2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

谷甲州-ジャンキー・ジャンクション

谷甲州の山岳小説。オカルトちっくな描写で好き嫌いがわかれそう。 僕としては、うーん・・・・・・・・・微妙かな。 オカルトや超自然的な描写って何か苦手。 ☆☆☆ ジャンキー・ジャンクションとは関係ないけど谷甲州関係のニュースを一つ。 ・谷甲州総合-星…

ジャック・フィニイ-ゲイルズバーグの春を愛す

短編集。 表題作をはじめ、ノスタルジックな短編が多いですね。 「ゲイルズバーグの春を愛す」と「愛の手紙」は傑作です。 個人的に僕が気に入ったのは「悪の魔力」。 助べえな主人公が女性を奴隷にできる腕輪を手に入れて―というお話なのだが、この主人公の…

ランドル・ギャレット-魔術師を探せ

SF

魔術が科学的に究明されている世界が舞台のミステリ。(イギリス・フランス帝国がポーランド王国が対立しているという設定なので、一種の歴史改変SFと見ることもできる) 「科学的な魔術」ってもたいした事は無く、上遠野浩平の事件シリーズを大分おとなしく…

ロバート・J・ソウヤー-スタープレックス

SF

探査宇宙船スタープレックス号は地球人とイルカ、六本足のウォルダフード族と統合生命体のイブ族という異星人の乗組員を乗せ、旅立った。建造者も建造目的も不明ながら、瞬間移動を可能にする謎の通路を使って、銀河系のさまざまな未知宙域を探険するのだ。…

小川一水-老ヴォールの惑星

SF

・ギャルナフカの迷宮 囚人達が閉鎖的な空間に閉じ込められる。食糧は配給制ではなく、自分の力で獲得しなければいけない―この設定はまんまロイス・マクマスター・ビジョルドの「無限の境界」。 主人公が囚人達をまとめ、政府に反抗するところまでも同じ。 …

A・E・ヴァン・ヴォクト-スラン

SF

新人類迫害ものの古典。 ヴァン・ヴォクトを読むのはこれが初めてだったけど、流石にP・K・ディックが敬愛する作家だけあって面白かった。 SFとしては古びているが、物語としてはまったく古さを感じさせない驚異のストーリーティリング。 ちかじか復刻される…

フランク・ハーバート-鞭打たれる星

SF

人類を始めとする知的生物連合は、謎の存在カレバンが提供するジャンプドアなるシステムで星間を自在に移動していた。だがあるとき一体のカレバンが連合の星を訪れ、特命工作員マッキーは恐るべき事実を知る。このカレバンが消滅する時、一度でもジャンプド…

火浦功-お前が悪い!

火浦功の短編集。いつもと調子と同じですね。 火浦功が、ある日突然空から巨大な何かが落ちてきて・・・・という短編を書こうと苦心する「信じようと信じまいと」が一番面白かった。 他の短編はこれといったものがなかったかなあ。 あと岬兄悟の解説の破壊力…

イアン・バンクス-フィアサム・エンジン

SF

人類が宇宙へ進出してから数千年、遥か彼方からやってきた暗黒星雲。太陽の光が遮られ、地球には再び大氷河期が訪れようとしていた。はたして人類に未来はあるのか。終末を迎えつつある超未来の人類の姿を描く長編。 弐瓶勉の「BLAME!」のSF面での元ネタらし…

ダグラス・アダムス-銀河ヒッチハイク・ガイド

SF

これは面白い。げらげら笑いまくりました。 「宇宙船レッド・ドワーフ号」といい、イギリスお馬鹿SFのクオリティの高さは異常。 最近のくだらないお笑い芸人を見て喜んでるヤツに読ませたい小説。 ☆☆☆☆

2chSF板の面白いスレッド紹介

SF

・SF板で「ふしぎ星の☆ふたご姫」を語ろう 934 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/09/13(火) 00:15:19 8国がふしぎ星の各機能を司り、ふしぎ星を維持していることから所謂富国強兵政策や 植民地政策の思想が発生しにくいのは一つの事実(他国の繁…

トーマス・ウォートン-サラマンダー -無限の書-

〜あらすじ〜 あるところにキチガイ伯爵が住んでいました。 キチガイ伯爵は城を所有しており、税金対策のためにその城を宇宙を想起させる構造になるよう作り変えました。 何故宇宙なのか?それは誰にも分りません。伯爵はキチガイでしたから。 そんなこんな…

エリザベス・ムーン-くらやみの速さはどれくらい

〈ネビュラ賞受賞〉製薬会社に勤め、幸せな日々を送っていた自閉症のルウは、画期的な治療法があると知らされるが......人間のほんとうの幸せとは何かを描く、21世紀版『アルジャーノンに花束を』。 ネビュラ賞受賞ってことでSFを期待して読んだんですが、自…

シオドア・スタージョン-輝く断片

SF

雨降る夜に瀕死の女をひろった男。友達もできず顔も醜い孤独な男は決意する。 おれやる、全部やる……。「自分がいままで書いた短篇の中でも最も力強い作 品」と著者自ら語る表題作『輝く断片』をはじめ、スタージョン・ミステリの 最高傑作『マエストロを殺せ…

早川書房 2005年10月の新刊

SF

http://www.hayakawa-online.co.jp/newsbody.asp?newsid=000896 より引用 10月上旬 異色作家短篇集7『さあ、気ちがいになりなさい』フレドリック・ブラウン/星 新一訳 地球を襲う怪事象、悪魔と坊やの激闘、謎の惑星に潜む罠などなど 12篇の愉快にして奇々…

神林長平-鏡像の敵

SF

短編集。神林長平らしい認識論が繰り広げられる短編からお馬鹿な短編まで収録されています。 ただ神林初心者向けの短編集ではないですね。初心者は「敵は海賊」や「銭湯妖精・雪風」から入るのが妥当なところでしょうか。 特に面白かったのは「兎の夢」。「…