ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

アケボノの葛藤

わが家にいる通称アケモリ兄弟ことアケボノとモリオは
人に馴れていない野犬の子をならしてくれる当会の犬スタッフです

4年前の2月、生後3ヶ月くらいの時に捕獲保護した野犬の子で
わが家で3ヶ月ほど暮らした後にHさんが預かってくれていました

週に4、5日はHさんのところに行き一緒に散歩をする習慣が約3年半続いていましたが
Hさんが預かりボランティアを引退することになり昨年末に連れてきました

環境や生活が変わり戸惑う2匹
「何でお前たちが家に来るんだ!」とばかりに唸るリオンと今にも噛みつかんばかりに怒るリラ

あまり物事を気にしないモリオはすぐにわが家の暮らしに馴染みましたが
賢くおとなしいアケボノは小さくなっていました

アケボノにとって自分の家はHさんのところという思いがあったのでしょう

Hさんのところに行きフリーにして散歩をした後
車に乗せようと思ってもアケボノは逃げてつかませなくなってしましました

車に乗るたびに唸り声をあげるリラに萎縮するアケボノ
他の犬たちを乗せて一度家に帰りアケボノを向かえに行くと車に乗りましたが次第に車を見ると逃げるように……

フリーにするとつかませないアケボノはリードでの散歩が多くなりましたが
他の犬たちと一緒にしてあげたいと思い翌日仕事が休みの時はアケボノも自由にしてあげました

一時間おきにアケボノを向かえに行きましたが日をまたぎ午前1時、2時、3時……
「アッケ−、家に帰るよ−、一緒に帰ろう」と呼びながら雪をこいでアケボノを追いかけ午前4時になったこともありました

私の家で小さくなっているアケボノを可哀想に思いました
そして、子犬を迎えたつもりで一年がかりでアケボノと向き合おうと……

そんな日々を4ヶ月ほど過ごした頃、アケボノが逃げずにつかませてくれるようになり
私が朝起きると誰よりもしっぽを振って喜んでくれます

リオンとリラもアケモリを受け入れたようで
一年かけて少し良くなってくれればという思いで取り組んでいましたが4ヶ月で良い関係を持つことができ得した気分です

風を切って走っている時の犬の嬉しそうな顔が大好きで見ているだけで私も嬉しくなります♪

新に犬を迎え先住犬とうまくいかず悩んでいる飼い主さん
時間はかかるかもしれませんが犬同士お互いを認め必ず家族となる日がきますから大丈夫ですよ(*^^*)


6月25日 代表*福澤


写真2枚目…アケボノ(手前)とモリオ
感染症予防ワクチン接種に病院へ