ヤマダ電機がバブっているのはなぜだ?

先週渋谷にオープンさせ、池袋の三越跡も買い取ったそうな。なにをこんなにバブッてるんだ??
ヤマダ電機といえば規模日本一の家電量販店。2000年に大店法が改正されて以来、大規模店舗を数々出店し急成長した会社。

週刊 ダイヤモンド 2008年 6/21号によれば転換社債で2000億円以上も資金調達をしている。これであれば当面の出店はいくらでも叶いそうだ。出店すれば当然売上げは増える。この売上げ増を見込んで投資家は転換社債を引き受け、キャッシュの供給源となる。

キャッシュとともにヤマダを支えるのは徹底したローコストオペレーションである。悪名高き、メーカーから買いたたく、人材を送り込ませる以外に精密な売れ筋予測をするシステムを独自で構築しているという。


小売業の商売の基本は「安く仕入れて高く売る」ことだ。ヤマダの成功は安く仕入れ、コストをかけずに売ることの追求にあるように思う。

出店増→売上げ増→安く大量仕入れ→利益増→資金調達→出店増・・・・というサイクルを高速回転させて急成長を果たしてきたのだ。しかし!都心店舗は地代を含めて、いままでのようなローコスト運営はできず、利益をいままでのように伸ばすことは難しい。また、国内の家電販売市場はこれ以上の成長余地はない。

高速サイクルのどこかにほころびが生じた瞬間にヤマダは一気に瓦解するのではないか。驕る会社の足下がすくわれる様子をリアルタイムで監視することにしよう。


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