■ある一日
天気は曇りだが、風は冷たい。車が使えないので徒歩でセカンドオフィスへ向かう。今日の気分は軽快なジャズを求めている。コーヒーは200円代なので3時間ほど過ごせば満足である。
空いている。コーヒーショップに求めることが多々ある。第一に広い窓の前の席があることである。景色を見ながらの作業は脳にいいのではなかろうか。気分転換にもなる。
次は、空いていること、電源が使えること、コーヒーが200円代で飲めることなどがある。この条件に合うところは5か所ほどしかないのでもう少し増やしたい。
スピーカーの近くに座席を決める。こうすることで、他の人の話し声が気にならなくなる。今日の音楽は良かった。座って何をするわけでもなく、ただ音楽を聴く。ベースが強調されており気に入った。このテンポのいいベースはウッドベースなのかエレキベースなのかなどと想像しながら聞いてみる。エレキベースのようだが自信はない。
そして、スマホで新聞を見る。おくやみ欄は全て見る。知り合いが載っている可能性があるためだ。最近、自分の年齢以下でどんどん亡くなっている。
持参した本を広げるが、直ぐに集中できなくなる。まあ、こういう日は無理はせずに本を閉じて外を眺める。頭の中は何も考えていない。少し目を瞑る。寝てはいないが、起きてもいない。その中間的な状態が好きである。
結局何もしなかった。気が付くと12時を過ぎている。いつまで居るかは時間ではない。コーヒーが無くなるまでである。13時近くに店を出た。
7日になったので帰宅後、門松を解体する。
夕方はトレーニングに向かったが混んでいた。
■「歪笑小説」(東野圭吾著、集英社文庫、2012年)を読む。
「プロなんだから、良いものを書くのは当たり前だ。それプラス、横綱や大関を引きずり下ろしてやろうっていうぐらいの気概がひつようなんだ。」
「〜小説のアイデアを練るのが会社での主な仕事となった。〜彼が何を考えているのかは、ほかの人間にはわからない。」
「〜不景気だから忙しいんだ。」
「〜今の生活が永遠に続くと信じている。」
「作家は製造業でしょ」
「普通の仕事ができないから作家になったような人間たち」
「自分の大切な人を食い物にするハイエナ」
「どこかで情報操作をしている奴がいる」