高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

これこそ青春SF小説  夏への扉 ロバート・A・ハインライン

ロバート・A・ハインラインの作品で日本で一番人気のある作品が本作品である。
彼の代表作は「月は無慈悲な夜の女王」「宇宙の戦士」「異星の客」などである。
これらの作品はバリバリの「硬い」SFであるのに対して「夏への扉は」爽やかで難しくないSFである。SFなのに爽やかって、矛盾はしていないのになぜか不思議な感じがする。
あとSFなのに難しくないって、矛盾はしていないのに(」以下略)

本作品で使われているSFアイデアは三つある。
冷凍睡眠、ロボット、タイムトラベルである
SFに少しでも慣れ親しんだ人ならそれほど目新しい技術でもないだろう。
またこの本は1970年から2000年にタイムスリープした設定なので、多少が世界観が古臭く感じるかもしれない。
しかしそこらへんは、爽やかかさで許して欲しい。

この物語の収容な登場キャラは、主人公である「ぼく」と、その「ぼく」の飼い猫であるピート、そして幼い少女であるリッキィである。
なんというか萌え要素が満載な気がする (*°∀°)=3
しかし猫が好きであるというと普通に反応されるのに、小さいおんにゃの子が好きだというと、ロリコン扱いされて、軽蔑されるのはなんでだろう。どちらも「小さくて可愛いものが好き」という感情では共通しているのに・・・

主人公は、一緒に会社を立ち上げて、経営していた、ベルと、マイルズに騙されて、会社を乗っ取られてしまう。さらにその上冷凍睡眠をされて30年後に目が覚めることになってしまう。
果たして主人公の運命はいかに?
彼の30年後に行ってからの、ベルやマイルズに対する反撃は痛快だった。
そしてもう二度とこんなことが起きないように、準備を重ねた彼は、再び30年前にタイムスリップするのだった。
そこでリッキィと会う。
彼の一連の計画を成功せるためには、また30年間冷凍睡眠をしないといけないというのだ。
リッキィは最初は、彼のことが好きなので、30年間も冷凍睡眠をされるのは嫌だという。
しかし彼の説得にやがて納得した。
そしてからは30年かの冷凍睡眠についた。
目が覚めて、リッキィに会いに行こうとすると、なんと彼女も冷凍睡眠を受けていた。
そして目覚めた、彼女は魅力たっぷりの大人の女性になっていた。彼女は適齢期になってから冷凍睡眠を受けたのだ。
主人公には迷いはなかった。
そして二人は結婚して結ばれることになったヽ(;▽;)ノ

なんとも爽やかすぎるSF小説だろうぜひみんなに読んでもらいたい。永遠の名作だ

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

あと爽やかでタイムスリップSFといえばこれも