スタバ 失敗マーケティングと予想する

スタバの缶コーヒー発売まであと10日くらいですか?

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スタバは「お店に来れない人にもスタバのコーヒーを」、と言っているみたいですが、それって誰のことでしょうか???完全にターゲットが想定できていないマーケティングの大失敗だと思うのですが、どうなるでしょうか。


缶コーヒーを買う人って、男性ビジネスマンが朝とか夕方に買うってイメージですよね。福山雅治舘ひろしトミー・リー・ジョーンズが缶コーヒーのCMに起用されていることからも、そのターゲットは明確かと。シーンも会議中だったりとスーツを着ているってことは、朝にデスクでとか、タバコで一服中に一緒にって感じだと思います。


対して、スタバの缶コーヒーは「店に来れない人」ってこういうビジネスマンを言ってますか?違いますよね。
スタバの顧客は女性で、コーヒーを飲みに行っているというよりは、その空間でリラックスすることを主眼に来店している。スタバに行きたいけど時間がない、場所が遠い、だからスタバの缶コーヒーだ!にはならないでしょう。ターゲットを他社と同様にしたら価格で負けて売れないからって、間違えたターゲッティングは失敗しますよ。


それでも、地方の店がない人に買ってもらいたいというなら、それも間違い。店に行ったことがない人はスタバにブランドも感じないから、購買のインセンティブがないし、価格プレミアムも了承しない。万が一お店のない地域で売れてもパイは小さい。


幸運にも私の予想が間違って、お店が有る地域で缶コーヒーがバカ売れしたら、お店とカニバリしてます。お店の売上げは下がり、スタバの価値は缶コーヒー並みだと刷り込まれて、お店で高い金額を払う気が無くなって、売上げ減少に歯止めが利かなくなる。
いずれにしろ最悪のサイクルに入っていくような気がしますね。スターバックスアメリカの戦略を真似していると、アメリカと同じように大量の店舗閉鎖が待ち受けていることになります。


スタバ、マーケティングの失敗の尻拭いに注目しましょう。マーケティングに関わるビジネスパーソン、勉強中の学生さんには良いケーススタディになるはず。
あぁ、90年代後半にマクドナルドが迷走した頃を思い出す...


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