ゆっくり

■ゆっくり
 朝から雨であった。恵みの雨になろうか。こういう日はゆっくりできる。家人を送った後は、呉羽山のマックドに向かい、本を読んだり居眠りしたり、考えごとをしたりして過ごす。時間を気にしなくていいので楽なもんだ。平日のファーストフードはねらい目である。
 しかし、あまりにもゆっくりしすぎたため昼近くになってしまった。スーパーで買い物をする。こんな日は料理でも作ろうと回る。メニューはこの時点で決めておらず、お買い得品があればそれにする。ちょうど、カット野菜の野菜炒め用で80円ほどになっていたので、これを買う。必然的に野菜炒めになる。肉を炒めた後に野菜を入れてしなってきたら、しょうゆとみりんを加える。途中もやしで味見をしたが、妙に甘い。慌てて確認すると醤油だと思っていたのが昆布つゆであった。似たような容器なので間違えたようだ。醤油を加えて何とか食べることのできるようになった。
 午後からは、昼寝をした後、図鑑と格闘である。イネ科は悩ましいねえ。標本で持ってきた植物全部分からなかった。しかし、これが限界である。2時間以上格闘していた。あらかじめ数種の標本を記憶し、図鑑を1ページ目から順にめくっていくという、極めて非効率な方法である。正しくは、イネ科、キク科など当たりを付けて探せばいいのだろうけれど・・・・・・。
 少しは早めに家人を迎えに行く。変わった鳥はいなかったね。
 キジバト

 ムクドリが営巣しているのか、さかんに餌を加えて飛び交っていた。

 花壇できれいな花を撮る。


 今日は時間が止まったようにゆっくりと流れた。こういう日もあっていい。

■「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」(森 達也著、筑摩書房、2015年)を読む。
種の起源」(ダーウィン
「なぜ何もないではなく何かがあるのか?」(パルメニデス
「生物は遺伝子によって利用される乗りものにすぎない」(ドーキンス
「〜群れる生きものはたくさんいる。彼らの共通項は弱いことだ。」
「生命は細胞レベルにおいて〜一時も休むことなく死に続けているとの見方もできる。そして死に続けているからこそ、生き続けている。」
「戦時に皇軍兵士だった男たちは、戦後は企業戦士となった。共通する要素は滅私奉公だ。」
「生きていくあいだには常に、ストレスで活性酸素が出るとか食べ物から発がん性物質が入ってくるとかで、生命のもとである遺伝子=DNAに傷がつけられています」
「分裂の回数は最初から決められている。それがテロメアです。」
「ところが生殖細胞とガン細胞だけは例外的にテロメアが再生する。」
「〜シアノバクテリアが酸素を吐き出した。」
「事実に対して謙虚である」
「強いストレス環境下では、脳が後天的に獲得した倫理観や行動規範はすっかりはげ落ち、環境状況が求めるままの振る舞いに無責任に落ち込む危険性を持っている」
「これだけみな賢くなったのに、状況はほとんど有史以前と変わっていない。」
「〜私たちの生命体は、宇宙を少しでも早く老化させるために存在している〜」
「この世界は絶対に人間なんかに解明できない」
「時間は伸び縮みする。重力によって進み方が変わる。空間と一体化する。」