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跡地

2006-03-02

[] 「機動戦艦ナデシコ 10年振りの同窓会」(その3)

機動戦艦ナデシコBlu-ray BOX【期間限定版】

    • 第1話の上映。
  • 池田:久しぶりに第1話を観ました。
  • 桜井:ユリカ、けなげだね。
  • 池田:面白いですね、やっぱり(会場拍手) カットがすごく早かったですね。
  • 桜井:テレ東は曜日によってもフォーマットが違うんですね。火曜は短かったんですよ。19分くらい。
  • 佐藤:昔は、アニメってもっと長かったのに。この前にやった『飛べイサミ!』はNHKなので25分くらいあったんですけどね。
  • 池田:1話で全部説明しきってましたよね。
  • 佐藤:本が情け容赦なく長いんです。この前、水島精二さんと話していて、『鋼の錬金術師』の劇場版も似たようなものだったって。會川昇さん、ぜんぜん変わってない(笑)
  • 池田:キャラクター全員説明して、状況も説明して、アクションもあって、ユリカのボケもあって、「バカばっか」もあって。
  • 佐藤:央美ちゃん、まだ恥ずかしがってたね。「バカばっか」は5話でもちょっと使ってたけど。首藤さんの回で、さんざん本読みで打ち合わせしたのに、出来あがったのがまるで違っていて、會川さんも頭を抱えていた。
  • 池田:でも、ルリを育てたのは首藤さんですよね。
  • 佐藤:それでもう、ルリ専属になってもらいました。直しようがないから。アニメの脚本って、ペラ(200字原稿用紙)で70から75くらいなんですけど。
  • 桜井:今は80くらいありますね。
  • 佐藤:ト書きが増えてきたからね。首藤さんは60くらいだった。詩のような文章が並んでいてね。いま、「WEBアニメスタイル」でコラムを連載しているので読んでください。
  • 池田:予告編はだれが書いていたんですか?
  • 佐藤:ナレーションは會川さんです。
    • ジーベックの千野孝敏プロデューサーが登場。
  • 千野:ウーロン茶で。
  • 池田:当時の千野さんのお仕事は。
  • 千野:「製作担当」ってテロップには出てますね。進行さんをまとめて佐藤さんを追いかけるって感じで。こういうタイプの監督は初めてだったんです。
  • 佐藤:そうだろうね(笑)
  • 千野:それまでは、アミノさんとか、湯浅さんと組んでましたから。「いつまでたってもコンテあがってこないなあ」とか「設定どうなったのかなあ」とか(会場笑) いつか竜雄さんに、もう少し早くあげてくださいって言ったら「俺はアミノさんとは違うよ」って、知ってるよ(会場笑) ある日、同期の進行が「期日までに仕上げてくれなかったら、僕やめます」と言って……。
  • 佐藤:今は、ちゃんと不動産の営業をやってます(苦笑)
  • 千野:せっかくの同郷の仲間だったのに。
  • 佐藤:『ナデシコ』の頃に制作やってた子たちって、ほとんどいなくなってるから。
  • 桜井:だって、当時、制作の部屋に入ったとき、この人とは話が合いそうだって思ったの、千野さんだけだったもの。
  • 千野:ありがとうございます。
  • 佐藤:かなり出入りは激しかったね。
  • 千野:お昼食べてきますって言ったきり、帰って来なかった演出もいましたからね(笑い) それで11話が桜井さんに。
  • 佐藤:来るなり、演出手伝ってくださいって頼んだんだ。設定づくりなんかは、ある程度先が見えてきたので、「この先、竜っちゃんの演出がわかる人がいないと、ヤバいでしょう」と言われて。
  • 佐藤:当時、ジーベックとアイジーは同じビルでね。石川光久さんが、なにかと気にかけてくれて。「(早口で)今度、桜井君来るんだって?」 やたら持ち上げるんですよ。「僕が『メカドックの』時にね、一生懸命やってくれたんですよ」
  • 桜井:『超時空騎団サザンクロス』とか『よろしくメカドック』とか、タツノコの仕事をやってたんです。石川さんがデスクで。
  • 佐藤:だって、僕と桜井さんが並んで歩いていたとき、むこうから石川さんが歩いてきたんで挨拶したら、「あ、佐藤君、桜井君はねえ……」 いや、知ってるから(会場笑)
  • 桜井:ほかに話すことがなかったんじゃなかったの(笑)
  • 佐藤:どんなくり返しギャグなんだって。いい人だなあとは思ってたけど、まさか、あんなにビッグになってしまうとは。
  • 千野:スケジュールは、後半どんどん厳しくなっていきましたね。
  • 佐藤:俺のせいでもあるんだけど。
  • 千野:いや、あなたのせいだよ(会場拍手)
  • 桜井:最終回の絵コンテが、アフレコの3日前にあがってきましたからね。他の作品で、アフレコ前日ってのやったことあるけど。
  • 佐藤:それは良くないと思います(笑)
  • 桜井:いやいや、自慢じゃないですよ(笑)
  • 佐藤:シナリオ自体も苦労してたんですよ。言い訳じゃないけど。正月前にあがってはきたんだけど、これが分厚くって。小林さんは怒っちゃうし。「もう打ち切りだ!」 えっ、あと2本なのに!?(会場笑) 小林さんは『赤ずきんチャチャ』の頃からの付き合いだったから『ナデシコ』を監督するときに呼び出されて「佐藤さんは、本当にこんなのをやるんですか?」と。
  • 桜井:うん。
  • 佐藤:てっきり、子供向けの番組だと思っていたのに、本読みでも『ゲッターロボ』がどうこう言ってるから、不安になったんだね。「大丈夫ですよ、真面目にバカな話をやってるだけですから」って。
  • 桜井:そうだねえ。
  • 佐藤:放送しない「ゲキガンガー3」の26話分の設定を作っちゃうなんて、ムダ以外のなにものでもなかったからね。
  • 千野:「ゲキガンガー」では、小松原一男さんとかに話をしに行ったわけですよ。「これ、オンエアしないんですけど設定です」「何なのこれ?」「この走りは『ゲッターロボ』みたいにしてください」「よくわからないけど、わかった」とか(笑)
  • 佐藤:本当に、ゲッターになってたからね。
  • 千野:荒木伸吾さんからは確認の電話が入りましたよ。「本当にやるの?」「本当です」 当時、羽原さんが、すごい喜んでましたよ。
  • 佐藤:その後、マッドハウスに入ったとき、丸山さんから、「またゲキガンやるの?」 いや、マッドではやりません(会場笑) 重鎮なのに、OVA版の初号を、わざわざ観に来てくれたり、すごい感じのいいおじさんでした。
  • 千野:TVで流れたのが14話、ちょうど年末年始で、朝の放送だったんですよ。
  • 佐藤:「ちょうど時報が入ってラッキー」ってわけのわからない喜び方をしてたよ。「これを録画せねば!」(会場笑)
  • 千野:時報が入って始まるのがアニメだって(笑い)
  • 佐藤:『ナデシコ』の総集編をゲンガンガーのメンバーが観るという設定だった。羽原さんに全部任せて、それまでのバンクで構成するはずだったのに、書き下ろしの絵コンテを持ってきてね。「これ本当にやるんですか?」「自分がやりますから」 ああ見守るしかないのかなあと。
  • 千野:やっぱり全部出来なくって、あちこち電話しましたよ。吉松孝博さんがどんどん暴走してえらいことになった。気がついたら、そういう人たちを呼ばなければならない、みたいなことになってて。
  • 佐藤:羽原さんが、小松原さんと何か一緒にやってたことがあって「僕、誘えるんですよ」
  • 千野:俺が話しに言ったんだけどな(笑) サターンのゲームなんて、ノリノリでやってくださいましたからね。
  • 佐藤:越智一裕さんは、1シーンだけやってもらった。ドラゴンガンガーっていうの。和田さんにコンテを描いてもらったら、妙に長くってね。「『レザリオン』の変形シーンを意識しました」(会場笑)
  • 千野:いまだったらモニターの画面ってCGで作るけど、手作業で貼ってたんですよね。
  • 桜井:直接セルにね。だから、最初の頃はガタガタしてる。
  • 佐藤:あれはもう直せません。やってるうちに、だんだん巧くなってきたけど。
  • 千野:ルリがゲームをやるシーンは。
  • 佐藤:「右」「左」は作画、「愛」はプリントアウトしたのを貼りつけた。当時はCGと言っても、3Dから組み立てるのって、めったになかった。あれでジーベックは何台プリンターをつぶしたことか。
  • 千野:当時はポリゴンという言葉もなかった。
  • 佐藤:いまは、ずっと簡単になったけど、その分、情報量をあげないと絵が持たなくなってしまった。当時は、手書きでも良かったところを、あえてやるという感じだったからね。ウィンドウの使い方については、けっこう『ナデシコ』がきっかけになったのかもしれない。
  • 千野:ウィンドウ処理の仕方も変えたんだよね。最初は、パカパカやってたんだけど、面倒くさいので取っちゃった。
  • 佐藤:まさか、その後あんな事件が起こるとはね。

その4につづく

[] 「かしまし〜ガール・ミーツ・ガール〜」 #8


 あゆきメインの話かな。自分は傍観者を気取りつつ、会う人会う人に、意味ありげに本心をちらつかせる、繊細ぶった鈍重さが、どうも観ていてイライラする。こういうナルシストを「大人びたキャラクター」として主人公たちと対比させようとしても、空回りするだけではないかな。明日太は、すっかり はずむ父と同じくセクハラ要員になってしまった。面白いポジションにいたのにもったいない。

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