空中キャンプ

2007-05-30

夏までに

木曜日、発売された「ぴあ」を読みながら、週末にどの映画を見るか決めるのは、とてもたのしいひとときである。毎週買っているわけではないが、その週に見たい映画がいくつか重なっているときは、「ぴあ」でチェックする。もちろん、上映時間や、映画館の場所を確認するだけなら、ネットでもできるし、ただである。それでもわざわざ「ぴあ」を買うのは、そうすることで、週末に向けてテンションを上げていく効果があるからだ。これ、予告編よかったんだよな。たぶんおもしろいだろうなー。などと、ひとり想像しながら、「ぴあ」をめくっているのが、実にいいのだ。わたしの「映画見たい欲」が、「ぴあ」を買うことによってさらにふくらみ、もりあがりを増す。このエンハンス効果。ふしぎなものである。いずれにせよ、雑誌にはそういう効果があるようにおもう。

今週の「an an」は「最強のラブBOOK」であり、「絶対、夏までに新しい恋人を見つける! ラブテクニック218」という特集である。なんか、コンビニでつい買ってしまったの。表紙のテンションに押されて。そして、部屋でひとり「an an」を読みながら、女の子たちがこの雑誌を買うのは、わたしが「ぴあ」を買って映画のことをかんがえるのと、まったく同じなんだなと気がついた。これを読む女の子は、もちろん、218のラブテクニックを知りたいから買うのだとおもうが、それと同じくらいに、こうした雑誌をめくりながら、恋に対するテンションそのものを上げていくのである。ああ、そうか。そうだよな。彼女たちは、誰か新しい男に出会って、この夏はもりあがりたいと願っているのだ。これからの季節に向けて、気持ちを高めていこうとしているのである。いいでしょう。あまずっぱくて。たくさんの女の子が、「げっぷがでるくらい恋したい」と願っているのだ。そして、「あたしも彼がほしいな。そして海とか連れてってほしいな。そしてチューとかしたいし、ねんごろになって淫猥なこともしたいわ。できるかしら、この夏」と想像しているのだ。そのためには、218ある秘伝のラブテクニックを使うことも厭わないかまえである。でも、218っておおすぎだよ。

かくいうわたしも、この夏はいくぜ。ゆっとくけど俺きわめて熱いよ。という気持ちになっている。わたしだって、ねんごろになって和合したいのである。女の子といちゃいちゃしたいよ。させてよ。だからこそ、コンビニの「an an」にまで反応してしまったのだ。「必殺ラブテクレポート」だって読みたい。それどんな報告書。かくしてわたしは、毎日はげしく筋トレをおこない、水泳し、夏までにはひきしまった肉体を完成させ、きたるべき戦いに身を投じたいと真剣にがんばっているのだ。あの、「夏までにキレイになる!」みたいな雑誌の記事とか、あるでしょう。今のわたしには、その気持ちがすごくよくわかる。もう、辛抱たまらないほどに。落語の「稽古屋」ではないが、「まあ、男と生まれたからにはね、ちょいと女になにか云われたいよ」とわたしもおもうのだ。云われたいよ。だからダンベル持ち上げます。片手12kgずつ、それを両手でぐいぐいと。

そしてラブテクニック218ですが、「酔ったときや驚いたときに、ふと方言が出る」は、わりといいなあとおもったり、「寄り添って胸を押し付ける」はその破壊力がどっちに転ぶかわからないなあと心配したり。個人的には、「恋人ゲットのための30日カレンダー」2日目、「彼氏のいない友達同士で決起集会を開く」がすごくぐっときました。これはいいなあ。その集会、かなり熱いね。ぜひ決起していただきたい。わたしも決起するからさあ。そして夏には組んずほぐれつしようじゃないの。うまいこと、相手を見つけてさ。だってその方がぜったいたのしいって。

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