高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

冬目景 「文車館来訪気」

舞台は大正時代。文車館に訪れてくる者たちは、物であって人間ではない。それがこの漫画の面白いところだ。こういうものが人間の姿だったら、こうだろうなというアイデアは素直に感心した。もちろんストーリーも良いのだが、この漫画の最大の魅力は「絵」だと思う(`・ω・´)b

最後の一話以外はオールカラー。これはたまりませんなあ。どちらかと言えば、画集みたいな感じだ。絵を見るためにこの漫画を読むという感じだ。緻密で繊細ないペン入れに絶妙な色遣い。パソコンを使わずに描いているようで、手描きの絵の良さが十二分に出ている〜。パラパラとめくっていって絵を眺めるだけでも、どっぷりと冬目景先生の世界観に入り込むことができるよ〜( ´∀`)

ストーリーはそれぞれ短く完結しているが。最後の部分はやはり冬目先生らしく、切なく感動させられた。この一冊自体は薄いが、それに充分に見合った内容の濃さだと思う。冬目先生の絵が好きだという人はぜひお勧め

文車館来訪記 (KCデラックス アフタヌーン)

文車館来訪記 (KCデラックス アフタヌーン)