電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

「恋は雨上がりのように」

永井聡監督、眉月じゅん原作。女子高生の橘あきら(小松菜奈)はケガで陸上を諦め、今は憧れる店長・近藤(大泉洋)のファミレスでバイトの日々。店長は28歳年上、バツイチ子持ちで冴えない中年ではあったが、あきらはついに告白してしまう…。原作未読、アニメ版も未見。中年オジサン勘違いしそうな内容なんだけど、全体にはかなり納得性がある不思議な展開。落とし所もいい。尖ったキャラの小松菜奈はいちいち細かい所作からして面白い。脇役の清野菜名はかなりいい感じでポイントを収めているし、出番少ないがユイ(松本穂香)もいい印象。その割には男性陣はあまり面白みがなかった。「帝一の國」(id:zom-1:20170517#p1)といい、この監督はなかなか好きだ。
http://koiame-movie.com/

「友罪」

瀬々敬久監督、薬丸岳原作。ジャーナリストを諦め町工場で働き始めた益田(生田斗真)は、同時に入社し同じ寮に住む無口な鈴木(瑛太)が17年前の連続児童殺傷事件の青柳健太郎ではないかと疑う。またタクシー運転手の山内(佐藤浩市)は息子の過去の事件を背負い、昔の男につけ狙われていた藤沢美代子(夏帆)は鈴木と出会うが…。原作は未読。全体にはちょっと詰め込みすぎな印象。「ロクヨン」(id:zom-1:20160515#p1)みたいに前後編ならともかくばっさり切ってもいい部分は多い。加害者の家族の視点はかなり面白いけど、加害者自身の心には全然入り込めてない感じがするところは残念。
http://gaga.ne.jp/yuzai/