空中キャンプ

2007-04-29

馬かわいい。

[]「恋愛睡眠のすすめ」を見たゼ!

渋谷にて。ミシェル・ゴンドリー新作。おもしろい! たのしい! これはいいねえ。アートワークがポップでかわいらしすぎる。アイデアのみずみずしさが、八歳の子どもの脳内みたいになってる。こういう発想やディテールって、どこから湧いてくるのかしら。見ながら何度も、でんぐり返ししそうになった。やるなあ、ミシェル・ゴンドリー。メキシコからパリに越してきた青年が、とある女性と出会う。でも青年の現実と夢はなんだかごちゃごちゃになっていて…。

子どもにとって、現実と想像の境界線ははっきりしていないもので、子どもは日常的に、そのあいまいな閾(いき)を往復するものだとおもう。子どもたちが、ただそのへんをひたすら走り回ったり、人形やおもちゃで何時間も遊んだりしていられるのは、彼らが、まるで自分以外のどこからか降ってきたような、強烈なインスピレーションや想像力にあふれているからだ。子どもは遊びながら、リアルとファンタジーの閾にいる。でも、そういうのって、おとなになると忘れてしまうし、再現しようとおもってできるものでもない。できたらかなりおもしろいよな、とおもうけど、おとなになってそれができてしまうのも、なんだかちょっとまずい気がする。たしかに、主人公(ガエル・ガルシア・ベルナル)は劇中、ちょっと困った子として扱われていて、なぜなら彼は未だに、夢と現実の中間、そのどちらともいえないような閾に遊んでいるおとなだからだ。

そうした、無制限に広がっていく、混沌としたイマジネーションを、ひとつの映画としてビジュアル化できているところに、この作品いちばんのおもしろさはあって、こうしたアイデア群がどこから生まれてきたのか、わたしにはかんがえつかない。いったいどうやってアイデアを溜めこんでいったんだろうか? 主人公が夢を見ることで、それぞれのシークエンスは重なっていくのですが、なんだかよくわからない夢ばかりが連続していく。そのカオス感がおもしろくて、興奮しました。あー、子どものときって、世界がこんな風に見えていたのかも知れない、と唸ってしまう。また、ひとつひとつのアートワークがかわいいのよ。もう、すばらしくポップで。四十をすぎたおっさんが、こんなにもキュートにデザインされた映画を作っているのがすごくおかしい。おもしろかったです。

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