電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

「カムイ外伝」

崔洋一監督、宮藤官九郎脚本、白土三平原作。非人の貧しさのために忍となったカムイ(松山ケンイチ)だが、抜忍となり追忍からの逃亡の旅が続く。ある時、松山藩・水谷軍兵衛(佐藤浩市)の愛馬を狙う漁師の半兵衛(小林薫)を助けたカムイは、半兵衛の暮らす島で抜忍のスガル(小雪)と再会する…。記憶は曖昧だけど「カムイ伝」を含め原作はほとんど読んでる、アニメ「忍風カムイ外伝」も観ている。読んでいた頃は、難しい「…伝」よりは活劇な「…外伝」の方が好きだった。オープニングでのアクションで期待は高まる。CGキャラの動きはかなりチャチいんだけど、松山ケンイチの重心を落とした走りはかなりいいし、武術的な動きにも色々工夫がある。総合格闘技っぽい組み付き方は新鮮。忍者モノって再構築したらリアルな超人という面白い映像化が出来るんじゃなかと思わせた。個人的にはミクモ(芦名星)の飯綱落し破りのエピソードが印象的なんだけど、あまりにあっさり使われていて残念。中盤は追忍も登場せずやや冗長。後半からアニメ版のラストと同じ、不動(伊藤英明)率いる渡り衆の話。変移抜刀霞斬り破りから十文字霞くずしは、イマイチ盛り上がらなかったかな。大頭(イーキン・チェン/鄭伊健 )はほとんど活躍せず。崔洋一だから階級闘争、人種問題とか入れそうだと思ったけど意外に普通。
http://www.kamuigaiden.jp/

「ココ・アヴァン・シャネル」 - Coco Avant Chanel -

アンヌ・フォンテーヌ監督。父によって修道院に預けられ育った後、ガブリエル・シャネル(オドレイ・トトゥ)は姉と共に歌うナイトクラブで将校のエティエンヌ・バルサン(ブノワ・ポールヴールド)と知り合う。やがてパリ近郊のバルサンの館で英国実業家アーサー・"ボーイ"・カベル(アレッサンドロ・ニヴォラ)と出会う…。ほとんど若い時代の話。気が強く無表情で通すココを演じるオドレイ・トトゥはそれなりに頑張ってはいるが、テンポも悪く、演出も陳腐でかなり退屈。ボーイと出会うまでで1時間、やっと物語が動くかと思ったが、後半もやっぱり退屈。同じ時代を描いている「ココ・シャネル」(id:zom-1:20090815#1)は凡作だと思ったが、こっちは駄作だった。
http://wwws.warnerbros.co.jp/cocoavantchanel/