空中キャンプ

2007-10-14

[]「パンズ・ラビリンス」を見たゼ!

恵比寿にて。なんかすごかった。わたしは痛い系の描写(体を傷つけたりとか、切ったりとか)がとても苦手なのですが、劇中、いっぱいいろんなところを切ったりとか、穴あけたりとか、ひどいことたくさんするのね。もう、血もたくさんでてたしさー、ちょっとスクリーンを直視できないような場面もありました。たぶん、ノリノリで撮ってたんだろうな、この監督は。

物語じたいも、ずいぶん救いがない。ただ、その救いのなさに、ちょっとだけ愛があるというか、すこしだけましな絶望、みたいな感じがあって、それはよかったとおもう。こういう物語の構成はあまりないかも知れない。最後のシークエンスとか、うーん、と唸ってしまいつつも、でもそうか、そうだよな、現実ってだいたいこうよね、とへんに納得してしまったりもする。内容に触れてしまうので書きにくいのですが、このラストしかないよなーとおもう。主役の女の子に、さりげなく性的な視線を込めて撮っているのも、いやらしいなーと感じました。

そうすると、この監督の変態性というか、なぜこんなに人のからだを切ったり裂いたりするのかしら、という疑問がどうしてもわいてしまい、政治的なイシュー(戦時下の圧政)をかくれみのに、ただ血がいっぱいでる映画を撮りたかっただけじゃないのか、という気になってくる。特にナイフで口を横にぐいっと裂くのはよかったねえ。あの傷跡にものすごいフェチを感じましたよ。ごていねいに、その傷を自分で縫うシークエンスまで追加するあたり、さすがだなとおもいました。