Hatena::ブログ(Diary)

跡地

2010-05-25

[] 水樹奈々が語る小沢健二。

LIFEPHANTOM MINDS

  • 先週のTOKYO FM「水樹奈々・Mの世界」で、声優・歌手の水樹奈々が、現在13年ぶりのコンサートツアーを展開している小沢健二について熱く語っていて、とても印象的だったのでご紹介。なんでも<水樹奈々が、アニソンとか演歌しか知らなかった時代に唯一ハマった邦楽アーティストと言うことで、とても思い入れのある方なんです>とのこと。

  • 「ラブリー」
  • 94年にリリースされた曲で、ちょうど中学2年生の頃ですね。毎朝、これを聴いて学校に行っていたことを思い出します。当時シャンプーのCMソングとして流れていて、すっごい印象的なフレーズで耳にとまって、それでいろんな音楽番組に出演されていて、すごく胸を打ち抜かれてしまいました。
  • 曲の構成がすごく変わってたんですよね。
  • 普通の曲って、1番、2番でDメロがあって大サビとか、Dメロなしでサビ突入とか、そういう曲が多いのに、2番までいって、“lovely lovely way〜”って違うメロディが来て、またサビに行って、またもう1回、Dダッシュみたいなのがきて、サビに行くていう、なんだろう、1曲でいろんなのが楽しめちゃう感じ。それがいままでの馴染みのある楽曲には無くって、すごく刺激的だったんですね。
  • で、すごくわかりやすい詩なのに、組み合わせでこんなにおしゃれになるんだって、すごく思ったんですよね。巧く言葉に説明できないのがすごく悔しいんですけど、とにかく私にとって衝撃的な出会いで、そこから小沢さんのCDをさかのぼって買ったりとか、当時演歌を歌ってましたから(笑) おヒネリをたくさん頂いた時は「これでアルバムが買える!」みたいな(笑) 集めてましたね。
  • 「痛快ウキウキ通り」
  • この曲も“小沢さん節炸裂!”って言う感じで。すごく軽快なテンポで、それに心地よくはまっていく言葉が、本当に身体にすっと入ってきて、とっても好きな曲なんですけど。こんなに楽しい楽曲なのに、言っていることが、ちょっとパンクっぽいって言うか、鋭角的に入り込んでくるような、ちょっと皮肉るような言葉もたくさん入っていて、そのギャップが気持ちいいですね。
  • “アラビアン・ナイト”とかっていうメルヘンチックなフレーズが出てきたかと思えば、喫茶店でワインを飲んで酔っ払ってしまったみたいな(笑) 急に現実に戻ってきたり、本当にギャップの多い曲なんですよね。そういう言葉のセレクトがとても気持ちよい曲でした。
  • 「戦場のボーイズ・ライフ (ボーイズ・ライフpt.2:愛はメッセージ) 」
  • この曲もメチャクチャカッコイイんですよね。もう予想ができない展開。いきなりコーラスっくぽく始まって、アダルティな夜の雰囲気になったかと思えば、明るい優しい世界に連れていってくれて、そのあとまたカッコよく戻ってくる。ホーンなんかも入ったりして、予想のできない展開が本当に好きです。ちなみに当時「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」のエンディングテーマになってました。私も毎週観ていたので、番組で聴いて「うわ、カッコイイ」って、すぐにCDショップに買いに行ったのを覚えています。
  • この前の曲もなんですけど、ホーンは「東京スカパラダイスオーケストラ」の方々が演奏されていて、いろんなジャンルの曲が融合しているんですよね。それがすごく心地よいっていうか刺激的で、小沢さん独自の世界観だなあって思っていて、あ、これとこのジャンルが合体するんだ、相乗効果でまた違うものが生まれるんだなっていう、小沢さんオンリーワンの世界が築き上げられてて、それがカッコイイって思いました。
  • 「愛し愛されて生きるのさ」
  • もう、この曲も大好きです。いきなり台詞が入ったりするんですよね。演歌だとよくある展開なんですけど(笑) あ、J-POPでもこういうのあるんだって思って、すごく衝撃的でした。
  • 好きなフレーズは「ふてくされてばかりの10代をすぎ 分別もついて齢をとり 夢から夢といつも醒めぬまま僕らは 未来の世界へ駆けてく」っていう、なんかこう、すっごいリアルで「わかるっ」って共感できるフレーズで、聴いていたのがまだ中学生の頃で、思春期だからいろいろ思うことがあるわけですよ(笑) そういう時に、こういう、本当にオープンにしてくれている歌詞をみると、なんか肩の力を抜いて「私、夢に向かっていていいんだ」って思えたというか、素直になれる曲だなと思いました。
  • 小沢さんの書く詞って、本当に個性的なものが多くて、でもちょっとダメっぽいところがあったり(笑) 隙があるんですよね。その隙がすごい共感できて、完璧じゃないところが好きって思えて。人間くさいところがあったり、すごいファンタジックになったり、そういうところがすごい人間っぽいって。私も前向きだけど、ダメなときもあるし、かと思えば夢がちな乙女になるときもあるし、いろんなテンションの時があるから、そういうのを全部ひっくるめて人間なんだなってすごく思うから、だからそれが詞に現れていて、本当に好きです。
  • 私の書く詞も小沢さんの世界観に影響を受けているんだなあって、改めて思っていたりします。ということで、愛と時代と言葉と音楽を見事にミックスした小沢健二さんだと、私は思ってます。