電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」-Florence Foster Jenkins-

スティーヴン・フリアーズ監督、ニコラス・マーティン脚本。音痴ながらソプラノ歌手として活動を続けるフローレンス・フォスター・ジェンキン(メリル・ストリープ)。夫のシンクレア(ヒュー・グラント)は妻のためにサクラのリサイタルを開き、マスコミ買収したりで苦労していたが、ある時フローレンスがカーネギーホールで歌いたいと言い始め……。ニューヨーク社交界の実在の女性で、実話ではあるがなんか方向性がよく見えない映画。とはいえ、その下手な歌が結構感動的。最後にはピアニストのコズメ(サイモン・ヘルバーグ)やアグネス(ニナ・アリアンダ)も上手く使い、感動的にまとめているのが不思議な感じ。ストリープは前作「幸せをつかむ歌」(id:zom-1:20160310#p2)がロック歌手で見事なシンガーぶりをみせたが、今回は下手に歌う絶妙の演技。インターネットで本人の歌声が聞けるが、下手とはいえ「夜の女王のアリア」を唄えるだけで凄いとは思う。
http://gaga.ne.jp/florence/