自信とは何か

自信はいいものだと言われているのだからいいものだと考えるべきなのかもしれない。
自信を何か悪いものだと考えてしまうのは、人が何か悪いと思われる行動を取ったとき、その原因を、その人には自信があるから、だと考えているからで、それがおかしい。のかもしれない。
人が何か悪い行動を取ったとき、その原因は、何か悲しい過去であったり、つまらない諸状況である、と考えるべきであって、その中に自信は含まれない、と考えるべきなのだろう。
それでも、どうしても、その人がある種の自信を持っているからこういう悪い行動を取ってしまったのだと考えざるを得ない場合は、自信は悪いものだと結論付けるしかないのかもしれないが、やはりその場合は、そういうふうに考えてしまう私がおかしい、と考えたほうがいいかもしれない。
それくらい、自信は良いものだ、と世間では言われている、ような気がするし、自信を持つのは悪いことだ、と言われているのを、私はかつて一度も見たことがない。
さらに、あたたかい家庭環境があることに至っては、それが悪いことだと考えてしまうのなら、「あたたかい」とか「家庭環境」とか「悪い」という言葉の意味を普通とは別の意味として使っているのではないか、とまで考えてしまわなければならないほど、そういうことが言われているところを見たことがない。
まあ、なんかおおげさに書きましたがそんなたいそうなことではなく、自信がある人は傍若無人な態度を取りがちなのではないか、という程度のことだし、そういうある種の自信を、あたたかい家庭があって心が安定していることが後押ししている場合がある、という程度のことを考えているだけであって、じゃあ寒々としたいやーな家庭を抱えている人は良いことをしがちなのかというと、あたたかい家庭を持っている人よりずっと悪いことをしてしまいがちなんじゃないかと、まあ、思いますけど、状況A=人の心A、なのかというと、そういう人もいればそうでない人もいるし、いろいろだろうなとは思います。
そういうのが良いっていうけどそういう良いのの中にこそひそむ悪いものがあるんじゃないの、みたいなことを、持たざる者はつい思ってしまいますけど、まあ、幸せな方がいいに決まっているし、自信があるほうが良いに決まっている、と思います。決まっているわけじゃないよ!あのころ幸せでなく自信がなかったからこそ、今の良い幸せと良い自信があるんだ、と思う場合もあるでしょうけど、それも結局幸せや自身は良いと思っているわけで、幸せや自信や温かい家庭はあったほうがいいです。