登山後

■登山後
 朝から気だるい。家人は明日まで不在なので家事全般が待っているが、全部出来るはずもない。疲れた体にむち打ち、昨日の登山の洗濯から始める。
 ズボンは泥だらけなので先に洗面台で洗ってから投入する。
 天気がいいので外へ干す。
 続いて、風呂掃除である。お湯を抜いた後、スプレーでシュッシュッとかけしばらく放置後シャワーで流す。
 そして、登山靴の清掃である。ぬかるみが多かったので泥が沢山付いている。専用の小さいたわしを置いてあるので、ゆっくりと泥を落とし、陰干しする。
 造園国家試験の門標が届いたので玄関に掛けるべき、L字フックを探すも無い。φ1程度なので買ってこなければならない。暑いので外へ出るのもおっくうであったが、図書館への本の返却と”光沢クロメート”と呼んでいる衣料品で夏用のヒートテックを見てくることと合わせて外に出る。アンダーウエアは半そでしかないので買わなかった。φ1未満のフックもなかったので、穴の方を大きくして取り付けた。
 ホームセンターにアルファ米を確認に行く。災害用かと聞かれたが、登山用と応えると別館のキャンプ品売り場に案内された。白米は安い。全部で2種類なので連泊の場合は、登山専門店で高い品物を買わなけれなならないかと判断する。山小屋の一食に比べると5分の1程度なのでそれでも安いか。
 本でも読もうとしたが、身体は休養を主張しているので、そのまま横になる。
 最後は6月の予定表を書き込む。あまり多忙ではないので予定を考える。

■「石庭」(井上 靖著、新潮社、1995年)を読む。
「庭といっても、白い砂が水平に一面に敷かれて、その中央に石が数個置かれているだけだが、何かきびしいものがその簡素な構成の中から立ちのぼっている感じで、それを見ている者の心を打って来た。」
「ある静かな石と砂のお庭は、わたしから弱さを取上げ冷酷なほど、私を強くしてくれました。石と砂ばかりで庭を造ろうと考えた庭師の非情なほど高い精神の呼びかけでありましょうか。」
「〜わたしは、たとえ不幸になったとしても、自分の生き方を貫かねばならぬと思いました。」