温泉

■温泉
 ここ数日いろいろな行事があり少し疲れ気味であった。不思議なことに寝てもなかなか治らない。そこで、回復させるために温泉に向かった。ちょうと、退職記念で家人からプレゼントされた無料入浴券が残っていた。

 平日日中の温泉は最高である。人が少なくなんか落ち着ける。ここは、最近テレビでも取り上げられていた。時間を気にする必要はなかったがそう長い間も入れない。
 露天風呂は、源泉かけ流しでヨシズ越しにきらめく日の光と新緑を見ながらゆっくりする。寝湯は良かったね。本当に寝てしまったようだ。そして、泡ぶろに炭酸泉。
炭酸泉は心臓病にいいという。泡が出来る過程を観察しようと試みるがなかなか難しかった。頭とカガトだけ付けて、無重力空間にいるように長湯する。
 サウナも入った。急いで水風呂に入る必要はなく、そのまま外へ出てフローリングのある場所で寝っ転がる。ここでも、眠っていたようだ。
 おかげで、体調が少し良くなったような気がした。まだ、2枚残っている。
 昼は簡単なウドンで済ませ、久しぶりに神通川に向かう。窓を開け届く、涼しい風が心地いい。
 何気なく見ていると、ミサゴがやって来た。カメラを構える。そして、急降下である。これは、ミサゴの狩りのスタイルである。海ならともかく、川のような水深の浅いところでもやるのかと思ってみていた。急降下の時の羽は、開き気味に見えた。
 そして、捕獲である。てっきり、魚だと思っていたが、クチバシのようなものが見えるので何かの雛鳥ではなかろうか。自然の摂理をまざまざと感じた。

 ツバメとハクセキレイセグロセキレイがひっきりなしに飛んでいる。時々、アオサギウミネココサギ、トビが飛んでいく。ハジボソカラスもいる。
 そんな中で、細身のスマートな鳥が4〜5羽飛び交っている。最初はツバメかと思ったが、ツバメにしては大きい。飛んでいる姿の撮影は難しく、今の自分の技量と装備では無理である。
 何とか、それらしく分かる写真が撮れた。コアジサシである。(図鑑登録)

 今日は、日ごろの2倍以上ゆっくりと時間が流れた。

■「イマージュの箱舟」(石田和男著、彩流社、2016年)を読む。
「マダニは草むらの中に生息し、誰もが接触するリスクを負っている。」
「マダニは人間も寄生の対象とする。」