電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

「蝉しぐれ」

黒土三男監督脚本、藤沢周平原作。江戸時代東北の海坂藩、下級藩士の牧助左衛門(緒形拳)は派閥抗争により切腹を命じられる。その子の文四郎(七代目・市川染五郎)は罪人の子として数々の試練を受けるが、ある日、筆頭家老・里村左内から牧家の名誉回復が言い渡される…。純愛物語としてはそれなりに成立しているが、「隠し剣 鬼の爪」(id:zom-1:20041123#p1)、「たそがれ清兵衛」(id:zom-1:20021101#p1、これも同じ海坂藩)みたいな映像の美しさ、物語の緻密さは感じられない。子供時代は俳優もエピソードもそれなりによかったが、大人になってからの市川染五郎はイマイチ、今田耕司ふかわりょうも軽薄、木村佳乃も品が無い、現代ドラマを見ている感じ。剣のシーンもイマイチだし、悪役の犬飼兵馬(緒形幹太)も取ってつけた感じ。
http://www.semishigure.jp/

「イサムノグチ展」

東京都現代美術館。グレゴリー(偶像)などの有機的な板モノは、その構成を見ると巧みさが分かる。圧巻はエナジー・ヴォイドか。巨石文明かモノリスに対峙している気分にさせられる(地震で倒れないんだろうか)。面白いのはモエレ沼公園かなあ、行ってみたくなる。
http://www.ntv.co.jp/isamu/