ドッグレスキューしおんの会🐕   

北海道の浜中町内で野犬が産んだ仔犬が野生化しないよう保護し、飼い主になってくださるご家族へ譲渡するボランティア活動をしています。

ユウヒ

3月の声を聞くと何となく気分が優れなくなります
しおんの活動を始めて12年が立ちましたが一度だけ止めたいと思った事がありました

2013年3月5日、愛犬ユウヒは鹿猟のハンターが撃った銃弾で命を落としました

「自分の犬を守れなかった私は保護活動をする資格があるのか」
「私と出会わなければユウヒはもっと生きれたろうに……」

むごい形で突然ユウヒを失った悲しみに押し潰され呼吸をするのも苦しく全てを投げ出したくなりました

眠ったように横たわるユウヒの顔に苦しみの色は一つも無くいつもと変わらず穏やかでしたが
「撃たれた瞬間、ユウヒは苦しまなかったろうか」との思いが頭から離れませんでした

寒い時期だったので部屋の窓を空け放ちユウヒの体を冷やしユウヒに語りかけ6日間一緒に過ごしていた時

「静かに闘って……。」
あれは夢だったのか
ユウヒの声が聞こえたのです

保護した時、首輪と棒、ダンボールを見ると狂ったように鳴き叫んでいたユウヒ

2ヶ月かけて首輪をしリードで散歩ができるようになるまで6ヶ月
車に乗ると半年間はガタガタ震えていましたが1年が過ぎる頃に落ち着き

その頃、子犬で保護したリオンが私を威嚇するとユウヒが抑えてくれるようになりました

保護した時は思いもしませんでしたが行方不明なった犬を捜索し見つけてくれたりと
ユウヒは私を支え犬たちのリーダーとしてつとめてくれていたのですが……

優しく勇敢だったユウヒ
「お母さん、ぼくのような子を助けて!ぼくも応援するよ」とユウヒがいつも守ってくれているような気がします☆

悲しい事、苦しい時、切ない日々
多々ありますが空の上から見守ってくれている子たちに手を合わせ今日も一日が始まります


3月6日 代表*福澤