September 02(Thu), 2010
■[映画]
- 『Maîtresse』 バーベット・シュローダー 1975/FR
不穏な機械音とともに天井(天上)が開いたかと思うとそこから折りたたまれた階段がマジックハンドのように階下に伸びると、つるつるの衣装を身にまとったビュル・オジェが尊大な趣で降りてきてぐるり、あたりを見回すと、家宅侵入して番犬に睨まれてぶるぶる震えていたジェラール・ドパルデューとその仲間が彼女の姿に恍惚となっているのを認めて、「あらまたあなたたち」と言うところが良い。
映画冒頭、けちな詐欺師二人組は連れだって本の訪問販売を試みるが誰にも相手をされない。懲りずに訪れた先でオジェと出会うと、はねつけるどころか、オジェは二人を慌てて中へ招き入れる。というのも、風呂のお湯が止まらず四苦八苦していたからだ。階下の住人に説明した方がよいのではと尋ねるとオジェは、下に住んでいる婦人は今は旅行中だから、と答える。二人は留守宅と聞きつけて空き巣に入るため引き返してきたのだった。
ところが、そこは明らかに怪しげな衣装やSM道具、拷問器具が所狭しを居並ぶ謎めいた部屋で、おまけに、猿轡をつけられた男が檻のなかに監禁されていた。えらいところに来てしまったと、後悔する矢先、番犬に追われて、そしてついに天上から天使のごとく悪魔のようなビュル・オジェが降りてきたところに男たちはち合わせたのであった。こうして奇妙な出会いを果たすドパルデューとオジェが不謹慎極まりないことをしたりされたりすることを繰り返して、愛し合い傷つけあうという映画。
アルメンドロスとのコンビ。この3倍くらい変態っぽくてもいいと思う。
- 『Violette Nozière』 クロード・シャブロル 1978/FR-CA
素晴らしい。イザベル・ユペールの顔に説得力がある。18歳で両親に毒を飲ませたヴィオレット・ノジエールの家庭での顔と、街での顔両方を絶妙に演じ分けている。
スタンダードサイズ。
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