中検とTECCの結果

昨年11月末と12月初めに受けた中国語のテスト結果が

年末に届いた。まずは中検1級から。恥ずかしいので、

名前は伏せてある。



またしても落第。前世紀から数えて、もう何回受けたか覚えていないくらい受けたけれど、一向に合格しない。各カテゴリーの点数を見ると、よくできているところが全くない。満遍なく、均等に、過不足なく、実力が低いのがわかる。要するに得意分野がない
のである。次は準1級の結果。



こちらは、連勝街道驀進中で、今回も合格できた。10連勝は超えていると思う。ただし、点数の方はいただけない。準1で190点を軽く超えるくらいでないと、1級合格は難しいと思う。根拠はないが、そんな気がする。準1は年に3回実施されるため、年1回しかない1級受験のためのペースメーカーとして利用している。受験により期間中、だらけて勉強しなくなるのを防ごうという魂胆である。なんだか1級と準1の谷間にすっぽりと、はまってしまったようである。この谷間は危険なほど居心地がよく、おいそれと抜け出せる気がしない。

非常に冴えない展開だが、今回は朗報があった。準4級初参加の家内が、なんと合格したのである。自分で勉強するというので放置していたが、試験の前日に、学習進捗状況を確認してみた。

*2声と3声の区別がつかない。
*jiとqiとzhiとchiとdiとtiは全て同じ音に聞こえる、日本語の「ち」とそっくりだと思う。

このコメントを聞いた私は、満面に柔和な微笑を浮かべながら、内心では「こりゃ、ダメだ」と思った。ところがフタをあけてみると、あろうことか合格である。しかもリスニング・筆記ともに受験者総平均点数を大きく下回りながら、最低合格ラインだけはクリアする、という離れ業であった。何度も見直したが、間違いない。合格である。驚きが喜びに変わるまで、かなりの時間を要した。ふたりとも準4級は不合格と思っていたので、先走って残念会を、最近近所にできたイタリアンで開催してしまった。そこで散財しすぎたので、戦勝祝賀会は、これまた近所に新規開店した吉牛の特盛で済ませた。中検で盛り上がっているときにTECCの結果も届いた。

TECCは、一生懸命宣伝している割に知名度が低い。なんの特徴もない、ひらぺったい試験である。全問マークシート方式で、中日日中の翻訳がないので、HSKやC.TESTと同じように、中国語さえできれば、それでよい、という趣旨である。この種のテストは、中国人ならその辺に転がっている中学生でも高得点を叩き出すことができるわけで、日本人のオトナが、ネジリ鉢巻で臨むのもいかがなものかと思う。私が年2回かかさず受験している理由は、なんとなくこの試験で満点(1000点)が、取れるのではないかというスケベ心に突き動かされているからである。小学校以来、満点に全然縁がなく、そのことがコンプレックスとなり、自身の性格形成に暗い影を落としているため、ここで満点を取って、今まで自分をバカにしてきた世間を見返してやりたいという深層心理が働いているのであろう。実際は満点奪取は非常に困難で、今回も見事に失敗しているわけだが、次回こそは、もしかしたら、ひょっとするのではないかと思わせる、宝クジ的な怪しい魅力のある試験である。個人点数のほかに、全体の平均点は何点、社会人の平均はいくら、とやたらと細かい統計数字を添付してくれる。今回の全体平均は507点とのこと。項目応答理論という小難しい名前の採点方法のため、500点を取ろうとしたら、全問中7割以上、正解しなければいけないらしい。

TECCのスポンサーがまた変わる、という通知がくっついていた。これで3回目だろうか。途中、2年ほどスポンサーがつかず中断したり、中検に擦り寄っていって、共同開催を求めたり、と受難の歴史をたどってきている。ことほどさように中国語産業の現状と将来は明るくない。「日中友好」で浮かれていた時代に、うまい汁を吸った人たちもようやく目覚めてきたのではあるまいか。

★ 本日の一文

富在深山有远亲,穷在街头无人问

金さえあれば、どんな山奥に住んでいようと遠い
親戚が尋ねてくる。
貧乏していれば、都会のど真ん中に住んでいようと
誰も声をかけてくれない。



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