電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

「ミラーズ」-MIRRORS-

アレクサンドル・アジャ監督。NY、ベン・カーソン(キーファー・サザーランド)は一年前のある事件によりアルコールに溺れ、二人の子供と妻エイミー(ポーラ・パットン)と別居中の元警官。ベンは警備の仕事を得るが、そこは5年前の火災で廃墟となっているメイフラワー百貨店だった…。2003年の韓国映画「MIRROR 鏡の中」(未見)のリメイク。全体には音や映像で驚かすだけのショックもので新鮮さは少ない。前半は比較的退屈で、"エシェイカー"という言葉の謎解きあたりから面白くなるかと思ったが、なんとも底が浅いこと。結局、善も悪も何をやりたいのかよく分からずバタバタしているだけって感じだった。…と考えると、いかにもキーファー・サザーランドのFOXドラマって印象か。
http://movies.foxjapan.com/mirrors/

「血と暴力の国」- No Country for Old Men -

コーマック・マッカーシー。「ノーカントリー」(id:zom-1:20080329#p1)の原作。物語としては原作通りの映画化だけど、殺し屋のシガーの作りに映画化の上手さを感じる。原作もテンポがよく面白い。ラストの文章から原題の意味がよく分かる。
http://www.amazon.co.jp/dp/4594054617/

「ハリー・ポッターと死の秘宝」上下

- Harry Potter and the Deathly Hallows -
J.K.ローリング。第7巻で完結編。ダンブルドアが残したヴァルデモートを滅ぼす方法である分霊箱(ホークラックス)を壊すために、ハリーはロン、ハーマイオニーととものに旅に出るが、死喰い人がそれを追う…。上巻は比較的冗長、下巻は物語の展開がすっきりしてきて、3つのアイテムの秘密やヴァルデモート打倒の謎解きの面白さが出てくる。完結編としては悪くないけど、もっとシンプルでもいいし無駄死には多いし、学園モノとしての面白さが無くなったのがもったいない。(「…謎のプリンス」を上巻しか読んでない事を思い出した…(^^;))。スネイプの過去の話は良かったんだけど、全体の中に埋もれてしまってもったいない。
http://www.amazon.co.jp/dp/4915512630/

「うつうつひでお日記」

吾妻ひでお。「失踪日記」後の話。ちょっと仕事、読書、お笑い、格闘技へ逃避の日々…。幻覚が普通に出るのが怖い。「失踪日記」(id:zom-1:20051017#p2)が面白かったので読んでみるが、傾向はまったく違う。吾妻ひでおの文化圏に興味がないなら面白くないかも。
http://www.amazon.co.jp/dp/4048539779