカがたたずんでおり、追いかけたら茂みに入ってしまった。少しボケボケの写真になった。

 フキノトウは登山道周辺のは全て採られていた。
 体重を落とさなければならず、今日も昼を抜こうと考えていたが、北海道ラーメンの看板が見えた。「坊や」という名前である。たまにはいいかと、入った。

 当然味噌味を頼んだが、周りの方は醤油が多かった。まず、味噌の味に甘みがある。スープが熱い。これは、ドンブリの中で味噌種を入れて混ぜているのではなく、フライパンに味噌種を入れて一煮立ちさせているためである。こういう店は少なくなった。まさに、探し求めていたラーメンであった。